save

以下では、動詞「save」を、できるだけ詳細に解説します。

1. 基本情報と概要

単語: save

品詞: 動詞 (一般的に使われる用法)

活用形:

• 現在形: save (主語が三人称単数の場合は saves)
  


• 過去形 / 過去分詞: saved
  


• 現在分詞 / 動名詞: saving
  

意味 (英語)

1. to rescue someone or something from harm or danger
   


2. to store or keep something for later use
   


3. to avoid wasting or using something unnecessarily
   


4. to keep money aside instead of spending it
   

意味 (日本語)

1. 誰かや何かを危険や害から救う
   


2. 後で使うために保管する
   


3. 無駄に使わないようにする
   


4. お金を使わずに取っておく（貯金する）
   

「誰かを助ける」「無駄遣いから守る」「データを保存する」など、多様なシーンで使われる便利な単語です。日常会話からビジネス文書まで幅広く活用されます。

他の品詞になったときの例

• 名詞: saving(s) –（節約や貯金、貯蓄という意味）
  


• 形容詞: saveable / savable –（保存可能という意味、あまり一般的ではありませんが、コンピュータ用語などで稀に使われることがあります）

CEFRレベル目安: A2 初級 ～ B1 中級

「save」は比較的よく使われる基本単語で、初心者でも学ぶ価値の大きい動詞です。

2. 語構成と詳細な意味

語構成

• 語幹: “sav-” (安全・保護のイメージ)
  


• 接頭語・接尾語: もともとラテン語由来ですが、現代英語としては目立った接頭語・接尾語はついていません。

他の単語との関連性

• saver (名詞): 貯蓄家、節約家
  


• savings (名詞): 貯金、蓄え
  


• salvage (動詞・名詞): (事故・災害などから) 救出する、救出されたもの
  

よく使われるコロケーション（共起表現）や関連フレーズ（計10個）

1. save money (お金を貯める)
   


2. save time (時間を節約する)
   


3. save energy (エネルギーを節約する)
   


4. save someone’s life (誰かの命を救う)
   


5. save a file (ファイルを保存する)
   


6. save the day (窮地を救う)
   


7. save up (お金を貯める・蓄える)
   


8. save space (スペースを確保する・節約する)
   


9. save face (面目を保つ)
   


10. save for a rainy day (何かあった時に備えて貯金する)

3. 語源とニュアンス

語源

• 中英語 “saven” と古フランス語 “sauver” に由来し、さらにラテン語 “salvare”（＝安全にする、救う）に遡ります。
  

歴史的な使われ方

• 古くは「罪から救う」「宗教的に救済する」などの文脈でも使われましたが、現代ではより広く「節約する」「保存する」「（データなどを）セーブする」などの意味で使われています。

ニュアンス・使用時の注意点

• 「助ける」「守る」などポジティブなイメージが強い動詞です。
  


• 口語・文章のどちらでもよく用いられますが、「データを保存する」の意味でIT関連でも頻出です。
  


• カジュアルからフォーマルまで幅広いシチュエーションで使えます。

4. 文法的な特徴と構文

• 他動詞として目的語をとる（例: save money, save a person）。
  


• 「save up for ～」の形で、「～のために貯金する」という意味を表します。

よく使われる構文・イディオム

1. “save (something) for (someone/something)”
   
   
   
   • 例: I’ll save this piece of cake for you. (あなたのためにこのケーキを取っておく)
     
   
   


2. “save oneself the trouble”
   
   
   
   • 例: You can save yourself the trouble by booking the tickets online. (ネットで予約すれば手間を省ける)
     
   
   


3. “save the day”
   
   
   
   • 例: Her quick thinking saved the day. (彼女の素早い判断が窮地を救った)
   
   

5. 実例と例文

日常会話での例文 (3つ)

1. “Could you save me a seat?”
   
   
   
   • 席を取っておいてくれる？
     
   
   


2. “Make sure to save your work frequently on the computer.”
   
   
   
   • パソコンで作業するときはこまめに保存してね。
     
   
   


3. “I’m trying to save money for a new phone.”
   
   
   
   • 新しいスマホを買うためにお金を貯めようとしているの。
   
   

ビジネスでの例文 (3つ)

1. “We need to save costs by reducing unnecessary expenses.”
   
   
   
   • 不要な出費を減らしてコストを抑える必要があります。
     
   
   


2. “Please save the updated file to the shared drive.”
   
   
   
   • 更新したファイルを共有ドライブに保存してください。
     
   
   


3. “Our new strategy could save the company from bankruptcy.”
   
   
   
   • 私たちの新しい戦略が、会社を倒産の危機から救うかもしれません。
   
   

学術的な文脈での例文 (3つ)

1. “Implementing sustainable practices can save natural resources for future generations.”
   
   
   
   • 持続可能な取り組みによって、将来の世代のために天然資源を守ることができます。
     
   
   


2. “Researchers aim to save endangered species through conservation programs.”
   
   
   
   • 研究者たちは保護プログラムを通じて絶滅危惧種を救おうとしています。
     
   
   


3. “Saving files in multiple formats ensures accessibility and long-term preservation.”
   
   
   
   • 複数の形式でファイルを保存することで、アクセス性と長期的保護を確保できます。
   
   

6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)

1. rescue (救出する)
   
   
   
   • より緊急性が高い「救出する」のニュアンス。
     
   
   


2. preserve (保存する)
   
   
   
   • 長期的に保護・維持する意味合いが強い。
     
   
   


3. conserve (節約・保存する)
   
   
   
   • 自然資源などを大切に使う場面でよく使われる。
     
   
   

反意語 (Antonyms)

1. waste (浪費する)
   
   
   
   • 節約・保護するの反対。
     
   
   


2. lose (失う)
   
   
   
   • 「（データなどを）保存する」の反対として「失う」。
     
   
   

それぞれ使われる文脈が異なるので、ニュアンスにあわせて使い分けましょう。

7. 発音とアクセントの特徴

• IPA: /seɪv/
  


• アメリカ英語もイギリス英語も、基本的に同じ発音です。
  


• アクセントは一音節語なので、特にアクセント位置の違いはありません。
  


• “s” の後の “a” は二重母音 /eɪ/ になり、しっかり伸ばして発音します。
  


• /v/ の発音で唇と歯を軽く合わせる点に注意しましょう。

8. 学習上の注意点・よくある間違い

• スペルミス: “safe” (形容詞: 安全な) と混同しがち。 “save” は “v” の後ろに “e” が続きます。
  


• 同音異義語は特にありませんが、“sieve” (こし器) と発音やスペリングが似ているため注意が必要です（発音は異なります）。
  


• 試験対策 (TOEIC・英検など): ビジネスシーンで “save money/time” や ITシーンで “save a file” が頻出フレーズです。前置詞の “save for ～” やイディオム “save the day” “save one’s bacon” などが出題されることもあります。

9. 記憶に残るヒントやイメージ

• “S + A + V + E” → “Somebody Aims to Value and (E)store” (ややこじつけですが、価値 (value) を失わずに取っておくイメージ)
  


• スペリングのコツ: “safe”（安全な）と呼び方は似ていますが、動詞は “save”（安全にする）と覚えると区別しやすいかもしれません。
  


• 「お金を貯金箱にため込んで守る」イメージや、「コンピュータ画面の上書き保存アイコン」を思い浮かべると覚えやすいでしょう。

以上が、動詞「save」の詳細な解説になります。「誰かを助ける」「お金や時間を節約する」「データを保存する」など、とても幅広い意味と使い方を持つ単語ですので、ぜひ使いこなしてみてください。