最終更新日:2025/11/21

〈U〉(人間の)声 / 〈U〉声を出す力,物を言う力 / 〈C〉〈U〉声の質,声の状態(調子) / 〈C〉(人の声を思わせる)(…の)音《+of+名》 / 〈C〉(人の声にたとえた)(…の)音《+of+名》 / 〈U〉〈C〉発言権,選択権,投票権 / 〈U〉表現,表明;意見 / 〈C〉(声楽の)声 / 〈C〉(文法で)態 / 〈気持ちなど〉‘を'言い表す,口に出す / 〈音〉‘を'有声音で発音する

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元となった辞書の項目

voice

名詞

〈U〉(人間の)声 / 〈U〉声を出す力,物を言う力 / 〈C〉〈U〉声の質,声の状態(調子) / 〈C〉(人の声を思わせる)(…の)音《+of+名》 / 〈C〉(人の声にたとえた)(…の)音《+of+名》 / 〈U〉〈C〉発言権,選択権,投票権 / 〈U〉表現,表明;意見 / 〈C〉(声楽の)声 / 〈C〉(文法で)態 / 〈気持ちなど〉‘を'言い表す,口に出す / 〈音〉‘を'有声音で発音する

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解説

1. 基本情報と概要

単語: voice

品詞: 名詞 (countable, uncountable どちらの用法もあり)

英語での意味

“voice” は「人が発する声」や「意見・考えを表明する力や手段」を指す名詞です。

日本語での意味

「声」、「発言権」、「意見」などを意味します。「声そのもの」だけでなく、「意見を表す方法」や「発言権」のような抽象的な意味を含みます。日常会話では「声が聞こえるよ」「彼には発言権があるよ」など、音としての「声」や意見を表す力としての「声」を表すときに使われる、とてもよく使う単語です。

活用形

名詞のため、基本的には複数形 “voices” があります。「複数の声」や「さまざまな意見」を指すときに用いられます。

他の品詞形


  • 動詞形: “to voice (意見を言う、表明する)” 例: “to voice one’s opinion”


    • 活用: voice – voiced – voiced – voicing


  • 形容詞形はありませんが “voiced (音声化された、発声された)” という過去分詞形が形容詞的に使われることがあります。

CEFR レベルの目安


  • A2(初級): 「声」を表す基本的な単語として、初級レベルでもよく見聞きします。会話で頻出するため、初級学習者にとっても重要です。


2. 語構成と詳細な意味

「voice」はラテン語起源の「vox(声)」に由来します(語源については後述)。

接頭語・接尾語は特にありませんが、派生語として “voiceless” (無声の) などがあり、こちらは接尾辞 “-less” が付いて「〜のない」の意味を加えています。

他の単語との関連性


  • voiceless (形容詞) : 「声がない、無声の」

  • vocal (形容詞/名詞) : 「声の、ボーカル」

  • vocalize (動詞) : 「発声する、声に出す」

よく使われるコロケーション(関連フレーズ10選)


  1. raise one’s voice(声を上げる / 抗議する)

  2. lower one’s voice(声を落とす / 声を小さくする)

  3. a soft voice(やわらかい声)

  4. a loud voice(大きな声)

  5. the voice of reason(理性の声 / 落ち着いた意見)

  6. in a calm voice(落ち着いた声で)

  7. in one voice(一斉に、口を揃えて)

  8. lose one’s voice(声が出なくなる)

  9. give voice to one’s feelings(感情を表に出す)

  10. have a voice in 〜(〜に発言権がある)


3. 語源とニュアンス

“voice” はラテン語の “vox”(声)から中英語を経由して英語に入ってきました。もともと「声」を意味する直接的な単語ですが、時代を経て「意見を言う権利」などの抽象的な意味が派生しました。


  • ニュアンス:


    • 音としての声: 人や動物の出す音、歌声のような文脈。

    • 意見や表現力としての声: 自分の考えを口に出す、意見を述べる際の比喩的な意味。


  • 口語か文章か: どちらも頻繁に使われます。日常会話でもビジネス文書でも使いやすい単語です。

  • カジュアルかフォーマルか: 基本的にはどちらにも適合しますが、“voice an opinion” などはややフォーマルな表現としても用いられます。


4. 文法的な特徴と構文


  1. 可算・不可算:


    • 可算名詞として “a voice”, “voices” の形で使われる場合: 「声」「発言権」「意見の数」。

    • 不可算名詞として扱う場合もあり: 「発声全般」や「抽象的な声の概念」を示すことがあります。


  2. よくある構文・フレーズ:


    • “find one’s voice”: 「やっと意見(声)を言えるようになる」

    • “give voice to …”: 「…を声に出す、表明する」

    • “voice one’s concerns”: 「懸念を表明する」


  3. 熟語 / イディオム:


    • “speak with one voice”: 「同じ意見を持つ、足並みをそろえる」

    • “at the top of one’s voice”: 「声を限りに、大声で」



5. 実例と例文

日常会話(カジュアル)での例文


  1. “I lost my voice after singing karaoke last night.”

