最終更新日:2025/12/02
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元となった辞書の項目

dissection

名詞

〈U/C〉(実験・研究のための)解剖,解体 / 〈C〉実験用解剖体,解剖模型 / 〈U〉詳細な分析

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生物の授業で、カエルの解剖を行い、その解剖学を学びました。

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解説

以下では、名詞“dissection”を、なるべく詳しく解説します。


1. 基本情報と概要

単語: dissection

品詞: 名詞 (countable・不可算的用法は通常ありません)

意味(英語):

• The act of cutting open and examining the internal parts of a plant or animal for study or analysis.

• A detailed examination or analysis of something.

意味(日本語):

• 生物の内部構造を観察するために解剖する行為・作業。

• 物事を詳しく分析・検討すること。

「dissection」は、多くの場合、生物学や医学などで実際に解剖する場面、または比喩的に何かを詳細に分析する場面で用いられます。

「解剖」や「詳細な分析」というニュアンスを持つ名詞です。

活用形

名詞なので、形としては複数形“dissections”があるくらいです。

動詞の形は「dissect」(解剖する、詳細に分析する)になります。派生形として形容詞の「dissected」(解剖された、分析された)などがあります。

CEFRレベル目安


  • B2(中上級)〜C1(上級)レベル: 一般的な英会話よりはやや専門的で、学術的要素を含む語です。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 接頭語 (prefix): なし

  • 語幹 (root): “sect” → “to cut”(ラテン語の“sectio”=切断)に由来

  • 接尾語 (suffix): “-ion” → 行為・状態を表す名詞語尾

派生語・類縁語


  • dissect (動詞): 解剖する、詳細に分析する

  • dissected (形容詞): 解剖された、切り開かれた

  • section (名詞): セクション、区分

  • intersection (名詞): 交差点、交差する部分

よく使われるコロケーション(共起表現)10選


  1. “anatomical dissection”(解剖学的解剖)

  2. “detailed dissection”(詳細な分析 / 詳解)

  3. “brain dissection”(脳の解剖)

  4. “cadaver dissection”(死体解剖)

  5. “frog dissection”(カエルの解剖)

  6. “thorough dissection”(徹底的な解剖・分析)

  7. “emotional dissection”(感情の徹底的分析)

  8. “surgical dissection”(外科的解剖)

  9. “dissection of evidence”(証拠の分析)

  10. “post-mortem dissection”(死後の解剖)


3. 語源とニュアンス

語源

「dissection」は、ラテン語の“dissectio”(切り裂くこと)に由来します。 “dis-”が「分離する・バラバラにする」、“sect”が「切る」という意味です。語源からも分かる通り、「何かを切り裂いて詳細に見る」というニュアンスを持っています。

ニュアンス・使用時の注意点


  • 医学・生物学的文脈: 実際に組織や生物を切り開く物理的な解剖行為を指す。

  • 比喩的文脈: 論文や文章を詳細に分析する、といった場面でも使える。

  • カジュアルな場面よりも、学術・専門用語的に扱われることが多いです。日常会話で比喩的に使う場合は、かなり硬い印象を与えます。


4. 文法的な特徴と構文

名詞としての用法


  • 可算名詞として、「a dissection」「several dissections」のように使えます。

  • 通常は具体的な解剖作業を表すとき可算で扱いますが、「the practice of dissection」のようにまとめて述べる場合もあります。

イディオムや構文


  • “perform a dissection” → 解剖=「解剖を行う」

  • “undergo a dissection” → 解剖される、あるいは分析される

フォーマル/カジュアルの使用シーン


  • “dissection”は、医学・学術論文や専門分野においてフォーマルなニュアンスがあります。日常会話ではあまり用いないため、使用するとやや硬い印象を与えます。


5. 実例と例文

日常会話の例文 (3つ)


  1. “I came across a documentary about the dissection of a whale; it was quite fascinating.”

    (クジラの解剖のドキュメンタリーを見かけたんだけど、すごく興味深かったよ。)


  2. “His book offers a thorough dissection of modern pop culture.”

    (彼の本は現代ポップカルチャーを徹底的に分析しているよ。)


  3. “She wasn’t ready for such an emotional dissection of her private life.”

