最終更新日:2025/11/11
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〈U〉無能, 無力 / 〈C〉障害, 欠陥 / 〈U〉《米》障害者年金 / (法律で)無能力,無資格

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元となった辞書の項目

disability

名詞

〈U〉無能, 無力 / 〈C〉障害, 欠陥 / 〈U〉《米》障害者年金 / (法律で)無能力,無資格

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弟は障害を克服し、今は弁護士として成功しています。

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解説

名詞 disability の解説


1. 基本情報と概要

英語の意味:

「disability」は、「障害」や「能力の欠如」を指す名詞です。身体的・精神的・知的など、さまざまな形で「何らかの機能が十分に働かない状態」を示します。

日本語の意味:

「障害」あるいは「能力の欠如」を意味する単語です。「身体や心、または学習面で通常の機能が制限される状態」を幅広く表します。日常会話でも公的機関でも使われ、「障害がある」と言うよりも、やや包括的なニュアンスを持つことがあります。


  • 品詞: 名詞 (countable / uncountable 両方で使用されることがあります)

  • 活用形:


    • 単数形: disability

    • 複数形: disabilities


  • 関連する他の品詞の例:


    • 動詞: disable(~を無力化する、機能しないようにする)

    • 形容詞: disabled(障害のある、機能しないなど)

    • 名詞: disabling(障害をもたらすこと/状態;形容詞的用法もあり)


  • CEFRレベルの目安: B2(中上級)

    障害を表現する場面や法律系の文章など、ややフォーマルな文脈で登場することが多いため、中上級レベルの語彙とされています。



2. 語構成と詳細な意味


  • 接頭語「dis-」: 「否定」「反対」「取り除く」のニュアンスを持ちます。

  • 語幹「ability」: 「能力」を意味します。

    よって、「dis-」 + 「ability」で「能力がない状態」、つまり「障害」という意味になります。

よく使われるコロケーション(共起表現)10選


  1. physical disability(身体障害)

  2. mental disability(精神障害)

  3. learning disability(学習障害)

  4. disability support(障害に対するサポート)

  5. disability benefits(障害手当)

  6. disability rights(障害者の権利)

  7. people with disabilities(障害のある人々)

  8. disability awareness(障害に対する意識)

  9. disability discrimination(障害差別)

  10. disability accommodations(障害に対する配慮/設備)

これらの表現は、公的機関や法律文書、日常の会話など多彩な場面で使用されます。


3. 語源とニュアンス


  • 語源:

    「dis-」(否定・逆) + 「ability」(能力) から成り、古フランス語や中英語を経由して現代英語に定着しました。もともとは「能力がない状態」をシンプルに示す語でしたが、現代では身体的・精神的状態や社会的側面も含めた幅広い意味を持ちます。


  • ニュアンスと使用時の注意点:


    • 「disability」は、ある特定の機能的制限を指すだけでなく、その制限を周囲がどのように支援や配慮をするかを含めて考えられることが多いです。

    • 近年では「people with disabilities」のように、人を主体に置いた言い方が推奨される傾向があります。

    • 文脈によってはフォーマルな響きがあり、レポートや法律文書などにもよく登場します。日常会話でも「disability」は抵抗なく使われますが、配慮のある言葉選びが重要です。



4. 文法的な特徴と構文


  • 名詞としての可算・不可算:


    • 可算名詞: 「様々な種類の障害」という意味で複数形(disabilities)を取ることがあります。

    • 不可算名詞: 総称として「障害」という概念をまとめて扱うときに使われます。


  • 一般的な構文例:


    • “He has a learning disability.” (彼は学習障害を抱えている。)

    • “Their disability benefits were approved.” (彼らの障害手当が承認された。)


  • フォーマル/カジュアルの使い分け:


    • フォーマル: 政府文書、法律、学術論文などで広く使われる。

    • カジュアル: 日常会話でも使うが、人への配慮を含めた言い回しが求められる。



5. 実例と例文

ここでは日常会話、ビジネス、学術的文脈の3つの場面で、それぞれ例文を示します。

日常会話 (カジュアル)


  1. “My friend has a physical disability, so we make sure the restaurant is wheelchair-accessible.”

