最終更新日:2025/12/04
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元となった辞書の項目

coherent

形容詞

(論理などが)筋の通った,首尾一貫した / 密着した

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彼の主張は筋の通ったものであり、論理的にも妥当だった。

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解説

以下では、形容詞 “coherent” の詳細を、いくつかの観点から解説します。


1. 基本情報と概要

単語: coherent

品詞: 形容詞 (adjective)

意味 (英語): “logical and consistent”

意味 (日本語): 「首尾一貫した」「筋が通っている」

「coherent」は「話や文章などに筋が通っていて、理解しやすい状態」を表すときに使われます。例として、意見や計画が「一貫性があってわかりやすい」と伝えたい場合に用います。

活用形


  • 形容詞: coherent (原形)

  • 副詞: coherently (首尾一貫して)

  • 名詞: coherence (首尾一貫性)

他の品詞の例


  • 動詞形: cohere (自動詞: まとまる、結合する)

CEFRレベル目安


  • B2(中上級): 学術的またはビジネス的な文章で使用されることが多く、論理的思考の表現としてよく使われます。やや難しめですが、英語学習上は中上級レベルの単語として位置づけられます。


2. 語構成と詳細な意味


  • 接頭語 (prefix): “co-” (ともに、一緒に)

  • 語幹 (root): “here” (ラテン語の “haerēre” から。「くっつく、貼りつく」という意味)

  • 接尾語 (suffix): “-ent” (形容詞を作る接尾語)

「co-」は「一緒に」、「haerēre」は「くっつく・貼りつく」という意味を持ちます。そこから転じて、「話の筋がつながっていて、一貫性が保たれている様子」を表すようになりました。

よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)


  1. coherent argument(首尾一貫した議論)

  2. coherent explanation(わかりやすい説明)

  3. coherent strategy(筋の通った戦略)

  4. coherent plan(一貫した計画)

  5. remain coherent(首尾一貫した状態を保つ)

  6. logically coherent(論理的に首尾一貫した)

  7. coherent narrative(一貫した物語・説明)

  8. coherent approach(首尾一貫したアプローチ)

  9. coherent policy(一貫性のある方針)

  10. maintain coherence(一貫性を維持する)


3. 語源とニュアンス

語源: ラテン語の “cohaerēre” (co- + haerēre = 一緒にくっつく) がフランス語を経由して英語に取り入れられました。もともと「一緒に結合する」という意味から派生して、比喩的に「考えや議論が互いにきちんとつながっている」といったニュアンスになりました。

使用時の注意・ニュアンス:


  • 「coherent」は、論理的にまとまっている様子を強調するときに使われるため、主にフォーマルな場面での文章やスピーチなどによく登場します。

  • くだけた会話でも「話の筋が通っている」という意味で使われることがありますが、日常的な会話では「clear」「consistent」など比較的易しい単語が使われることも多いです。


4. 文法的な特徴と構文


  • 形容詞: 主に名詞を修飾して「一貫した、筋の通った」という意味を与えます。

  • 「coherent」という形容詞を補語として使う場合は、be動詞や、become, remain などの連結動詞 (linking verb) とともに用いられます。例: “His argument remains coherent.”

一般的な構文


  1. S + be + coherent


    • “Her explanation is coherent.”(彼女の説明は一貫している。)


  2. S + remain/stay + coherent


    • “His story remained coherent throughout the presentation.”(彼の話はプレゼン中ずっと筋が通っていた。)


  3. make (something) coherent


    • “We need to make our policy more coherent.”(私たちの方針をもっと首尾一貫したものにする必要がある。)


フォーマル / カジュアル


  • フォーマル: 論文、レポート、ビジネス文書で頻繁に使われる。

  • カジュアル: 通常の会話ではあまり多用しないが、「you’re not being coherent(話がちょっと論理的じゃないよ)」のように使われることはある。


5. 実例と例文

日常会話での例文 (3つ)


  1. “Could you make your point a bit more coherent? I’m having trouble following you.”

