最終更新日:2025/11/25

(量・程度が)わずかの,少しの / 取るに足りない,つまらない(trivial) / (人が)ほっそりした,やせた

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元となった辞書の項目

slight

形容詞

(量・程度が)わずかの,少しの / 取るに足りない,つまらない(trivial) / (人が)ほっそりした,やせた

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彼女はビーチを歩いている間、わずかな風を感じました。

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解説

1. 基本情報と概要

単語: slight

品詞: 形容詞 (adjective)

英語での意味: “small in amount, degree, or importance”

日本語での意味: 「わずかな」「ごく少量の」「軽微な」 などを表します。

「slight」という形容詞は、量や程度がとても小さいことや、重要度が低いことを示すときに使われます。たとえば「わずかな差がある」や「ほんの少しの変化がある」といったニュアンスを表すときによく用いられます。

また、人の体などが「細い」「きゃしゃな」感じにも使われることがあります。


  • 活用形・品詞変化:


    • 形容詞: slight (原形)

    • 副詞: slightly (わずかに)

    • 名詞: slightness (わずかさ)

    • 動詞: to slight (人を軽んじる・侮る)


CEFRレベルの目安: B2 (中上級)


  • B2レベル: 日常会話やビジネスシーンでも割と使われる単語で、少し抽象的な話題を扱うときに必要となる語彙です。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 「slight」は、はっきりとした接頭辞や接尾辞が付いていない比較的短い形容詞です。語幹となる部分は “slight” 全体です。

詳細な意味


  • 程度や重要度が「わずか」「ほんの少し」である。

  • 体格や体が「細い」「ごく小柄・きゃしゃ」である。

派生語や関連語


  • slightly (副詞: わずかに)

  • slightness (名詞: わずかさ)

  • to slight (動詞: 軽んじる)

よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ 10個


  1. a slight difference → わずかな違い

  2. a slight improvement → ほんの少しの改善

  3. a slight possibility → わずかな可能性

  4. in a slight manner → わずかなやり方で / ささやかな方法で

  5. a slight misunderstanding → ちょっとした誤解

  6. a slight change → わずかな変化

  7. a slight increase → かすかな増加

  8. a slight discomfort → わずかな不快感

  9. a slight chance → 低い確率 / わずかなチャンス

  10. a slight exaggeration → わずかな誇張 / 少し大げさ


3. 語源とニュアンス

語源


  • 「slight」は古英語・中英語で「狡猾な」「器用な」という意味をもっていた “sliht” や “sligh” に由来するとされています。時代を経て「わずかな」「軽んじる」という現代的な意味に変化しました。

ニュアンスや使用上の注意


  • 「very small」という意味で、「本当に大したことない」という感覚を伝えるニュアンスが強いです。

  • 人の体格を表すときは「きゃしゃな」というニュアンスなので、文脈によっては侮蔑的にとらえられないように注意が必要です。

  • 「to slight someone」のように動詞として使う場合は「誰かを軽んじる」、ややネガティブなニュアンスになります。

口語/文章、カジュアル/フォーマル


  • 日常会話からビジネス文書、学術的な文脈まで幅広く使われます。ただし、フォーマルになりすぎず、適度に丁寧な印象を与えることが多いです。


4. 文法的な特徴と構文


  • 「slight」は 形容詞 なので、名詞の前に置くか、補語として使われます。


    • 例: “He felt a slight pain.”


  • 動詞の “to slight” は 他動詞 の形を取り、「目的語」として軽んじられる対象が続きます。


    • 例: “I never meant to slight you.”


一般的な構文やイディオム


  1. there is a slight chance (that) … → 「…の可能性がわずかにある」

  2. take something lightly (※こちらは“lightly”を用いるが、意味的に“slight”と関係) → 「(物事を)軽く見る」

フォーマル/カジュアル両方で使えるが、文脈によっては「ささいな」「取るに足らない」といった失礼な印象を与えないよう注意する必要があります。


5. 実例と例文

以下、それぞれ3つずつ例文を示します。自然な表現を重視しています。

5.1 日常会話


  1. “I feel a slight pain in my shoulder after sleeping in a weird position.”

