最終更新日:2025/11/14
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〈C〉器官系, (器官の)管,(神経の)索 / 広大な土地, 広がり

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元となった辞書の項目

tract

名詞

〈C〉器官系, (器官の)管,(神経の)索 / 広大な土地, 広がり

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農夫は農場を拡張するために新しい土地を購入しなければなりませんでした。

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解説

1. 基本情報と概要

単語: tract

品詞: 名詞 (countable noun)


  • 英語の意味:

    1) A large area of land.

    2) A system of organs or tissues in the body (e.g., digestive tract).

    3) A short pamphlet or written work, often of a religious or political nature.


  • 日本語の意味:

    1) 広大な土地の一区画

    2) 身体の器官系(消化器官など)

    3) (特に宗教的・政治的主張をまとめた)小冊子


「Tract」は大きな土地の区域を指したり、特に医学分野で消化管や呼吸器官など「~器官系」を表すときに使われることがあります。また、宗教や政治に関する短い小冊子の意味としてもよく使われます。少し専門的・文語的なニュアンスが強い単語です。


  • 活用形:


    • 単数: tract

    • 複数: tracts


  • 他の品詞・派生例:


    • 動詞としてはあまり一般的ではありませんが、同語源の動詞として “to attract” (引き付ける)や “to contract” (契約する、収縮する)などがあります。ただし「tract」そのものは動詞としては使われません。

    • 同じ語根「tract(引く、引き出す)」を含む例として、attraction, extraction, subtraction などが挙げられます。


  • CEFRレベルの目安: B2(中上級)

    日常会話では頻出しないものの、土地の広さや医療関連の文脈で登場しやすく、学習者が中級~中上級以上になるとより自然に目にするようになる単語です。



2. 語構成と詳細な意味


  • 語構成:


    • 接頭語: なし

    • 語幹: “tract” (「引っ張る、伸ばす」を意味するラテン語由来)

    • 接尾語: なし


  • 詳細な主な意味:


    1. 土地の区画 (A tract of land)

      広い土地を一区画として指すときに使います。

    2. 器官系 (Body tract)

      消化管や呼吸器管など、身体の特定の器官系を指すときに使います。

    3. 小冊子 (Pamphlet / Religious or political tract)

      特定の主張や広告、宗教的メッセージを含む調査文書などを指します。


  • よく使われるコロケーション(共起表現)10選:


    1. digestive tract (消化管)

    2. respiratory tract (呼吸器系)

    3. urinary tract (尿路)

    4. tract of land (一区画の土地)

    5. intestinal tract (腸管)

    6. spinal tract (脊髄路)

    7. vast tract (広大な土地)

    8. religious tract (宗教パンフレット)

    9. wooded tract (森林地帯)

    10. tract housing (大量生産型住宅地)



3. 語源とニュアンス


  • 語源:

    ラテン語で「引っ張る」「伸ばす」を意味する “trahere”/“tractus” に由来します。土地を「引き伸ばした範囲」と捉えたり、身体の器官系を「一続きの通り道」と見なしたりするイメージが背景にあります。


  • 使用時のニュアンス・注意点:


    • 医学や科学系の文章、法律や不動産などフォーマルな文脈、または宗教的な書き物など、比較的フォーマル・専門的な場面でよく使われます。

    • 日常会話というよりは、文書や解説、専門書で見る機会の多い単語です。



4. 文法的な特徴と構文


  • 文法上のポイント:


    • 可算名詞 (countable noun) なので、単数形(a tract)と複数形(tracts)を区別します。

    • 固い表現になりやすいため、カジュアルな会話よりは文章・専門書・オフィシャルな文脈で用いられがちです。


  • 一般的な構文例:


    1. “a large tract of + [land/body tissue/etc.]” (広大な~)

    2. “the upper respiratory tract” (上部呼吸器系)

    3. “a tract on + [subject]” (~に関する小冊子)


  • イディオム・定型表現:


    • “tract of land”:特に不動産売買や開発の文脈でよく使うフレーズです。



5. 実例と例文

日常会話での例文 (3文)


  1. “We explored a small tract of forest behind my grandparents’ house.”

    (祖父母の家の裏にある小さな森林地帯を探検したよ。)


  2. “I found a religious tract in my mailbox yesterday.”

