最終更新日:2025/12/01
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元となった辞書の項目

breakdown

名詞

〈C〉故障,衰弱,分析

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仕事に行く途中で車が故障しました。

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解説

以下では、名詞 “breakdown” をできるだけ詳細に解説します。


1. 基本情報と概要

単語: breakdown

品詞: 名詞 (countable: 複数形は “breakdowns”)

英語での意味(簡潔):


  1. (機械などの) 故障

  2. (関係・交渉などの) 決裂・崩壊

  3. (精神的・感情的) 崩壊、衰弱

日本語での意味(簡潔):


  1. 機械の故障

  2. 交渉やコミュニケーションの決裂

  3. 精神的な崩壊や限界

「breakdown」は「物事が壊れる・機能しなくなる」というニュアンスが強い単語です。機械的な故障だけでなく、精神面の限界や、組織・交渉などがうまくいかなくなる状況を表すことができます。

活用形や他の品詞形:


  • 名詞: breakdown (複数形: breakdowns)

  • 動詞フレーズ: break down (phrasal verb; 「故障する」「崩壊する」「分析する」の意味)

CEFRレベルの目安: B2(中上級)


  • 機械や物事、精神状態が動かなくなる=“breakdown”は、ある程度抽象的な状況を表現するため、中上級レベル。


2. 語構成と詳細な意味

語構成:


  • break(壊す) + down(下へ / 引き下げる)

    動詞の “break down” から名詞化した形が “breakdown” です。

他の単語との関連性(派生語など)


  • break (壊す / 割る)

  • break down (故障する / 崩壊する、分析する)

  • breakdown (故障 / 崩壊 / 決裂 / 分析の詳細)

よく使われるコロケーション(10個)


  1. mental breakdown → 精神的な崩壊

  2. emotional breakdown → 感情の崩壊

  3. breakdown of negotiations → 交渉の決裂

  4. breakdown in communication → コミュニケーションの崩壊

  5. mechanical breakdown → 機械の故障

  6. breakdown cover → (自動車保険の) 故障補償

  7. breakdown truck → レッカー車

  8. budget breakdown → 予算内訳

  9. breakdown service → 故障対応サービス

  10. cause a breakdown → 故障(または崩壊)を引き起こす


3. 語源とニュアンス

語源:

“break” は壊す・割るという古英語 “brecan” に由来し、“down” は下へ、あるいは完全にというニュアンスを強める副詞です。これが結びついて、“物事が機能しなくなる” という意味を持つようになりました。動詞句 “break down” から派生し、名詞 “breakdown” が生まれました。

ニュアンスや注意点:


  • 機械故障、精神的崩壊、関係や交渉の決裂など、何らかの「継続中だったものがうまくいかなくなる」事態を指します。

  • カジュアルな場面では、「頭がパンクした」「もう無理!」というような状態を “I had a breakdown.” と表現することも。

  • フォーマルな文書では、「コストの内訳」のように、「分析(明細)」というポジティブなニュアンスも使われることがあります。(例: cost breakdown)


4. 文法的な特徴と構文


  • 名詞(可算):


    • a breakdown (ある故障/崩壊)

    • several breakdowns (複数の故障/崩壊)


  • 一般的な構文:


    • have/suffer a breakdown → (精神的・肉体的に) 限界が来る、崩壊する

    • experience a breakdown → 故障や決裂を経験する

    • provide a breakdown of … → 〜の分析や内訳を提示する


  • フォーマル / カジュアル:


    • フォーマル: 「提供された資料の内訳 (a breakdown of the provided data)」

    • カジュアル: 「もうダメだ (I had a breakdown.)」



5. 実例と例文

日常会話 (カジュアル)


  1. “My car had a breakdown on the highway, so I had to call a tow truck.”

    → 「高速道路で車が故障したから、レッカー車を呼ばなきゃいけなかったんだ。」


  2. “I’m worried she might have a breakdown if she doesn’t take a break.”

