oxidize
1. 基本情報と概要
単語: oxidize
品詞: 動詞 (他動詞・自動詞)
CEFRレベル: B2 (中上級) 〜 C1 (上級)
- 日常的な英会話というよりも、より専門的またはアカデミックな場面で使われる単語です。
意味
- 英語: “to oxidize” means to combine or cause to combine with oxygen, or to undergo a chemical reaction in which electrons are lost.
- 日本語: 「酸化する、あるいは酸化させる」という意味です。特に酸素と結合したり、電子を失う化学反応を指します。
「金属が空気中の酸素と反応してさびるような現象を言います。主に化学や工業の話題で使われることが多いです。」
活用形
- 原形: oxidize
- 三人称単数現在形: oxidizes
- 現在分詞/動名詞: oxidizing
- 過去形: oxidized
- 過去分詞: oxidized
他の品詞例
- 名詞形: oxidation (酸化)
- 形容詞形: oxidative (酸化の、酸化的な)
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 接頭語 (prefix): なし
- 語幹 (root): 「oxid」(ラテン語由来で“酸”を意味する “oxys” などに通じる要素)
- 接尾語 (suffix): 「-ize」(何かを~化する、~にする)
詳細な意味と派生
- 「oxidize」は、主に化学反応において、物質が酸素と結合したり、電子を失ったりするプロセスを指します。
- 「oxidation (名詞):酸化」は、その反応自体や状態を示します。
よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)
- oxidize metals (金属を酸化させる)
- oxidize slowly (ゆっくり酸化する)
- oxidize rapidly (急速に酸化する)
- prevent oxidation (酸化を防ぐ)
- oxidation state (酸化状態)
- oxidation-reduction reaction (酸化還元反応)
- oxidative stress (酸化ストレス)
- highly oxidized compound (高度に酸化した化合物)
- oxidizing agent (酸化剤)
- oxidize the surface (表面を酸化させる)
3. 語源とニュアンス
語源
- 「oxidize」は、フランス語経由で「酸素」を意味する “oxide” + 「~にする」を表す “-ize” が結びついて生じた単語です。
- さらに “oxide” は、ラテン語で「鋭い、酸」を意味する “oxys” に由来するといわれています。
ニュアンス・使い方
- 化学的・科学的な文脈: 主に化学の授業や実験、学術論文の中で使われます。
- 日常会話: 「金属がさびる」などの話題で使うことはありますが、専門的な響きがあります。
- フォーマル度: やや専門的でフォーマルな単語。口語では「rust (さびる)」が使われやすいです。
4. 文法的な特徴と構文
他動詞として
- “to oxidize something” → 「何かを酸化させる」
例: “The chemist oxidized the metal to study its properties.” (科学者は金属を酸化させ、その特性を研究した。)
- “to oxidize something” → 「何かを酸化させる」
自動詞として
- “to oxidize” → 「酸化する」
例: “The metal will oxidize over time if left exposed.” (空気に触れたままにしておくと、金属は時間とともに酸化するでしょう。)
- “to oxidize” → 「酸化する」
名詞形 (oxidation) を使った構文
- “Oxidation of metals is common in humid environments.” (湿度の高い環境では金属の酸化がよく起こる。)
- 可算・不可算:
- 名詞形の “oxidation” は基本的に不可算名詞として扱われることが多いですが、「いくつかの酸化作用」というときには複数形 “oxidations” として使われる場合もあります。
5. 実例と例文
日常会話での例文 (3つ)
“If you don’t store the apples properly, they’ll start to oxidize and turn brown.”
- (りんごをきちんと保存しないと、酸化して茶色くなるよ。)
“I should keep my silver spoon away from moisture so it doesn’t oxidize.”
- (銀のスプーンが酸化しないように湿気から遠ざけないと。)
“After cutting the avocado, it quickly began to oxidize and darken.”
- (アボカドを切ったら、すぐに酸化して色が変わり始めた。)
ビジネスでの例文 (3つ)
“Our new coating helps prevent the metal components from oxidizing prematurely.”
