元となった辞書の項目
membership
解説
以下では、英単語「membership」について、できるだけ詳しく解説します。
1. 基本情報と概要
意味(英語 / 日本語)
- 英語: “membership”
- 日本語: 「会員であること、会員資格、会員数」
たとえば、「団体のメンバーシップ(会員資格)の有無」のように、何かの集まりや団体に所属する状態や、その団体に属する人々全体を指します。日常では「~の会員であること」「加入」「会員数」といった文脈で使われます。
品詞
- 名詞 (noun)
活用形
- 単数形: membership
- 複数形: memberships (ただしそれほど頻繁には使われません)
他の品詞になった例
- 「member」(名詞):「会員」
メンバーシップの語源となる「member(会員)」自体も名詞です。 - 「membership-based」(形容詞的に使われる表現):「会員制の〜」など
CEFRレベル(目安)
- B2(中上級)
B2レベルは、ある程度豊かな文脈で文章や会話を理解し、抽象的な話題を扱うことができる段階です。「membership」の概念を使いこなすには、多少抽象的に「会員資格」や「制度」などについてやりとりできる理解力が必要なため、このレベルを目安としています。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 語幹: “member”
- 接尾語: “-ship” … “状態・地位・関係”を表す接尾語。friendship(友情)やleadership(指導力)などと同様に、何らかの状態や立場を表します。
主な意味の詳細
- 会員資格・メンバーシップ
例:スポーツクラブや団体の会員資格。 - 会員数・メンバー(集団として捉えたとき)
例:「The membership of this club is growing.」のように、その団体に属している人全体を指します。
関連語や派生語
- member:会員、構成員
- leadership:リーダーシップ(導く立場や能力を表す)
- fellowship:仲間意識、友情、奨学金(大学での研究員としての資格を表す際など)
よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)
- “membership fee” – 会費
- “membership card” – 会員証
- “membership renewal” – 会員更新
- “membership application” – 入会申込
- “membership benefit(s)” – 会員特典
- “membership level” – 会員ランク
- “membership status” – 会員ステータス
- “terminated membership” – 退会・除名された会員資格
- “lifetime membership” – 生涯会員資格
- “active membership” – 活動中の会員数 / 有効会員資格
3. 語源とニュアンス
語源
- 「membership」は“member(会員)”+“-ship”という接尾語の組み合わせです。“-ship”は「~の状態や資格」を意味するため、直訳すると「会員である状態/資格」となります。
ニュアンス・使用時の注意
- 「membership」は組織や団体に所属することを formal に表すときに使われます。あまりくだけた日常会話中に出る単語ではありませんが、クラブやジムへの加入手続きの話題などではしばしば使われます。
- カジュアルな場面では「I signed up for the gym.(ジムに入会した)」のように言い換えることが多いですが、正式な書類やアナウンスでは “membership” という単語が好まれます。
4. 文法的な特徴と構文
- 「membership」は不可算名詞として使われることが多いですが、文脈によっては可算扱い(複数形 memberships)されることもあります。
例: “Gym memberships are on sale this month.” (今月はジム会員資格が割引だ) - 形式ばった文書やフォーマルな文脈での使用が多いですが、宣伝や案内でもよく見られます。
- 特定の構文としては、
- have + membership = 「(~の)会員資格をもっている」
- apply for + membership = 「(~の)会員資格を申し込む」
- renew + membership = 「(~の)会員資格を更新する」
- have + membership = 「(~の)会員資格をもっている」
5. 実例と例文
以下では、日常会話・ビジネス・学術的な文脈それぞれでの例文を示します。
日常会話での例文 (3つ)
- “I just got a membership at the local gym to stay healthy.”
(健康のために近所のジムの会員になったよ。) - “Do you have a library membership? You can borrow more books if you do.”
(図書館の会員証は持ってる? 持っていればもっと本を借りられるよ。) - “She’s thinking of canceling her membership because she rarely goes.”
