最終更新日:2025/11/12
正解を見る

〈C〉《...の》動機,誘因,目的《for, of ...》

編集履歴(0)
元となった辞書の項目

motive

名詞

〈C〉《...の》動機,誘因,目的《for, of ...》

このボタンはなに?

彼の留学の動機は新しい言語を学ぶためでした。

このボタンはなに?
解説

1. 基本情報と概要

単語: motive

品詞: 名詞 (可算名詞)

意味(英語): A motive is a reason or cause that prompts someone to act in a certain way.

意味(日本語): なにかを行う動機や理由のことを指します。ある行動を起こす際に「なぜそうするのか」という根本的な目的や原因になるもの、というニュアンスです。「犯行動機」や「行動の動機」など、行動の裏にある理由を主に指す単語です。


  • 「motive」としては「(人が行動を起こす)動機」や「誘因」という意味で使われます。

  • 使う場面としては、警察が「犯人の動機」を探るときや、心理学・社会学で「なぜ行動するか」を分析するときなど、行動の「理由・目的」を示したい場合に使われます。

難易度 (CEFR 推定): B2(中上級)


  • B2: 日常会話だけでなく、ニュースやビジネス、学術的な議論でも頻繁に出てくる単語で、使いこなせるとより正確に「行動の理由」について説明できるレベルです。

形態変化と他品詞


  • 名詞形: motive, motives (複数形)

  • 形容詞形(関連語): motivational (「やる気を起こさせる」), motive(形容詞用法は稀だが、音楽や芸術の「主題となる動機」を表す場合などに使われることもある)

  • 動詞形(派生語): motivate(「やる気にさせる」「動機を与える」)

  • 名詞形(派生語): motivation(「やる気」「意欲」「動機付け」)


2. 語構成と詳細な意味


  • 語幹: “mot” (move に由来し、「動かす」という意味を持つラテン語 movere が元)

  • 接尾語: -ive(形容詞をつくる接尾語ですが、名詞としての「motive」はフランス語経由で英語に入ってきたため、形容詞形と同じ綴りの名詞となっています)

派生語や類縁語


  • motion (動き)

  • motivate (動機付ける、やる気にさせる)

  • motivation (動機、やる気)

  • motor (原動機)

よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)


  1. hidden motive(隠された動機)

  2. ulterior motive(下心、隠された目的)

  3. primary motive(主な動機)

  4. financial motive(金銭的な動機)

  5. political motive(政治的動機)

  6. motive for the crime(犯罪の動機)

  7. clear motive(はっきりとした動機)

  8. have a motive(動機を持つ)

  9. question someone’s motive(誰かの動機を疑う)

  10. motive behind his action(彼の行動の背後にある動機)


3. 語源とニュアンス


  • 語源: ラテン語の movere(「動かす」)が語源です。フランス語の motif(動機、目的)を経由して英語に入ったとされます。

  • 歴史的背景: もともとは「人を動かす力」という根本の意味から、現代では「行動の原因や理由」という心理的な意味合いで主に使われます。

  • ニュアンス・使用時の注意:


    • 多くの場合、警察やメディアなどで「犯罪または事件の動機」として耳にするほか、一般的な行動理由についても使われます。

    • ややフォーマルな響きがあり、日常会話というよりは説明的・分析的な文脈で使われることが多いです。



4. 文法的な特徴と構文


  • 名詞 (可算名詞): a motive / the motive / motives


    • (例)“There is a motive for everything.”(すべてのことには動機がある。)

    • 不可算ではないので、「a motive」と言ったり複数形“motives”で言う形に注意します。


  • 一般的な構文:


    1. “Someone has a motive to (動詞の原形).”


      • “He has a motive to tell lies.”


    2. “Someone’s motive for (名詞 / V-ing).”


      • “Her motive for quitting her job was unclear.”



  • フォーマル/カジュアル:


    • 「motive」はややフォーマル寄り。警察や報道、論文などでよく目にします。

    • カジュアルに言う場合は「reason」や「why you did it」などを使うことが多いです。


  • イディオム・関連表現:


    • “What’s your motive?”(動機は何?)

