最終更新日:2025/11/13
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〈C〉概観,大要

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元となった辞書の項目

overview

名詞

〈C〉概観,大要

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解説

1. 基本情報と概要

英語表記: overview

品詞: 名詞 (可算名詞)

意味(英語): A general summary or broad outline of a subject.

意味(日本語): あるトピックや状況をざっくりとまとめたり概観を示すもの。全体像を簡単に把握するための要約。

「overview」は、「全体のざっくりとしたまとめ」のような場面で使われます。例えば、会議の前にアジェンダを簡単に説明するときや、長い文書の要点をひとつにまとめるときなどに便利です。

活用形


  • 単数形: overview

  • 複数形: overviews

※「overview」は名詞として使うのが一般的です。動詞として「to overview (〜を概観する)」と使うこともありますが、フォーマルな文書ではあまり頻繁には用いられません。

CEFRレベルの目安: B2(中上級)


  • B2: ある程度英語に慣れてきて、自分の専門だけでなく、抽象的な話題にも対応できる段階。レポートやプレゼンテーションで概要をまとめる力が必要となる場面が増えます。


2. 語構成と詳細な意味


  • 語構成:


    • over (接頭語): “超えて”、“上に” というニュアンスを持つ

    • view (語幹): “見る”、“視界”、“見方” を意味する


「overview」は、「上から眺めるように全体を見る」イメージを持った言葉です。


  • 派生語や類縁語


    • overviewing (動名詞形): “概観すること”

    • overviews (複数形): “概要一覧”

    • overviewed (過去形・過去分詞形): “概観した”(※日常での使用頻度は低め)


  • よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(各10個)


    1. give an overview of 〜(〜の概要を伝える)

    2. provide an overview(概要を提供する)

    3. a brief overview(簡潔な概要)

    4. a broad overview(広範な概要)

    5. an overview document(概要をまとめた資料)

    6. a high-level overview(大まかな概要)

    7. a quick overview(手短な概要)

    8. an overview report(概観レポート)

    9. an overview slideshow(全体像を示すスライドショー)

    10. a summary overview(要約された概要)



3. 語源とニュアンス


  • 語源:

    「over (上に)」+「view (見る)」が合わさった合成語。全体を上から見下ろすようにまとめるイメージに由来します。

  • 歴史的背景:

    18世紀頃から「物事を上から見始める」比喩として使われるようになり、19世紀以降はビジネスや文書で「概要」という意味が定着しました。

  • ニュアンスや使用時の注意点:


    • 主にフォーマル〜ややカジュアルな文書やプレゼンテーションで使われる。

    • 「summary」よりも、もう少し大枠を見渡す感じで使われることが多い。

    • 口語でも使われるが、ビジネス環境や大学のレポートなどややフォーマル寄り。



4. 文法的な特徴と構文


  • 可算名詞: 冠詞 (a/an/the) との組み合わせや複数形 (overviews) で使われる。

    例)“I need an overview.” / “He provided two overviews.”

  • 主な構文


    • give/provide an overview of + [名詞]

    • an overview of how + [主語 + 動詞]

    • This section offers an overview of + [名詞]


  • 使用シーン


    • フォーマル:プレゼンテーション、論文・レポート、ビジネスメール

    • カジュアル:友人同士でも「ざっくり説明して」という意味で軽く使うことあり


  • 他動詞・自動詞の使い分け


    • 名詞としての使用が中心。動詞としての使用は稀ではあるが、「We need to overview the project」のように他動詞として使用する場合もある。



5. 実例と例文

(1) 日常会話での例文


  1. “Can you give me an overview of your trip? I’d love to hear the highlights.”

    (旅行の概要を聞かせてくれる?ハイライトを知りたいな。)

  2. “I only have a few minutes, so just give me a quick overview of what happened.”

    (時間があまりないから、何が起こったか簡単に話してくれる?)

  3. “He offered an overview of the movie before we watched it.”

