最終更新日:2025/11/14
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(…への)割り当て,配置;〈C〉割り当て額(量)《+to(for)+名)》

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allocation

(…への)割り当て,配置;〈C〉割り当て額(量)《+to(for)+名)》

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会社は研究開発のために資金を割り当てました。

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解説

1. 基本情報と概要

単語: allocation

品詞: 名詞 (countable・不可算扱いになる場合もありますが、主に可算)

CEFRレベルの目安: B2 (中上級)


  • B2: 日常会話は問題なくこなせるレベルですが、学術的・ビジネス的な用語にはやや上級の理解を必要とする段階です。

意味 (英語)


  • The act or process of distributing resources, responsibilities, or tasks to different people or places.

意味 (日本語)


  • 資源や責任、タスクなどを割り当てる行為、または割り当てられたものを指します。

    例: 予算の割り当て、時間の割り当て、タスクの割り当て など。

    「リソースを振り分けたり配分するときに使われる単語です。主にビジネスやプロジェクト管理などの場面で『どのリソースをどこに振り分けるか』という文脈でよく使われます。」

活用形や他の品詞


  • 動詞形: allocate (割り当てる)


    • 過去形・過去分詞: allocated

    • 現在分詞: allocating


  • 名詞形: allocation (割り当て、配分)

  • 形容詞形: allocative (配分に関する) として使われることもあります。

例:


  • allocate resources (動詞) → resource allocation (名詞)


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 接頭辞 ad- (変化形: al-) : 「〜へ、〜に向かって」を意味するラテン語由来 (※ただし英単語としては al- の形が定着しています)

  • 語幹 loc : 「場所(place)」を意味するラテン語 “locus” に由来

  • 接尾辞 -tion : 動作や状態を表す名詞を作る英語の接尾辞

つまり “allocation” は「ある場所に向かってものを割り当てる」というニュアンスを含みます。

派生語や類縁語


  • allocate (動詞) : 割り当てる

  • reallocation (名詞) : 再配分

  • allocative (形容詞) : 配分の、割り当てに関する

よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)


  1. budget allocation(予算の割り当て)

  2. resource allocation(リソースの割り当て)

  3. proper allocation(適切な割り当て)

  4. time allocation(時間の配分)

  5. allocation of funds(資金の割り当て)

  6. allocation strategy(配分戦略)

  7. dynamic allocation(動的割り当て)

  8. allocation process(割り当てプロセス)

  9. fair allocation(公平な配分)

  10. memory allocation(メモリの割り当て - IT分野で使われる)


3. 語源とニュアンス

語源

“allocation” はラテン語の “allocare” (ad + locare) がフランス語を経由して中英語に入り、定着した語です。もともとは「場所に置く」という意味をもつ言葉が転じて「割り当てる」という意味に発展しました。

ニュアンス


  • 主にビジネスやプロジェクト管理、経済学・金融などで正式に使われることが多く、ややフォーマルな響きがあります。

  • 個人レベルの会話でも、時間やお金の割り振りを話すときには使われますが、くだけた口語よりは「少しかしこまった」場面でよく用いられます。


4. 文法的な特徴と構文


  • 名詞 (countable): 複数形は “allocations”。文脈によっては「リソースの配分」というアイデア全体を指すため、不可算扱いのこともありますが、具体的な割り当て区分や項目について言及するときには countable となります。

  • 例: “We have your budget allocations here.” (予算配分項目が複数あります)

  • フォーマル寄りの文脈で使用されやすいが、論文やビジネス文章でも一般的。

イディオムや構文


  • make an allocation: 「割り当てを行う」

  • be subject to allocation: 「割り当て対象となる」

  • the allocation of X to Y: 「XをYに割り当てること」


5. 実例と例文

日常会話 (カジュアル)


  1. “I need a better allocation of my free time to hobbies and exercise.”

    (趣味と運動にもっと時間を割り振りたいんだよね。)


  2. “We decided on the allocation of household chores, so now I wash dishes and he takes out the trash.”

    (家事分担を決めたから、私が皿洗いで彼がゴミ出し担当だよ。)


  3. “The allocation of seats at the party was a bit random, but it was fun.”

    (パーティーでの席の割り振りはちょっとランダムだったけど、面白かったよ。)


ビジネスシーン


  1. “Our financial department handles the budget allocation for each project.”

    (財務部がそれぞれのプロジェクトへの予算配分を担当しています。)


  2. “A clear allocation of tasks will help the team work more efficiently.”

    (明確なタスクの割り振りによって、チームはより効率的に働けるでしょう。)


  3. “The manager’s main role is the allocation of resources to different departments.”

    (マネージャーの主な役割は、各部署へのリソース配分です。)


学術的・専門的文脈


  1. “The study focused on the allocation of healthcare resources in rural areas.”

    (その研究は農村地域における医療資源の割り当てに焦点を当てたものだった。)


  2. “Efficient CPU allocation is crucial for high-performance computing.”

    (高性能コンピューティングにおいては、CPU の効率的な割り当てが重要です。)


  3. “The paper discusses the political implications of fund allocation.”

    (論文では、資金配分の政治的影響について論じています。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)


  1. distribution(配分)


    • 資源や物資などを広く行き渡らせるイメージ。allocation が「いくつにどう割り当てるか」なのに対し、distribution は「全体に分散して行き渡らせる」ニュアンスが強い。


  2. assignment(割り当て)


    • 物や仕事を特定の人・場所に割り当てる点で似ているが、assignment は「職務や責任を正式に与える」ニュアンスが中心。


  3. allotment(割り当て)


    • 大きなものを均等に、またはある基準に従って分配するイメージ。allocation と大変近いが、allotment の方が「小分けにされた配当」という響きが強い。


反意語 (Antonyms)


  • misallocation(誤配分, 不適切な割り当て)


    • 望ましくない形・場所に割り当てられていることを表す。



7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA: /ˌæləˈkeɪʃən/


    • アクセントは “-ca-” の箇所 (第2音節) にあります。


  • アメリカ英語 / イギリス英語


    • アメリカ英語: アクセントの位置は同じですが、/æ/ の発音に差が出る場合があります。

    • イギリス英語: 基本的に同様ですが、/ə/ の音がやや異なる程度です。


  • よくある発音の間違い


    • “al-lo-ca-tion” の “l” と “c” のあたりを続けて /ˈælkə-/ のように誤って発音しないように注意。



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “alocation” と “l” を一つだけ書いてしまうケースや “allocasion” と “s” を入れてしまうことがよくあります。

  • allocate / allocation の使い分け: “allocate” (動詞) と “allocation” (名詞) を混同して、文法的に誤用することがあります。

  • TOEICや英検など: ビジネス文書や財務関連の問題の中で出題されやすい単語です。「予算管理や人員配置」の文脈で出ることが多いため、関連表現とセットで覚えると役立ちます。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 場所 (location) をイメージしよう: “allocation” は “a + location” と覚えると、「ある場所へ割り振るイメージ」という語源を思い浮かべやすいです。

  • “allocate” と “location” のつながりでイメージし、書き始めを “allo-” からスタートすることを意識すると、スペルミスが減ります。

  • リソースを“割り振る”イメージ: 物をいろいろな小箱に分けて入れる図をイメージすると、割り当て=allocation がわかりやすいです。

以上が “allocation” の詳しい解説です。ビジネスや学術的な文章でも頻出する語なので、ぜひ活用してみてください。

意味のイメージ
allocation
意味(1)

(…への)割り当て,配置;〈C〉割り当て額(量)《+to(for)+)》

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