    (昨夜カラオケで歌った後、声が出なくなっちゃった。)

  2. “Can you lower your voice a bit? I’m on the phone.”

    (ちょっと声のボリューム下げてくれる?電話中なんだ。)

  3. “You have such a beautiful singing voice!”

    (あなたの歌声はとっても素敵だね!)

ビジネスシーンでの例文


  1. “I’d like to voice my concerns about the new policy.”

    (新しい方針について懸念を表明したいです。)

  2. “Every team member should have a voice in this decision.”

    (この決定には、全員が意見を言う権利を持つべきです。)

  3. “Let’s make sure our customers’ voices are heard.”

    (お客様の声をきちんと反映させましょう。)

学術的・フォーマルな文脈での例文


  1. “The study aims to give a voice to marginalized communities.”

    (この研究は、社会的に疎外されたコミュニティの声を拾うことを目的としています。)

  2. “He analyzed the author’s narrative voice in 19th-century literature.”

    (彼は19世紀の文学における著者の語りの声(文体)を分析しました。)

  3. “Multiple perspectives must be given voice to ensure a comprehensive discourse.”

    (包括的な議論を行うには、多様な視点に発言の機会を与える必要があります。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. tone(トーン)


    • 「声の調子や音色」を指す場合が多く、抽象的な「意見の発言権」までは含意しないです。

    • 例: “Her tone was harsh.”(彼女の声の調子はきつかった。)


  2. opinion(意見)


    • 「意見」という意味に特化しており、物理的な「声」は含まれません。

    • 例: “I want to hear your opinion.”(あなたの意見を聞きたいです。)


  3. expression(表現)


    • 何かを表現する行為や方法そのものを指し、声に限らない広い意味を持ちます。

    • 例: “Art is a form of expression.”(芸術は一つの表現の形だ。)


反意語


  • 「声がない・発言しない」という意味では “silence” (沈黙)が実質的な反意をなします。


    • 例: “Silence spread across the room.”(部屋中に沈黙が広がった。)



7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号 (IPA): /vɔɪs/

  • 強勢 (アクセント): 一音節語なので特に強勢箇所を分けず “voice” 全体をはっきり発音

  • アメリカ英語とイギリス英語: 大きな違いはありません。


    • アメリカ英語: /vɔɪs/(「ヴォイス」)

    • イギリス英語: /vɔɪs/(「ヴォイス」)


  • よくある間違い: “voise” と記憶してしまったり、「ヴォイス」と日本語的に伸ばし過ぎてしまうこと。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “voice” を “voise” と書いてしまう。

  • 同音異義語との混同: ほとんどありませんが、 “vice(悪徳)” や “void(空虚)” に似ていると感じる学習者もいます。

  • 試験対策: TOEIC、英検などでもリスニングで “voice mail” や “voice concerns” などの形が出てきます。発音の認識や「意見を述べる権利」といった意味に注意。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「ヴォイスメモ」や「ボイストレーニング」 を思い浮かべると覚えやすいかもしれません。

  • “vo” は “vocal” の頭文字と同じで、「声に関するもの」というイメージを持ちやすいです。

  • 英単語 “voice” と “vocal” は似ているため、関連づけて覚えると単語力が強化されます。

以上が名詞 “voice” の詳細解説です。ぜひ実際に自分の「声」を出して反復し、文脈や例文とともに記憶を定着させてみてください。

意味のイメージ
voice
意味(1)

〈U〉(人間の)

意味(2)

〈U〉声を出す力,物を言う力

意味(3)

〈C〉〈U〉声の質,声の状態(調子)

意味(4)

〈C〉(人の声を思わせる)(…の)音《+of+名》

意味(5)

〈C〉(人の声にたとえた)(…の)音《+of+名》

意味(6)

〈U〉〈C〉発言権,選択権,投票権

意味(7)

〈U〉表現,表明;意見

意味(8)

〈C〉(声楽の)声

意味(9)

〈C〉(文法で)態

意味(10)

〈気持ちなど〉‘を'言い表す,口に出す

意味(11)

〈音〉‘を'有声音で発音する

基礎英単語(NGSL) / 英訳 / 記述問題

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