(彼女、あまり行かないから退会しようかと考えているみたい。)
ビジネスでの例文 (3つ)
- “Our company offers an exclusive membership program for long-term clients.”
(当社では、長期顧客向けに限定の会員プログラムを提供しています。) - “Please fill out this form to apply for membership.”
(会員登録をご希望の場合は、この用紙にご記入ください。) - “As part of your membership benefits, you’ll receive monthly newsletters and discounts.”
(会員特典の一環として、毎月のお知らせと割引を受けられます。)
学術的な文脈での例文 (3つ)
- “The study analyzes patterns of professional organization membership among university faculty.”
(この研究は、大学教授の専門団体への所属パターンを分析している。) - “He presented his findings at a conference where membership was restricted to leading researchers.”
(彼は、自分の研究成果を、主要研究者しか参加できない会議で発表した。) - “Membership in these scholarly societies can enhance one’s academic reputation.”
(これらの学術団体の会員になることは、学問的評価を高めるのに役立つ。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語(Synonyms)
- “enrollment”(入学、登録)
- 学校やコースへの登録を主に指す。使用対象が限定的。
- 学校やコースへの登録を主に指す。使用対象が限定的。
- “affiliation”(所属、提携)
- 組織や大学の研究所などに所属することを広く指す。「membership」よりも学術的・ビジネス的な響きがあり、合同・提携関係を意味することも多い。
- 組織や大学の研究所などに所属することを広く指す。「membership」よりも学術的・ビジネス的な響きがあり、合同・提携関係を意味することも多い。
- “subscription”(定期購読、加入)
- 会費や定期購読料を払って継続利用するイメージ。雑誌やオンラインサービスなどへの加入に使う。
- 会費や定期購読料を払って継続利用するイメージ。雑誌やオンラインサービスなどへの加入に使う。
反意語(Antonyms)
- “nonmembership” / “absence of membership” (非会員・未加入)
「membership」が「会員としての資格や立場」を表すのに対し、加入していないことを意味します。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号(IPA): /ˈmɛm.bɚ.ʃɪp/ (米), /ˈmɛm.bə.ʃɪp/ (英)
- アクセント(第一音節 “mem” に強勢): MEM-bership
- アメリカ英語: [メンバーシップ] に近い
- イギリス英語: [メンバシップ] に近い
- よくある間違いとしては、最後の “-ship” がはっきり /ʃɪp/ であるのを “ship” と正しく発音できず、「シプ」あるいは「シュプ」に濁ってしまうことがあります。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- “member” と “membership” の混同:
“member” は「会員(人)」、 “membership” は「会員資格(状態)」と区別しましょう。 - 書き間違い: “mambership”, “membeship” などのスペルミスに注意。
- 試験対策: TOEICや英検などでも、会社の会員制度やビジネス文脈で“membership card”や“membership fee”などが頻出します。「何を持って会員になるのか」「会員の特典は何か」といった文脈で問われることが多いです。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “member + ship(状態)” で、「会員として船(ship)に一緒に乗るイメージ」を活用すると覚えやすいかもしれません。
- “-ship” のつく単語(friendship, leadership, partnershipなど)の仲間だと意識すると、「〜の状態・資格」を示す言葉だと理解できます。
- スペリングを覚えるときは「member」の最後の “r” と「ship」の “s” が隣接して続くのを忘れずに。
- 「ジムの会員証を取り出す → membership card」とイメージするとビジュアルで記憶に残りやすいでしょう。
以上が、名詞 “membership” の詳細な解説です。「member(会員)+-ship(状態)」という語構成を理解すると覚えやすく、ビジネスから日常まで幅広く使われる単語です。ぜひ活用してみてください。
意味のイメージ
意味(1)
〈U〉(団体の)一員(成員,メンバー)であること
意味(2)
〈C〉《単数形で》(団体・組織の)全会員
意味(3)
《単数形で》(団体・組織の)構成員の数,会員数