    (私の友人は身体障害があるので、車椅子で入れるレストランを選ぶようにしているよ。)


  2. “I’m learning a lot about disabilities from volunteering at the local community center.”

    (地域のコミュニティセンターでボランティアをして、障害について色々学んでいるんだ。)


  3. “He doesn’t want his disability to define who he is.”

    (彼は、自分を障害だけで決めつけられたくないと思っている。)


ビジネス (ややフォーマル)


  1. “Our company provides training on disability awareness for all employees.”

    (当社では、全従業員に障害に対する意識向上の研修を行っています。)


  2. “The HR department handles all disability accommodation requests.”

    (人事部がすべての障害に関する配慮や設備の要望を受け付けています。)


  3. “We must comply with disability regulations to ensure an inclusive workplace.”

    (包括的な職場を目指すために、障害に関する規制を遵守しなければなりません。)


学術的な文脈 (フォーマル)


  1. “Recent studies on disability have emphasized the social model of inclusion.”

    (障害に関する近年の研究は、社会的包摂のモデルを強調している。)


  2. “The conference addressed the intersection of disability and technology.”

    (その学会では、障害とテクノロジーの交差する課題について取り上げられた。)


  3. “Her thesis focuses on disability policy reform in higher education.”

    (彼女の論文は、高等教育における障害者政策改革に焦点を当てている。)



6. 類義語・反意語と比較


  • 類義語:


    1. impairment(損傷・機能障害)


      • 身体の特定の器官や精神機能の「損傷・低下」を強調する語。


    2. handicap(ハンディキャップ)


      • 古くから使われてきた言葉だが、近年ではあまり推奨されない場合もある。


    3. limitation(制限)


      • 必ずしも「障害」に限らず、制限一般を示す場合に使われる。



  • 反意語:


    • ability(能力)

    • 「障害がある状態」と対比して「能力がある状態」を表す。


これらの単語は、微妙なニュアンスや時代の背景で好まれる/好まれない場合があります。「disability」は当事者側への配慮を強調した、比較的ニュートラルな言い回しです。


7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA発音記号: /ˌdɪs.əˈbɪl.ə.ti/

  • アクセント: 第3音節「-bil-」に強勢を置きます。


    • 「ディス・ア・ビ“ル”・ィ・ティ」のように、「bil」の部分を強調します。


  • アメリカ英語/イギリス英語: アクセント位置は同じですが、母音の発音が若干異なる場合があります。

  • よくある間違い: “disabilty” とつづりを誤り、l と i の順番が入れ替わってしまうミスが起こりやすいです。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: 「disability」の「l」と「i」の位置を入れ替えてしまう間違いに注意。

  • inability との混同: 「inability」は「(何かが)できないこと」を示す一般的な「無能力」であり、「障害」という意味とは異なります。

  • TOEICや英検など: ビジネス文脈や社会的課題を扱う文章で出題されることがあり、設問の内容から「障害を対象とした企業方針」などを読み取る問題が出題される可能性があります。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • dis + ability で「反対の、否定の + 能力」と覚えると意味がわかりやすい。

  • 「ディスは否定」のイメージを持っておくのがポイント。

  • 実際には「何もできない」わけではなく、何らかの機能が十分に働きづらい状態を指すことが多いので、“people with disabilities”のように「人」を主体に置いた表現を意識すると理解が深まります。

  • 覚える際は「disable」「able」「able-bodied(健常者)」など関連単語とセットで押さえておくとスムーズです。


以上が、「disability」の詳細な解説です。日常からビジネス、学術まで幅広く使われる単語ですが、現代では配慮ある使い方が特に重視されます。ぜひ参考にしてください。

意味のイメージ
disability
意味(1)

〈U〉無力,無能

意味(2)

〈C〉障害,欠陥

意味(3)

〈U〉《米》障害者年金(disability pension

意味(4)

〈U〉(法律で)無能力,無資格

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