最終更新日:2025/11/12
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(人が)こうかつな,ずるい / (物事・仕事などが)手の込んだ, 慎重を要する, 扱いにくい

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元となった辞書の項目

tricky

形容詞

(人が)こうかつな,ずるい / (物事・仕事などが)手の込んだ, 慎重を要する, 扱いにくい

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解説

以下では形容詞“tricky”について、学習者にやさしい形で詳細に解説します。


1. 基本情報と概要

意味 (英語)


  • “tricky” : difficult to deal with or do; requiring careful handling or skill (challenging or cunning).

意味 (日本語)


  • 「扱いが難しい」や「厄介な」という意味合いが中心です。状況によっては「一筋縄ではいかない」「ずる賢い」というニュアンスも含むことがあります。

    例: “That puzzle is tricky.”(あのパズルは難しいね。)

    このように、「ちょっと手強くて注意が必要だ」「慎重に対応しないといけない」という場面で使われる形容詞です。

品詞


  • 形容詞 (adjective)

活用形


  • 原形: tricky

  • 比較級: trickier

  • 最上級: trickiest

例)


  • “This puzzle is tricky.” (原形)

  • “That riddle is trickier than I expected.” (比較級)

  • “This is the trickiest problem I’ve ever seen.” (最上級)

他の品詞形


  • 名詞形: trick (「トリック、手品、策略」など)

  • 副詞形: trickily(あまり一般的ではありませんが、文脈によっては使われることがあります)

CEFRレベルの目安


  • B1(中級)程度


    • 日常会話でもよく登場する単語で、さまざまなシーンで使用可能です。



2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 語幹: “trick”(「策略」「手品」などを表す名詞)

  • 接尾辞: “-y”(形容詞を作る典型的な接尾辞で「~のような」「~の特徴をもつ」を意味します)

関連語・派生語


  • trick (名詞/動詞)

  • trickster (名詞) : 「詐欺師、ペテン師、ずるい人」など

  • trickery (名詞) : 「策略、詐欺、ペテン」

よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)


  1. tricky situation → 難しい状況

  2. tricky question → 厄介な質問

  3. tricky puzzle → 手強いパズル

  4. tricky problem → やっかいな問題

  5. tricky part → 難しい部分

  6. tricky maneuver →(車などの)難しい操作、巧みな操作

  7. tricky business → 厄介な案件、注意が必要な仕事

  8. a bit tricky → ちょっと骨が折れる

  9. tricky opponent → 手強い相手

  10. tricky details → 細かいが厄介な点・細部


3. 語源とニュアンス


  • “trick” は中英語に遡る語で、「計略」や「策略」を意味します。そこから派生して “-y” が付いた形容詞 “tricky” は「トリックが多い」「一筋縄ではいかない」というニュアンスをもつ語彙になりました。

  • 「狡猾さ」「ずる賢さ」の意味合いを含む場合もあれば、単に「難しい」「やっかい」という意味だけにとどまることもあります。どちらかというとカジュアルな場面で使われることが多い単語ですが、フォーマルな場面にも問題なく使えます。


4. 文法的な特徴と構文


  • 「tricky」は形容詞なので、名詞を修飾したり、補語として使われます。

    例) “This is a tricky problem.” / “The situation became tricky.”


  • フォーマル/カジュアル


    • カジュアル: 「This puzzle is tricky!」

    • フォーマル: ビジネスメールや公的な場面でも、「The issue is quite tricky」などで使用可能です。


  • 可算・不可算などは形容詞にはありませんが、名詞“trick”を用いる場合は可算名詞(a trick, two tricks)です。



5. 実例と例文

日常会話 (3例)


  1. “This new smartphone can be a bit tricky to figure out at first.”

    (この新しいスマホは最初はちょっと使いこなすのが難しいね。)

  2. “Cooking soufflé can be tricky if you don’t follow the steps carefully.”

    (手順をしっかり守らないと、スフレを作るのは難しいよ。)

  3. “It’s tricky to explain, but I’ll try my best.”

    (説明するのはやっかいだけど、がんばってやってみるよ。)

ビジネス (3例)


  1. “Negotiating the contract terms turned out to be tricky.”

    (契約条件の交渉は思いのほか厄介だった。)

  2. “Managing remote teams is tricky without clear communication tools.”

    (遠隔地チームを管理するのは、明確なコミュニケーションツールなしでは厄介です。)

  3. “We faced a tricky challenge when merging the two departments.”

    (2つの部門を統合する際に厄介な問題に直面しました。)

学術的な文脈 (3例)


  1. “Solving this mathematical proof can be tricky due to its complex assumptions.”

    (この数学の証明は仮定が複雑なので、解くのがやっかいです。)

  2. “Analyzing large data sets is tricky without the right software.”

    (適切なソフトウェアがないと、大規模データの分析は難しい。)

  3. “Understanding the nuance in this historical text is tricky, given the archaic language.”

    (古い言語表現を考慮すると、この歴史的文書のニュアンスを理解するのは難しい。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. “difficult” (難しい)


    • 一般的に広い意味での「難しい」を表します。“tricky”よりもニュアンスは中立的。


  2. “complicated” (複雑な)


    • 多くの要素が絡み合っているときに使われる。「姿かたちが複雑」というイメージ。


  3. “challenging” (やりがいがある/難しい)


    • ポジティブに難しさを強調したいとき。“tricky”は少しネガティブな側面も含むことがあります。


  4. “cunning” (ずる賢い、狡猾な)


    • 人や行動が「抜け目がない、騙そうとする」ニュアンス。文脈によって “tricky” との近さが出る場合あり。


反意語


  1. “straightforward” (簡単な・わかりやすい)


    • “tricky”の反対で、「単純明快な」「分かりやすい」という意味。


  2. “easy” (簡単な)


    • まったく悩む必要がない、努力を要しない場合などに使われる。



7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号: /ˈtrɪki/


    • アメリカ英語 (GA): [トゥリキ](r はしっかり発音)

    • イギリス英語 (RP): [トゥリキ](r は米英に比べるとやや弱めの発音)


  • 強勢(アクセント)の位置は、最初の音節 “TRI-” に置かれます。

  • よくある発音ミス: “tri-” を「ツリ」ではなく、[トゥリ] のように発音するよう注意。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペル: “trick” + “y” ですが、「trick」自体を “trik” と間違える、末尾の “k” を忘れる、などに注意が必要です。

  • 同音異義語: 特にありませんが、「tricky」を「trick」と混同しないように気をつけてください。

  • TOEICや英検でも、日常・ビジネスいずれの場面で「難しい・厄介な」の意味を問う文脈で使われることがあるため、読解問題などでの出題を想定しておくと良いでしょう。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「trick」に “-y” が付いているので、「トリックがある=扱いが手強い」というイメージで覚えやすいでしょう。

  • 「ちょっとずるいくらいに手強い感じ」→「注意しないと引っかかってしまう」というストーリーを頭に入れると定着しやすいです。

  • 頭の中で “tricky” を “trick + y” と分けて視覚化し、「トリック要素たっぷり!」というイメージを持つと、自然に覚えることができます。


以上が形容詞“tricky”の詳細な解説です。日常でもビジネスでも使える実用度の高い単語なので、ぜひマスターしてみてください。

意味のイメージ
tricky
意味(1)

(人が)こうかつな,ずるい

意味(2)

(物事・仕事などが)手の込んだ;慎重を要する,扱いにくい

学術英単語(NAWL) / 和訳 / 単語カード問題

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