- (当社の新しいコーティングは、金属部品が早期に酸化するのを防ぎます。)
“We need to analyze how the material oxidizes under different temperatures.”
- (異なる温度下でこの素材がどのように酸化するかを分析する必要があります。)
“The research team discovered a method to reduce oxidation costs in manufacturing.”
- (研究チームは製造工程の酸化コストを削減する方法を発見しました。)
学術的な文脈での例文 (3つ)
“Ion exchange processes significantly influence how minerals oxidize in aquatic environments.”
- (水域環境で鉱物がどのように酸化するかは、イオン交換プロセスに大きく左右される。)
“This study examines the rate at which organic compounds oxidize when exposed to UV light.”
- (この研究は有機化合物がUV光にさらされたときの酸化速度を調べている。)
“Understanding how these cells oxidize fatty acids is crucial for metabolic research.”
- (こうした細胞が脂肪酸をどのように酸化するかを理解することは、代謝研究にとって極めて重要である。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
rust (さびる)
- 主に鉄や鉄を含む素材が酸化してさびる現象を指す。日常的な表現であり、化学的には特定の金属の酸化を指す場合が多い。
- “My bicycle chain is starting to rust.” (自転車のチェーンがさび始めている。)
- 主に鉄や鉄を含む素材が酸化してさびる現象を指す。日常的な表現であり、化学的には特定の金属の酸化を指す場合が多い。
corrode (腐食する・腐食させる)
- 金属が化学作用で徐々に分解・損傷することを指す。rustと似ているが、酸化だけでなく他の化学反応も含む。
- “Acidic solutions can corrode metal pipes.” (酸性溶液は金属パイプを腐食させる。)
- 金属が化学作用で徐々に分解・損傷することを指す。rustと似ているが、酸化だけでなく他の化学反応も含む。
tarnish (変色する・変色させる)
- 銀や銅などの光沢を失う現象。
- “Silver jewelry tends to tarnish over time.” (銀のアクセサリーは時間とともに変色する傾向がある。)
- 銀や銅などの光沢を失う現象。
反意語
- 「reduce (還元する)」が対になるコンセプトとして挙げられます。化学反応全体を指すときは「酸化還元 (redox reaction)」と言います。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (米/英 共通): /ˈɒksɪdaɪz/
- アメリカ英語 (IPA): [ˈɑːksɪdaɪz] にも近い音で発音されます。
- アメリカ英語 (IPA): [ˈɑːksɪdaɪz] にも近い音で発音されます。
- アクセント: ox- に強勢。
- よくある発音の間違い: “oxidize” の “-dize” 部分を「ディズ」ではなく「ダイズ」に近い音で発音するのが一般的。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
スペルミス:
- “oxidize” の “i” の位置を間違えて “oxydize” としてしまう例があるので注意。
- イギリス英語では “oxidise” と綴る場合もあります。
- “oxidize” の “i” の位置を間違えて “oxydize” としてしまう例があるので注意。
同音異義語との混同:
- 同音異義語ではないが、形が似ている単語に “oxide (酸化物)” などがある。用法に注意。
試験対策:
- 化学・科学分野の英語試験や、TOEFL/IELTSのリーディングなどで登場することがあります。
- 英検やTOEICでも高度な科学系トピックで出題される可能性がありますが、頻度は比較的低めです。
- 化学・科学分野の英語試験や、TOEFL/IELTSのリーディングなどで登場することがあります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- イメージ: 「oxygen (酸素)」で “oxid-” の連想を持つと覚えやすいです。
- ヒント:
- 「“Oxi”=酸素、“-dize”=~化する」→ 酸素と結合して「酸化する」とイメージ。
- “oxidation” とセットで覚えると、派生語の理解がスムーズになります。
- 「“Oxi”=酸素、“-dize”=~化する」→ 酸素と結合して「酸化する」とイメージ。
以上が「oxidize」の詳細な解説となります。化学分野でよく使われる言葉なので、理系分野の英語文献を読むときに役立つでしょう。学習の際は “oxidize – reduce” の対比で覚えると、酸化還元反応(redox reaction)の基礎がイメージしやすくなります。
…‘を'酸化させる
酸化する,さびる