    (彼女は自分の私生活をそんなに徹底的に掘り下げられる準備ができていなかった。)


ビジネスシーンの例文 (3つ)


  1. “The consultant’s dissection of our sales data highlighted potential growth areas.”

    (コンサルタントによる売上データの分析で、成長の可能性のある領域が浮き彫りになりました。)


  2. “We need a clear dissection of this year’s financial results before planning next year’s strategy.”

    (来年の戦略を立てる前に、今年の財務結果について明確な分析が必要です。)


  3. “Our new marketing campaign deserves a detailed dissection to fine-tune the approach.”

    (新しいマーケティングキャンペーンは、そのアプローチを微調整するために詳細な分析が必要です。)


学術・専門的な文脈の例文 (3つ)


  1. “In biology class, we conducted a frog dissection to study its internal organs.”

    (生物の授業で、カエルの解剖を行いその内臓を研究しました。)


  2. “The dissection of historical texts can reveal the cultural context of the period.”

    (歴史的文献を詳細に分析することで、その時代の文化的背景を明らかにすることができます。)


  3. “Post-mortem dissection is crucial for determining the exact cause of death.”

    (死後の解剖は、正確な死因を特定するために重要です。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)


  1. “analysis”(分析)


    • “analysis”は、物事を分解して考察するという抽象的な意味。

    • “dissection”は、実際に解剖するイメージまたは徹底解明のニュアンスが強い。


  2. “examination”(検討、検査)


    • “examination”は、広く検証・チェックを表す言葉。

    • “dissection”は、細かに分解して内部を調べるような意味が強い。


  3. “scrutiny”(精査)


    • “scrutiny”は、じっくり見る、精査するニュアンス。

    • “dissection”は、「解剖」あるいは非常に詳細な分解・分析を暗示。


反意語 (Antonyms)


  • 直接の反意語は存在しにくいですが、あえて言うなら “synthesis”(統合、総合)が、分解・分析の逆方向を表す言葉になります。


7. 発音とアクセントの特徴

発音記号 (IPA):

• アメリカ英語: /daɪˈsɛkʃən/ または /dɪˈsɛkʃən/

• イギリス英語: /daɪˈsɛkʃən/ または /dɪˈsɛkʃən/

“dissect”の発音のように、「ダイセクト」「ディセクト」の両方があり得ます。 “dissection”も同様に、最初の母音を /daɪ-/ または /dɪ-/ と発音することがあります。アクセントは第2音節の “-sec-” に来ます。

よくある発音の間違い


  • “dis-sec-tion” のように /dɪ/ の音を弱めすぎたり、 “ディザイクション”のように濁音の位置を誤ることがあるため、アクセントと子音の発音に注意しましょう。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “dissection”を “disection” と書いてしまうミスに注意。

  • 動詞との混同: “dissect”(動詞)と “dissection”(名詞)を混同しないように。

  • 同音異義語ではないが発音が近い単語として “section” などがあり、一部の文字列が似ているため混同に気を付ける。

  • 試験対策: TOEICや英検では、専門文脈や学術文脈の長文読解で出現する可能性があるため、解剖や詳細分析の文脈で覚えておくとよいでしょう。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「dis-(バラバラに)+ sect(切る)+ ion(名詞化)」という組み合わせから、「何かをバラバラに切る行為」と覚えておくとイメージしやすいでしょう。

  • 解剖台で生物を切り開く様子をイメージすると、単語全体の意味を覚えやすくなります。

  • 比喩として「文章・問題などを細かく切り分けて中を見る=詳細分析」と発想すると、ビジネスや学術シーンでも意味がつながりやすいです。


以上が、名詞“dissection”の詳細解説です。生物学的な解剖だけでなく、物事を細かく分析するという比喩的な使い方もある単語として、ぜひ覚えておいてください。

意味のイメージ
dissection
意味(1)

〈U〉〈C〉(実験・研究のための)解剖,解体

意味(2)

〈C〉実験用解剖体,解剖模型

意味(3)

〈U〉詳細な分析

学術英単語(NAWL) / 和訳 / 4択問題

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