    (変な姿勢で寝たせいで、肩がちょっと痛いんだ。)


  2. “There’s a slight chance we might see shooting stars tonight.”

    (今夜は流れ星が見られるかもしれないよ。ほんのわずかなチャンスだけど。)


  3. “I have a slight headache, but I’ll be fine.”

    (少し頭痛がするけど、大丈夫だよ。)


5.2 ビジネスシーン


  1. “We noticed a slight increase in sales after launching the new campaign.”

    (新キャンペーンを開始したあと、売上がわずかに増えました。)


  2. “There may be a slight delay in delivering the final report.”

    (最終報告書の納品が少し遅れるかもしれません。)


  3. “Could you make a slight adjustment to the layout before printing?”

    (印刷の前に、レイアウトをちょっと調整していただけますか?)


5.3 学術的/フォーマルな文脈


  1. “The data suggests a slight correlation between these two variables.”

    (データによると、これら二つの変数にはわずかな相関があるようです。)


  2. “We observed only a slight improvement in the patient’s condition.”

    (患者の容体にわずかな改善しか見られませんでした。)


  3. “There is a slight discrepancy in the measurements that requires further investigation.”

    (計測値にわずかな食い違いがあるので、さらに調査が必要です。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)


  1. small (小さい)

  2. minor (軽微な)

  3. negligible (ごくわずかな)

  4. subtle (微妙な)

  5. faint (かすかな)


  • 例: “This is a subtle difference.” → “slight difference” とはニュアンスが似ており、程度の小ささを表します。

  • “minor” は「重大ではない」感を強調するイメージで、slightよりも置き換えしやすい場合も多いです。

反意語 (Antonyms)


  1. significant (重要な)

  2. major (大きな)

  3. substantial (かなりの)

  4. considerable (相当な)


  • 例: “There’s a significant difference.”(これは大きな違いがある)

    “slight difference”とは真逆のニュアンスになります。


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号 (IPA): /slaɪt/


    • アメリカ英語 (AE): [slайт](最後の “t” をはっきり発音する傾向)

    • イギリス英語 (BE): [slайт](やや柔らかい “t” の発音)


  • 強勢 (アクセント): “slight” は1音節のみの単語なので、特にアクセントの移動はありません。

  • よくある発音の間違い: “light” と混同して /laɪt/ と発音してしまうこと。冒頭の “s” をしっかり発音しましょう。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス: “slight” を “slite” や “sligt” と書いてしまう。最後の “t” を忘れないよう注意。

  2. 同音異義語: “sleight”(手品などの「巧妙さ」「器用さ」を意味する名詞)と混合しないように注意。スペルが違います。

  3. 試験対策: TOEIC や英検などでも、形容詞として「わずかな差」や「小さな」というニュアンスを問う問題に出ることがあります。英作文で使うときは文脈を整えて、小さい・軽微な意味をうまく使いましょう。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「slight」は「スライト」と音読する際、“s” と “light” が合わさった感覚を持つと覚えやすいかもしれません。

  • “light”(軽い)を連想すれば、「軽い=ほんのわずか」なイメージと関連づけられます。

  • 派生語 “slightly” (わずかに) もセットで覚えると便利です。

たとえば、

“slight” = “very light(ごく軽い)” → “ほんのわずか”

というイメージ連結をすると記憶に残りやすいでしょう。


以上が「slight」の詳細な解説です。ぜひ、派生語やコロケーションと一緒に覚えておくと、英語表現に幅が出るでしょう。

意味のイメージ
slight
意味(1)

取るに足りない,つまらない(trivial)

意味(2)

(人が)ほっそりした,やせた

意味(3)

(量・程度が)わずかの,少しの

基礎英単語(NGSL) / 英訳 / 記述問題

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