    (昨日、郵便受けに宗教の小冊子が入ってたんだ。)


  3. “They’re selling a big tract of farmland just outside the town.”

    (町外れにある大きな農地が売りに出されているよ。)


ビジネスシーンでの例文 (3文)


  1. “Our firm is looking to purchase a tract of land for a new warehouse.”

    (当社は新しい倉庫用の土地を購入しようと考えています。)


  2. “The developer invested in a vast tract near the city’s industrial park.”

    (開発業者は市の工業団地近くの広大な土地に投資した。)


  3. “We need to carefully survey this tract before finalizing the sale.”

    (売買手続きを完了する前に、この土地の調査を入念に行う必要があります。)


学術的/専門的な文脈での例文 (3文)


  1. “The study focused on the effects of stress on the human digestive tract.”

    (この研究はストレスがヒトの消化管に与える影響に焦点を当てている。)


  2. “Her doctoral thesis includes an analysis of a religious tract from the 17th century.”

    (彼女の博士論文には、17世紀の宗教小冊子の分析が含まれている。)


  3. “Inflammation in the respiratory tract can lead to serious health complications.”

    (呼吸器系の炎症は深刻な健康被害につながる可能性がある。)



6. 類義語・反意語と比較


  • 類義語(synonyms):


    1. parcel (土地の区画)

    2. plot (土地の区画)

    3. region (地域)

    4. area (地域、領域)

    5. pamphlet (小冊子) ※「小冊子」の意味において


  • 反意語(antonyms):

    厳密な反意語はありませんが、広大な土地の「対極」としては “spot” や “point” (ごく小さな場所) などが対比として挙げられるかもしれません。


  • ニュアンスの違い:


    • “parcel” や “plot” は、特に土地の規模が小さめのイメージがあります。 “tract” はより広大な土地を指すことが多いです。

    • “pamphlet” はどんな分野にも使える一般的小冊子ですが、“tract” は宗教や政治など、主張を押し出す文書のイメージが強いです。



7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号(IPA):


    • アメリカ英語: /trækt/

    • イギリス英語: /trækt/


  • アクセントの位置:


    • 1音節の単語のため、特にアクセントマークは変わりません(「trækt」の “tr” にやや強勢が置かれる感じですが、自然に一拍で発音します)。


  • よくある発音の間違い:


    • “track” (/træk/) と混同しないように注意。実際にはほぼ同じ発音ですが、文脈で区別します。

    • “t” が明瞭に発音されないと “track” とほぼ同じになるため区別が曖昧になりがちです。



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. “track” との混同


    • “track” (道、トラック、経路) と “tract” はスペルも発音も似ています。文脈で意味をしっかり見分ける必要があります。


  2. スペルミス


    • “tract” の “c” をうっかり “k” と書いて “track” にしてしまう間違いが多いです。


  3. 試験対策


    • TOEICや英検でも、専門資料や医療倫理、環境関連の英文で “digestive tract” や “tract of land” が出てくる可能性があります。読解問題やリスニングでしっかり聞き取れるようにしましょう。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 語源に着目:


    • “tract” は “tractor” や “attract” などと同じ「引く(pull)」のイメージを持つ語幹から来ています。「引き出されて広がった土地」「引き延ばされた器官の通り道」をイメージすると覚えやすいです。


  • 視覚的イメージ:


    • “tract of land” をイメージするときは、地図上で大きく区画された部分を思い浮かべるとよいでしょう。

    • “digestive tract” なら、食べ物が通る長い管を思い浮かべてみると定着しやすいです。


  • 勉強テクニック:


    • 「トラ(tra)を引っ張った(ct)ら、長~い何かが出てくる」など、自分なりの面白い語呂合わせを作ると印象に残りやすくなります。



以上が名詞 “tract” の詳細な解説です。土地や器官系、小冊子など複数の意味を持ち、医学や不動産、宗教的文脈などで使われやすい単語なので、覚えておくと読解力がアップします。

意味のイメージ
tract
意味(1)

広大な土地(地域),(土地・海・空などの)広がり《+of+名》

意味(2)

器官系, (器官の)管,(神経の)索

学術英単語(NAWL) / 和訳 / 単語カード問題

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