hair
1. 基本情報と概要
単語: hair
品詞: 名詞 (可算・不可算 両方の使い方が可能)
CEFRレベルの目安: A1 (超初心者レベル)
意味 (英語/日本語)
- 英語: “hair” typically refers to the thin strands growing from the skin of humans and animals, especially on the head.
- 日本語: 「髪の毛」や「体毛」のことを指す単語です。人の髪の毛や動物の毛など、細い繊維状のもの全般を「hair」と言います。
「髪の毛」をまとめて指すときは不可算名詞扱いで “hair” と言い、1本1本を数えるときには可算名詞として “a hair / hairs” と使います。日常会話で非常によく登場する、基本的な単語です。
活用形
名詞なので動詞のような活用はありませんが、複数形は内容によって以下のように使い分けます。
- 不可算名詞: “hair” (全体を指す)
- 可算名詞: “a hair” (1本の髪の毛や毛を数える) , “hairs” (複数本の髪の毛)
他の品詞形
- 形容詞: hairy (「毛深い」「毛のような」)
- 動詞形: 無し (“hair” 自体は動詞としては使いませんが、複合語として “to hairline” などの表現は稀にあります)
2. 語構成と詳細な意味
- 語幹: hair
- 接頭語・接尾語によって大きく形が変化することはありません。
他の単語との関連性(派生語や類縁語)
- hairy (形容詞: 毛深い)
- haircut (名詞: 髪型、または床屋での「ヘアカット」)
- hairstyle (名詞: ヘアスタイル、髪型)
- hairless (形容詞: 毛のない)
よく使われるコロケーション/関連フレーズ(10個)
- brush one’s hair(髪をブラシでとかす)
- comb one’s hair(髪をくしでとかす)
- lose one’s hair(髪の毛が抜ける)
- cut one’s hair(髪の毛を切る)
- wash one’s hair(髪の毛を洗う)
- tie one’s hair(髪の毛を結ぶ)
- hair color(髪色)
- hair salon(ヘアサロン)
- bad hair day(髪型が決まらない日/ついていない日)
- hairline fracture(亀裂骨折=ごく細いヒビなどを指す)
3. 語源とニュアンス
- 語源: 古英語 “hǣr” から来ており、ゲルマン語派に属する言葉とされています。
- ニュアンス: 「hair」自体は非常に一般的で、特に日常のあらゆる場面で使われます。
- 使用時の注意点:
- 「髪の毛を全部」指すときは “hair” を不可算名詞として扱います。
- 「1本の髪」や「数えられる毛」を指すときは可算名詞の使い方(a hair, some hairs)になります。
- 「髪の毛を全部」指すときは “hair” を不可算名詞として扱います。
- よく使われるシーン: 日常会話、友人同士のカジュアルな場面でもフォーマルな場面でもOK。文章でも口語でも頻出します。
4. 文法的な特徴と構文
可算か不可算か
- 全体の髪を指すとき → 不可算名詞 (例: “My hair is long.”)
- 1本1本、特定の毛を指すとき → 可算名詞 (例: “I found a hair in my soup.”)
- 全体の髪を指すとき → 不可算名詞 (例: “My hair is long.”)
一般的な構文やイディオム
- split hairs: 些細なことにこだわる
- make one’s hair stand on end: 非常に怖がらせる
- let one’s hair down: くつろぐ、リラックスして本音を言う
- not a hair out of place: (見た目が)完璧に整っている
- split hairs: 些細なことにこだわる
フォーマル/カジュアル
- 「hair」はほぼあらゆる文脈で使用可。ただしイディオムは主にカジュアル〜口語的。
5. 実例と例文
日常会話での例文 (3つ)
“I need to wash my hair tonight.”
(今夜は髪の毛を洗わないと。)“Your hair looks great today!”
(今日の髪型すごくいいね!)“Do you have a hair tie I can borrow?”
(ヘアゴム、貸してもらえる?)
ビジネスシーンでの例文 (3つ)
“Please ensure that your hair is neat for the client meeting.”
(クライアントとの会議に備えて、身だしなみ(髪型)を整えてください。)“We should include a voucher for a hair salon in our corporate gift package.”
(企業用ギフトパッケージにヘアサロンのクーポンを入れるといいかもしれません。)“Her professional appearance includes well-groomed hair and attire.”
(彼女のプロフェッショナルな印象は、きちんと手入れされた髪型と服装が特徴的です。)
学術的な文脈での例文 (3つ)
“Research shows that certain nutrients are crucial for healthy hair growth.”
(研究によると、特定の栄養素が健康的な髪の成長にとても重要だとされています。)“Scientists have identified genes responsible for hair color variations.”
(科学者たちは髪色の違いに関与する遺伝子を特定しました。)“In anthropology, hair can serve as a cultural marker, signifying status or identity.”
(人類学では、髪は地位やアイデンティティの象徴として文化的に重要な意味を持つことがあります。)
6. 類義語・反意語と比較
- 類義語:
- “fur” (動物の体毛、特に柔らかい毛皮を指す)
- “locks” (しばしば長い髪を指す、文芸的表現)
- “tresses” (女性の長い髪を指す、やや文語的)
- “fur” (動物の体毛、特に柔らかい毛皮を指す)
これらはニュアンスが異なるため、人間の髪全般を普通に言うときには“hair”を使います。
- 反意語 (直接の反意語は存在しませんが、状況に応じて「なし」を表す語として)
- “baldness” (名詞: 禿頭、髪のない状態)
7. 発音とアクセントの特徴
IPA:
- アメリカ英語: /hɛr/(「ヘア」)
- イギリス英語: /heər/(「ヘア」 → 「ヘァ」に近い発音)
- アメリカ英語: /hɛr/(「ヘア」)
アクセント位置: 単音節語なので、特にアクセントの移動はありません。
よくある発音ミス: “hear” (/hɪər/ /hɪr/) や “hare” (/heər/ 稀に /her/) などと混同しないように注意しましょう。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “hair” を “hear” や “hare” と書き間違えることがあるので注意。
- 数え方の誤り:
- “My hair is long.” (正)
- “My hairs are long.” (誤/文脈によるが通常は使わない)
- “My hair is long.” (正)
- TOEICや英検などの出題傾向: 基本語彙として初級レベルで出題されることが多いので、可算・不可算の使い分けを確認しておくと◎。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- イメージ: 「ヘアカット」「ヘアスタイル」など身近な単語の脇役として「hair」を思い出す。
- 覚えやすくするためのストーリー: 「ヘアサロン(hair salon)に行けば、髪(hair)を切る(cut)ことができる」とセットで覚えるとスムーズ。
- 勉強テクニック: ネイティブスピーカーの発音を真似して、 “I need to cut my hair” などのフレーズを丸ごと暗記するとよいでしょう。
「hair」は英語学習者にとって非常に基本的でありながら、可算・不可算の使い分けに気をつけたい単語です。日常生活で何度も使うので、自然と身につく機会がたくさんあるでしょう。ぜひ、各種表現やイディオムもあわせてマスターしてみてください。
《a~》1本の毛ほどの量(距離,程度),ごくわずか
〈C〉(人間・動物の1本の)毛;(植物・昆虫などの)毛
〈U〉《集合的に》髪の毛,毛,毛髪;(動物の)体毛