最終更新日:2025/11/29
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元となった辞書の項目

splice

〈綱などの端と端と〉‘を'組み(より)継ぎする;〈材木など)‘を'重ね継ぐ,〈フィルム・テープ〉‘を'つなぐ / 《受動態で》《話》〈二人〉‘を'結婚させる / (綱の)より継ぎ;(材木の)重ね継ぎ;(フィルム・テープの)接合 / より(重ね)継ぎ目

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彼は2本のロープを繋ぎ合わせるのに継ぎ手を使った。

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解説

1. 基本情報と概要

単語: splice

品詞: 動詞(主に他動詞)、名詞としても使われる場合があります。

活用形: splice - splices - spliced - splicing

意味(英語 → 日本語)


  • 動詞: to join or connect (two pieces of something) by weaving, fitting, or fastening them together.

    (二つのものを織り合わせたり、接合したりしてつなぎ合わせること)

    「ロープやフィルムをつなげる、DNAを組み換えるなどの場面で使われる単語です。『つなぐ・接合する』というニュアンスがあります。」


  • 名詞: a joint or connection between two things that have been spliced.

    (つなぎ目、接合部のこと)


他の品詞例


  • splicer (名詞): スプライサー(接合作業を行う装置、あるいは接合を行う人)

CEFRレベル目安: B2(中上級)

「splice」は日常会話よりも専門的な文脈(ロープ加工、映像編集、生物学など)で使われるため、中上級レベルの単語と考えるとよいでしょう。


2. 語構成と詳細な意味


  • 語構成: 「splice」は明確な接頭語や接尾語を含まず、一語として機能します。語幹「splic-」の意味として、「つなぎ合わせる」「合体させる」のニュアンスがあります。


  • 派生語・類縁語:


    • splicing (動名詞・形容詞的用法)

    • splicer (名詞)


  • よく使われるコロケーション(共起表現)やフレーズ(10個)


    1. rope splice (ロープのつなぎ目)

    2. splice wires (電線をつなぐ)

    3. splice together film (フィルムをつなぎ合わせる)

    4. gene splicing (遺伝子組み換え)

    5. splice a cable (ケーブルを接合する)

    6. splice ends (端同士をつなぐ)

    7. splice junction (接合部)

    8. audio splice (音声の接合)

    9. splice out (不要な部分を切り取り、つなぎ合わせる)

    10. splice segments (セグメントをつなぎ合わせる)



3. 語源とニュアンス


  • 語源: 中英語経由でオランダ語や低地ドイツ語の “splissen” から来たと言われています。元々は「ロープの端を結び合わせる」という海事用語として使われていました。

  • 使用時のニュアンス:


    • 物理的なものをつなぐ(ロープ・ワイヤー・映像フィルムなど)

    • 遺伝学的操作でDNAを組み替える

    • 比喩的に「二つの要素を結合して一体化する」


  • 使用シーン:


    • 比較的専門的な話題(工学、映画編集、遺伝子工学など)で使われることが多い

    • 日常会話でも「つなぎ合わせる」行為を強調したい場合に使うことがある


  • 文体: ニュートラルからやや専門的な響きがあり、フォーマルな文脈や業界用語的な文脈でも使われやすいです。


4. 文法的な特徴と構文


  • 動詞: 多くは他動詞として使われ、「splice + 目的語(何をつなぐか)」の形をとります。

    例) He spliced the ropes together.

  • 名詞: the splice (つなぎ目、接合部)

    例) Look at the splice on this rope.


  • よくある構文やイディオム:


    1. splice something together (~をつなぎ合わせる)

    2. splice out something (不要部分を切り取り、残りをつなぐ)

    3. gene splicing (遺伝子組み換えという名詞フレーズ)


  • 使用シーンの特徴:


    • フォーマル: 技術文書、科学論文、業界専門書など

    • カジュアル: 日常会話で使う場合は「つなぐ」のちょっと固い言い方というニュアンス



5. 実例と例文

(1) 日常会話


  1. Could you help me splice these two ropes? I need a longer line for the tent.

    (この二本のロープをつなげるのを手伝ってくれない?テント用にもっと長いのが必要なの。)

