最終更新日:2025/11/14
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〈C〉(学問などの)分野, 領域, 範囲 / 《文》王国、レルム

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元となった辞書の項目

realm

名詞

〈C〉(学問などの)分野, 領域, 範囲 / 《文》王国、レルム

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解説

名詞 “realm” の徹底解説


1. 基本情報と概要

単語: realm

品詞: 名詞 (countable noun)

活用形: 単数形: realm / 複数形: realms

意味(英語)


  1. A kingdom or domain (特に王が治める「王国」のニュアンス)

  2. A field or area of activity, interest, or thought (活動や興味、思考の「領域」「分野」)

意味(日本語)


  1. 王国、領土

  2. 領域、分野

「realm」は、もともと国や王国を表す言葉ですが、比喩的に物事の領域や分野を示すときにも使われます。たとえば、「あのプロジェクトは私の専門領域ではない」と言うときに使ったり、「夢の世界」などの抽象的な範囲を表現したりする際によく登場します。日常会話で普通に出てくるというよりは、少し文語的・フォーマルよりの言い回しとして使われることが多いです。

CEFR レベルの目安


  • B2 (中上級): 「realm」は抽象的な概念を表すため、初級ではあまり出てこないかもしれませんが、中上級以上では文脈によって使えるようになると便利な単語です。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 「realm」は、もともとフランス語由来の単語であり、はっきりとした「接頭語・接尾語・語幹」に分けられるものではありません。語幹部分として捉えられる“realm”そのものが、一つの語として機能しています。

他の品詞形など


  • 「realm」自体は名詞ですが、派生する形容詞や動詞はほとんど使われていません。

代表的なコロケーションや関連フレーズ(10個)


  1. “the realm of possibility” – (実現可能な範囲)

  2. “the political realm” – (政治の領域)

  3. “the spiritual realm” – (霊的な領域)

  4. “the digital realm” – (デジタルの世界)

  5. “the realm of fantasy” – (空想の世界)

  6. “in the realm of science” – (科学の領域において)

  7. “beyond the realm of comprehension” – (理解の範囲を超えている)

  8. “within the realm of reason” – (合理的な範囲内で)

  9. “the realm of literature” – (文学の領域)

  10. “the realm of dreams” – (夢の世界)


3. 語源とニュアンス

語源


  • Middle English (中英語) の “realme” に由来し、古フランス語の “reaume” または “royaume” (王国) がもとになっています。さらに遡るとラテン語の “regnum” (王国) にルーツを持ち、王や支配に関連する意味がありました。

ニュアンス・使用上の注意


  • 歴史的には「王国」を指す語感が強いですが、現代英語では「領域」「分野」を幅広く表す言葉としても使われます。

  • ややフォーマルで文語的な響きを持つため、カジュアルな会話で頻繁に使うというよりは、論文や正式なスピーチ、文学的表現に好まれます。


4. 文法的な特徴と構文


  1. 名詞(可算): realm は「1つの王国」「2つの領域」のように数えられます。例: one realm, two realms

  2. 一般的な構文


    • “in the realm of ...” (…の領域/分野において)

    • “beyond the realm of ...” (…の領域を超えて)

    • “within the realm of possibility” (可能性の範囲内で)


フォーマル/カジュアル


  • realm を使う表現はややフォーマル寄りです。カジュアルに言う場合は「domain」や「area」などもう少し一般的な表現に置き換えることもできます。


5. 実例と例文

(1) 日常会話での例文


  1. “Cooking has never been in my realm of expertise.”


    • 「料理は私の得意分野じゃないんだよね。」


  2. “It’s hard to imagine a world beyond our realm of senses.”


    • 「私たちの感覚の領域を超えた世界を想像するのは難しいね。」


  3. “Is it really out of the realm of possibility that I could learn a new language at my age?”


    • 「この年齢で新しい言語を学ぶのは本当に不可能なことかな?」


(2) ビジネスでの例文


  1. “The proposal falls outside the realm of our current budget.”


    • 「その提案は当社の現在の予算の範囲を超えています。」


  2. “We should explore partnerships in the realm of digital marketing.”


    • 「デジタルマーケティング領域における提携を検討すべきです。」


  3. “Innovation often arises from opportunities lying in the realm of emerging technologies.”


    • 「イノベーションは、しばしば新興技術の領域にある機会から生まれます。」


(3) 学術・フォーマルな文脈での例文


  1. “Research in the realm of quantum computing has advanced significantly.”


    • 「量子コンピューティングの領域における研究は大きく進歩しています。」


  2. “Within the realm of sociolinguistics, dialects serve as a crucial area of study.”


    • 「社会言語学の領域においては、方言は重要な研究分野となっています。」


  3. “Her findings contributed greatly to the realm of environmental science.”


    • 「彼女の研究成果は環境科学の領域に大きく貢献しました。」



6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)


  1. domain (領域、概念の範囲)


    • “domain” は「活動分野」という文脈で使われることが多く、より日常的に使いやすいです。


  2. kingdom (王国)


    • より直接的に「王の支配地」を意味しますが、抽象的に使うときは “realm” のほうがフォーマルな響きがあります。


  3. sphere (範囲、分野)


    • やや学術的またはフォーマルな文脈で使用。抽象的な活動領域を指すことも多いです。


  4. area (分野、区域)


    • 最も一般的な言い方で幅広フィールドを指す場合に使われます。とてもカジュアル。


反意語 (Antonyms)


  • 明確な反意語はありませんが、「outside」(~の外側) や「beyond」(~を超えた) などが文脈上、対照表現として使われることがあります。


7. 発音とアクセントの特徴

発音記号 (IPA): /rɛlm/


  • アメリカ英語: rɛlm

  • イギリス英語: relm

アクセント


  • realm の 1 音節目 “rɛlm” にアクセントが置かれています。ほぼ一拍で発音し、「レルム」と短く言うイメージです。

  • “l” と “m” が続いて発音されるため、最後の子音を曖昧にしないように注意が必要です。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “realm” の「l」と「m」の順番を入れ替えて “relam” と書いてしまうミスが多いです。

  • 同音異義語との混同: 同じ発音をする単語はあまりありませんが、“real” (現実の) と混同するケースがあるかもしれません。

  • 試験での出題例: 英検やTOEIC 試験で直接出題される頻度は高くありませんが、アカデミックな文章やリーディングパッセージでは見かける可能性があります。文脈から「領域、分野」の意味を読み取れるかどうかがポイントです。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “王国”のイメージ: realm は元々「王が支配する領土」から派生して「~の世界、領域」というイメージにつながっています。王国の地図を思い浮かべながら覚えると、「ある特定のエリア(分野)」を表すときに使うのだとイメージしやすいでしょう。

  • スペリング暗記のコツ: “r-e-a-l-m” の順番を意識して「real + m」と覚えるとよいかもしれません。「本物(real)に ‘m’ を加えた」とイメージしてみるとスペルミスを防ぎやすいです。


以上が名詞 “realm” の詳細解説です。フォーマルな場面や学術の文脈で見かけることが多い単語ですが、文章やスピーチで活用できると表現に深みが加わるので、ぜひ覚えてみてください。

意味のイメージ
realm
意味(1)

《しばしば複数形で》(学問などの)分野,領域

意味(2)

《文》王国(おもに法律・詩・修辞用語)

学術英単語(NAWL) / 和訳 / 単語カード問題

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