    → 「彼女、休まないと精神的に参ってしまうんじゃないかって心配だよ。」


  3. “We had an emotional breakdown after hearing the sad news.”

    → 「悲しい知らせを聞いて、私たちは感情的に崩れそうになった。」


ビジネスシーン (ややフォーマル)


  1. “Could you provide a breakdown of the expenses for this quarter?”

    → 「今期の経費の内訳を出してもらえますか。」


  2. “We had a sudden breakdown in communication, which delayed the project.”

    → 「突然コミュニケーションがうまくいかなくなり、プロジェクトが遅れてしまいました。」


  3. “The negotiations came to a breakdown, and we need to reassess our strategy.”

    → 「交渉が決裂したので、戦略を見直す必要があります。」


学術的・専門的な文脈


  1. “A breakdown in supply chains can have global implications.”

    → 「サプライチェーンの崩壊は世界的に大きな影響を及ぼす場合がある。」


  2. “In psychology, a mental breakdown often refers to an acute stress reaction.”

    → 「心理学において、精神的な崩壊は急性ストレス反応を指すことが多い。」


  3. “The paper provided a detailed breakdown of the research data.”

    → 「その論文には、研究データの詳細な分析が提示されていた。」



6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)


  1. collapse (崩壊)


    • 物理的または組織的に「崩れ落ちる」意味。やや大規模なイメージ。


  2. failure (失敗・故障)


    • 機械などが機能しなくなるというポイントが共通。より一般的。


  3. malfunction (誤作動・不調)


    • 主に機械やシステムが上手く動かないときに使う。


  4. meltdown (崩壊)


    • 核融合反応の「炉心融解」に由来する語で、比喩的に「精神的な meltdown」のように使われる。breakdown よりさらに激しい印象。


反意語 (Antonyms)


  • success (成功)

  • functioning (機能している状態)

  • operation (正常な稼働)

例えば “breakdown in communication” の反対は “effective communication” などで表せます。


7. 発音とアクセントの特徴

発音記号 (IPA):


  • アメリカ英語: /ˈbreɪkˌdaʊn/

  • イギリス英語: /ˈbreɪk.daʊn/

アクセント:


  • “break” の部分に強勢 (第一音節)

  • “down” の “ow” は /aʊ/ で口を大きく開いて発音

よくある発音の間違い:


  • “braikdawn” と早口で曖昧になることがあるので、「ブレイク・ダウン」とはっきり区切ると良いです。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. “breakdown” (名詞) と “break down” (動詞フレーズ) の混同


    • “We had a breakdown.” (名詞) → 「(何かが) 故障・崩壊した」

    • “We need to break down the problem.” (動詞句) → 「問題を細かく分析する/分解する必要がある」


  2. 「綴り」の注意


    • 名詞形は一語 “breakdown”。動詞の句は二語 “break down”。


  3. 同音異義語との混同はそれほどないが、“breakthrough” や “breakup” と称が似ているため、フレーズを文脈で見分けよう。

試験対策:


  • TOEICや英検のリスニング・リーディングで「故障」「決裂」「内訳」といった文脈で登場しやすい。逆に動詞フレーズの “break down” とセットで文法問題にすることもある。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “break” (壊す) + “down” (下へ壊すイメージ) → すべてが「壊れて下がる」イメージ。

  • 「全体がうまくいかなくなる」あるいは「分解して詳しく見る」両方を覚えておくと便利。

  • マインドマップなどを描き、「故障」「精神資格の崩壊」「内訳の提示」といった使い方を枝分かれさせてイメージすると定着しやすいです。


以上が、名詞 “breakdown” の詳細解説です。機械が壊れた時、精神的に参った時、交渉などが決裂した時、「内訳を出す」ときなど、多彩なシチュエーションで使える単語なので、文脈に合わせて使い分けてみてください。

意味のイメージ
breakdown
意味(1)

(列車・機械などの)故障,破損

意味(2)

病気で倒れること,衰弱

意味(3)

分析

学術英単語(NAWL) / 和訳 / 4択問題

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