  2. The movie reel broke, so we had to splice it back together quickly.

    (映写フィルムが切れちゃったから、急いでつなげ直さなきゃいけなかったんだ。)

  3. I spliced the audio clips to make a continuous track for the party.

    (パーティ用に途切れない音楽にするために、オーディオクリップをつなぎ合わせたんだ。)

(2) ビジネスシーン


  1. Our technicians can splice the fiber optic cables to ensure minimal signal loss.

    (私たちの技術者は、信号損失を最小限に抑えるように光ファイバーケーブルを接合できます。)

  2. We need to splice these data segments for a comprehensive report.

    (包括的なレポートを作るために、これらのデータセグメントを結合する必要があります。)

  3. Could you present the splice process to the new interns so they understand how it's done?

    (新しいインターンたちに接合のプロセスを説明してくれますか?やり方を理解してもらいたいので。)

(3) 学術的・専門的文脈


  1. Gene splicing can significantly alter the hereditary traits of organisms.

    (遺伝子組み換えは、生物の遺伝形質を大きく変化させることができます。)

  2. The lab tested various splice methods to optimize the rope’s tensile strength.

    (研究室ではロープの引っ張り強度を最適化するため、さまざまな接合方法をテストしました。)

  3. By analyzing the splice sites, researchers can predict protein variations.

    (接合部位を分析することで、研究者はタンパク質の変異を予測することができます。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. join (結合する)


    • より一般的に「一つにする」意味で使われる。


  2. connect (つなぐ)


    • 電線やネットワークなど、機械的につなぐ意味合いが強い。


  3. link (リンクさせる)


    • 物理的・抽象的に「関連付ける」というニュアンス。


  4. fuse (融合させる)


    • 熱や化学的な要因で結合するイメージがある。


反意語


  • separate (分ける)

  • divide (分割する)

  • split (裂く)

「splice」は物を「つなぐ」イメージですが、これらは「離す」「分ける」イメージなので対照的です。


7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA: /splaɪs/

  • アクセント: 1音節なので、特に強勢は “splice” 全体にかかります。

  • アメリカ英語とイギリス英語: 両者とも大きな違いはなく、いずれも /splaɪs/ と発音します。

  • よくある間違い: 語頭の「s-」の後に余計な母音を入れないように注意しましょう。[suh-plaɪs] などではなく [splaɪs] という音です。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “spice” や “slice” などと混同しやすいので注意が必要です。

  • 同音異義語との混同: 同音異義語は特にありませんが、slice との発音やスペルの似ている点に注意。

  • 試験対策: 専門的な文脈で出題されやすく、ライティング問題やリーディングで「接合」や「遺伝子組み換え」を説明する文脈で出ることがあります。TOEICや英検での出題はそれほど頻繁ではありませんが、技術系英語や学術英語では見かける可能性があります。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「s + p + lice (ライス)」で“すぷらいす”


    • 「ライス(rice)を想像して、粒々を‘ぴったり合わせる’イメージで覚える」とユーモアで記憶する方法もあります。


  • 映像やロープを“くっつける”イメージ


    • 物理的に繋ぐ、あるいはDNAなどの情報を「結合する」と覚えておくと便利です。


  • 勉強テクニック


    • 実際にロープやテープを「splice」している動画を見たり、遺伝子組み換えの文脈でニュース記事を読んだりすると、単語と実物のイメージが結びつきやすくなります。


以上が “splice” の詳細な解説です。接合するイメージを持ちながら、専門的文脈でも活躍する便利な動詞ですので、関連表現や例文とあわせて学習してみてください。

意味のイメージ
splice
意味(1)

〈綱などの端と端と〉‘を'組み(より)継ぎする;〈材木など)‘を'重ね継ぐ,〈フィルム・テープ〉‘を'つなぐ

意味(2)

《受動態で》《話》〈二人〉‘を'結婚させる

意味(3)

(綱の)より継ぎ;(材木の)重ね継ぎ;(フィルム・テープの)接合

意味(4)

より(重ね)継ぎ目

学術英単語(NAWL) / 和訳 / 4択問題

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