    (もう少し筋道をはっきりしてくれない? 話についていくのが難しいんだ。)


  2. “I thought his explanation was quite coherent, so I understand it now.”

    (彼の説明は筋が通っていたから、今は理解できたよ。)


  3. “Even though I was nervous, I tried to be coherent when answering the questions.”

    (緊張していたけれど、質問に答えるときは論理的に話すように心がけた。)


ビジネスシーンでの例文 (3つ)


  1. “A coherent strategy is necessary for successful project management.”

    (成功するプロジェクト管理には首尾一貫した戦略が必要です。)


  2. “Your presentation was coherent and engaging, which impressed our clients.”

    (あなたのプレゼンは筋が通っていて惹きつける内容だったので、顧客に好印象を与えました。)


  3. “We need to ensure a coherent message across all marketing channels.”

    (すべてのマーケティングチャネルでメッセージに一貫性を持たせる必要があります。)


学術的/アカデミックな文脈での例文 (3つ)


  1. “A coherent argument relies on solid evidence and clear logic.”

    (首尾一貫した議論は確かな証拠と明確な論理に基づいている。)


  2. “The professor praised the student’s coherent essay on social policy.”

    (教授は、社会政策に関する学生の論旨が一貫したエッセイを称賛した。)


  3. “To write a coherent research paper, one must organize ideas systematically.”

    (首尾一貫した研究論文を書くには、考えを体系的に整理しなくてはならない。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)


  1. logical(論理的な)


    • 「coherent」よりも「論理構造がしっかりしている」というニュアンスにやや重点。


  2. consistent(一貫した)


    • 「前後でブレが無い」という面が強調される。


  3. clear(明確な)


    • 「はっきりしている」と伝えたいときに。必ずしも論理的整合性だけを指すわけではない。


  4. rational(合理的な)


    • 理性的・論理的な観点で説明できる際に使われる。


反意語 (Antonyms)


  1. incoherent(支離滅裂な、首尾一貫していない)

  2. illogical(非論理的な)

  3. inconsistent(矛盾している、一貫性がない)

これらは文脈に応じて「coherent」の対極を表すときに使用します。


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号 (IPA): /kəʊˈhɪərənt/ (イギリス英語), /koʊˈhɪrənt/ (アメリカ英語)

  • アクセント:2 音節目 “he” に強勢があります(co-HE-rent)。

  • アメリカ英語では “co” の部分が /koʊ/、イギリス英語では /kəʊ/ と発音されます。

  • よくある誤り:語尾の “-ent” を強調したり、/k/ を抜かしてしまうなどのミスが起こりやすいので注意しましょう。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “coherrent,” “coherant,” “choerent” などと書き間違えることがあるので注意。

  • 同音異義語との混同: “inherent” (本来備わっている) とスペルが似ているため混乱が生じやすい。発音や意味が異なることを意識してください。

  • 試験対策での出題傾向: TOEIC や英検などのリーディングセクションで、「文脈と論理構成に関する問題」で頻出。文章内で「coherent」と「incoherent」が対比されていることもあります。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「co-」は「一緒に」、「here = stick(くっつく)」と覚えると、「一緒にぴったりくっついて揺るがない」といったイメージが湧きます。

  • 日常で、「論理的にまとまった状態=ちゃんとくっついている状態」とイメージし、「coherent」を思い出しましょう。

  • スペリングの最初の “co” と最後の “ent” に注目し、「co + her + ent」と分解して発音やスペルを確認すると覚えやすいかもしれません。


以上が、形容詞 “coherent” の詳細な解説です。特に論理的な文章や説得力のあるコミュニケーションを目指す際に、とても使い勝手の良い単語なので、しっかり覚えて活用してみてください。

意味のイメージ
coherent
意味(1)

密着する

意味(2)

(論理などが)筋の通った,首尾一貫した

学術英単語(NAWL) / 和訳 / 4択問題

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