    (彼は私たちがその映画を見る前に、ざっくりとしたあらすじを教えてくれました。)

(2) ビジネスでの例文


  1. “I’ll provide an overview of the project’s objectives during tomorrow’s meeting.”

    (明日の会議でプロジェクトの目的について概要を説明します。)

  2. “This document gives a broad overview of our marketing strategy.”

    (この資料は私たちのマーケティング戦略の大まかな概要を示しています。)

  3. “We need a high-level overview to share with the executive team.”

    (役員チームに共有するための大まかな概要が必要です。)

(3) 学術的な文脈での例文


  1. “The paper begins with an overview of previous research on this topic.”

    (この論文は、本テーマに関する先行研究の概観から始まります。)

  2. “An overview of the experimental methods is provided in Chapter 2.”

    (実験手法の概要は第2章で紹介されています。)

  3. “Let’s include an overview of key findings in the introduction.”

    (序論に主な知見の概観を入れましょう。)


6. 類義語・反意語と比較


  • 類義語 (Synonyms)


    1. summary(サマリー): もう少し要点に絞った短めの要約。

    2. outline(アウトライン): 主な項目を箇条書き的にまとめたもの。

    3. synopsis(シノプシス): 特に物語・論文などのあらすじ・内容要約を指すことが多い。

    4. abstract(アブストラクト): 主に学術的な論文などで使われる「概要」、ややフォーマル。


  • 反意語 (Antonyms)

    特に直接的な“反意語(対義語)”はありませんが、あえて言うなら


    • detail(詳細): “概要”と対照的に“詳細”や“細部”を意味する。


  • ニュアンスや使い方の違い


    • 「summary」は情報をコンパクトに凝縮し、最終結論や重要点を強調するニュアンス。

    • 「overview」は、全体像を大ざっぱに、ざっくりと把握したいときに使う。

    • 「outline」は構成要素を枠組みとして示す意味合いが強い。



7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号 (IPA)


    • イギリス英語 (BrE): /ˈəʊ.və.vjuː/

    • アメリカ英語 (AmE): /ˈoʊ.vɚ.vjuː/


  • アクセント位置: 最初の “o” の部分に強勢が置かれます: “Ó-verview”


  • 発音時の注意:


    • “over” の “o” はイギリス英語では /əʊ/、アメリカ英語では /oʊ/ の違いあり。

    • “view” の部分を /vjuː/ としっかり伸ばす。


  • よくある間違い:


    • v と b の音を混同してしまう。

    • “over” を短く発音し過ぎる。



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス


    • ×「overveiw」などと “ie” と “ei” を逆にしがち。

    • ×「overvue」と書いてしまうなど、単語の後半を誤るパターン。


  • 同音異義語との混同


    • 特に “overview” と同音異義語はありませんが、「overview」と「review」(再検討、評論) を混同することがある。


  • 試験対策


    • TOEICや英検などのビジネス・アカデミック系の文脈で頻出。プレゼン資料の説明などで「overview」という単語を使う選択肢がよく出題される。

    • 概要説明や要約問題で「overview」という表現が適切かどうかを問われる場合がある。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 覚えやすいイメージ: 「宇宙から地球を眺める」ように、全体像をざっくり見るイメージ。

  • スペリングのコツ: 「over + view」で区切って覚えるとミスが減る。

  • 学習テクニック:


    • 自分でレポートを書く際に「最初にoverviewパートを文章化してみる」と習慣づけると自然に覚えられる。

    • 何かを説明するときに、「Let me give you an overview.」と口に出して使う練習をすると記憶に残りやすい。



以上が名詞「overview」の詳細解説です。日常会話からビジネス、学術シーンまで幅広く使える便利な単語です。ぜひ積極的に使って、英語表現の幅を広げてみてください。

意味のイメージ
overview
意味(1)

概観,大要

学術英単語(NAWL) / 和訳 / 単語カード問題

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