    • “Motive and opportunity.”(動機と機会 – 犯罪捜査などでよくセットで使われるフレーズ)



5. 実例と例文

日常会話


  1. “I wonder what his real motive is for inviting us.”

    (彼が私たちを招待する本当の動機は何だろう。)

  2. “She said she just wanted to help, but I suspect she has another motive.”

    (彼女はただ助けたいと言っていたけど、ほかの動機があるんじゃないかと思っている。)

  3. “Do you think he has an ulterior motive?”

    (彼に下心があると思う?)

ビジネス


  1. “We should clarify our motive for entering this new market.”

    (新しい市場に参入する私たちの動機を明確にすべきです。)

  2. “Investors often look for a clear motive behind a company’s strategy.”

    (投資家は、企業戦略の背後にある明確な動機を探します。)

  3. “The manager questioned the employee’s motive for leaking confidential data.”

    (そのマネージャーは機密データを漏えいした社員の動機を疑った。)

学術的な文脈


  1. “Psychologists study human motive to understand behavior patterns.”

    (心理学者は行動パターンを理解するために人間の動機を研究します。)

  2. “The motive of self-preservation drives many fundamental behaviors.”

    (自己防衛の動機は多くの基本的な行動を左右します。)

  3. “The study focused on the underlying social motive for group cooperation.”

    (その研究は集団協力の根底にある社会的動機に焦点を当てました。)


6. 類義語・反意語と比較


  • 類義語 (Synonyms)


    1. reason(理由)


      • より広範な「理由」。カジュアルからフォーマルまで幅広く使える。


    2. incentive(誘因、奨励策)


      • 特に「報酬」や「利益」が絡んで人を動かす場合に強調される。


    3. intention(意図)


      • 「何をしようとしているか」という目的や狙いに焦点がある。


    4. purpose(目的)


      • 「最終的に何を達成したいか」のニュアンスが強い。



  • 反意語 (Antonyms)


    • 無意図(lack of intention)

    • 無関心(indifference)

    • ※厳密な反意語というよりは、「動機のなさ」「理由のなさ」を表す単語を使うと対比ができます。


  • ニュアンスの違い


    • “motive” はとくに「心理面・行動の裏にある理由」に注目する。

    • “reason” は「物理的・論理的な理由」も含め、幅広く使える。



7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号 (IPA): /ˈmoʊ.tɪv/ (アメリカ英語), /ˈməʊ.tɪv/ (イギリス英語)

  • アクセント (強勢): 第1音節 mo にアクセントがあります。

  • アメリカ英語とイギリス英語の違い:


  • よくある発音ミス: “ti” を誤って /taɪ/ のように読むこと。正しくは /tɪv/。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: ×「motif」(これは「模様、主題」を意味する別単語) と混同しないように注意。

  • 「motivation」と同じ語源だが、スペルと意味の使い分けに注意。

  • 文法的には可算名詞なので「a motive」を忘れずに。不可算扱いしないこと。

  • 試験対策: TOEICや英検などでも、文章中の「行動の理由/犯行動機」などを問う際に出てくることがあります。文脈推測問題や読解問題で見かける単語です。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 覚え方のコツ:


    • “motive” = “move” の語源から、「行動を“動かす”理由」というイメージをもつと覚えやすい。

    • 「cinema(映画)には“motif”が登場するが、犯人の“motive”は?」と混同しないように、自分なりにストーリーを作ると記憶に残りやすい。


  • 関連ストーリー:


    • 「人が何か行動を起こす背後には“motive”がある」。探偵が事件を解決するストーリーなどで、いつも「犯人の動機 (motive)」を調べる、というイメージを持つと自然に定着します。


以上が名詞「motive」の詳細解説です。心理的・行動的な意味合いで使われる大事な単語なので、ぜひ使い方をマスターしてみてください。

意味のイメージ
motive
意味(1)

《Aの》動機,誘因,目的《for / of A(doing)》

意味(2)

=motif

学術英単語(NAWL) / 和訳 / 単語カード問題

編集履歴(0)

ログイン / 新規登録

 

アプリをダウンロード!
DiQt

DiQt(ディクト)

無料

★★★★★★★★★★