最終更新日:2025/10/19
正解を見る

welfare

編集履歴(0)
元となった辞書の項目

welfare

名詞

幸福,繁栄 / 福祉[事業],厚生[事業] / (米政府の)生活保護

このボタンはなに?

彼は社会福祉のために働いている。

このボタンはなに?
解説

以下では、名詞「welfare」について、できるだけ詳しく解説します。


1. 基本情報と概要

英語: welfare

日本語: 福祉、幸福、生活保護など


  • 「welfare」は人々の健康や幸福、社会的な幸福度を表す言葉で、「福祉全般」「幸福」を指しています。公的な支援や生活保護など、政府や社会からの支援システムを指すことが多いです。

  • 「人々が健康で快適な生活を送るための状態や施策」というニュアンスの名詞です。

品詞


  • 名詞 (不可算名詞)

活用形


  • 名詞のため直接の活用形(複数形・過去形など)はありません。同形で使われます。

    例: welfare (単数・不可算), ×welfares(通常は不可算なので複数形なし)

他の品詞形


  • 「welfare」自体は他の品詞には基本的になりません。形容詞形は存在しないため、文脈によっては「related to welfare」のような言い回しで表現します。

CEFRレベル


  • B2(中上級)

    社会問題や政治、経済に関するトピックを扱うときに登場しやすいため、中上級レベルで学ぶ語彙といえます。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 「welfare」は「well(良い)」と「fare(暮らし・状態)」が組み合わさった古い形が語源だとされています。


    • well: 健康・良い状態

    • fare: 暮らし向き・やっていくこと


関連語彙や派生語


  • welfare system(福祉制度)

  • welfare state(福祉国家)

  • welfare benefits(福祉給付、手当)

  • welfare department(福祉局)

  • child welfare(児童福祉)

  • social welfare(社会福祉)

よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)


  1. social welfare → 社会福祉

  2. child welfare → 児童福祉

  3. public welfare → 公的福祉

  4. welfare benefits → 福祉給付金

  5. welfare recipient → 生活保護受給者

  6. welfare reform → 福祉改革

  7. animal welfare → 動物福祉

  8. welfare policy → 福祉政策

  9. welfare state → 福祉国家

  10. corporate welfare → 企業福祉(企業が政府から受ける補助)


3. 語源とニュアンス


  • 「welfare」は中英語 (Middle English) の「wel fare( well-faring )」から来ており、「良い状態で過ごすこと」という意味が元になっています。

  • 歴史的には「幸福」「繁栄」「安寧」といった意味として使われてきました。近代以降、政府や社会による支援制度を指す語として使われる場面が増えています。

  • ニュアンス・使用時の注意点


    • 主に公的・公式な文脈で使うことが多いです。

    • 「個人的な幸福」をさす場合は「well-being」を使うほうが口語的・カジュアルな印象があります。

    • 「welfare」は政策、制度、制度を受ける人たちへの支援を論じるときによく登場するため、ややフォーマルな響きがあります。



4. 文法的な特徴と構文


  • 名詞 (不可算名詞)


    • 「welfare」は原則として数えないため、「welfares」などの形はとりません。


  • 一般的な構文例


    • “The government needs to improve welfare for the elderly.”

    • 政府は高齢者向けの福祉を改善する必要がある。

    • “Investing in social welfare is crucial for the country.”

    • 社会福祉への投資はその国にとって重要である。


  • フォーマル/カジュアルの違い


    • フォーマル: 公的書類、政治や社会問題を論じる際に用いられる。

    • カジュアル: 一般会話では「benefits」や「well-being」で言い換えられる場合もある。



5. 実例と例文

ここでは、日常会話・ビジネス・学術的な文脈での例文を3つずつ示します。

日常会話


  1. “I'm concerned about the welfare of stray cats in my neighborhood.”

    (近所の野良猫たちの福祉(健康状態)が心配です。)

  2. “We should think about the welfare of everyone affected by the disaster.”

    (私たちはその災害で被災した人々全員の幸福を考えるべきです。)

  3. “Her main priority is the welfare of her children.”

    (彼女の最優先事項は子どもたちの健康・幸福です。)

ビジネス


  1. “Our company provides several programs to ensure employee welfare.”

    (当社は従業員の福利厚生を確保するためにいくつかのプログラムを提供しています。)

  2. “The board is discussing how to allocate funds for corporate welfare.”

    (取締役会は企業福祉にどのように資金を割り当てるかを検討しています。)

  3. “A welfare benefit package is crucial for employee retention.”

    (従業員定着のために、福利厚生パッケージは非常に重要です。)

学術・専門文脈


  1. “Many studies highlight the relationship between welfare policies and social equity.”

    (多くの研究は、福祉政策と社会的平等の関係を強調しています。)

  2. “Welfare economics evaluates the well-being of society based on various indicators.”

    (福祉経済学はさまざまな指標にもとづいて社会の幸福度を評価します。)

  3. “The concept of the welfare state emerged prominently in the 20th century.”

    (福祉国家の概念は20世紀に顕著に登場しました。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語(Synonyms)


  1. well-being(幸福)


    • 個人の身体的・精神的な健康にフォーカスすることが多い


  2. social security(社会保障)


    • 各種社会保険制度を指す硬めの表現


  3. benefit(給付)


    • 福利厚生・手当などの具体的な給付にフォーカス


  4. aid(援助)


    • 緊急の直接的支援など、もう少し広義に使われる


  5. assistance(手助け)


    • 個人に直接行われる支援(お金だけでなくボランティア活動なども含む)


反意語(Antonyms)


  • hardship(困窮)

  • misery(惨めさ)

  • misfortune(不運)

いずれも「幸福でない状態」で、金銭面・心身面での苦しみを表します。


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号 (IPA)


    • アメリカ英語: /ˈwɛl.fɛr/

    • イギリス英語: /ˈwɛl.feər/


  • アクセント


    • “wel” の部分に強勢(ストレス)がきます。強調して「ウェルフェア」と発音します。


  • アメリカ英語とイギリス英語の違い


    • イギリス英語は最後の母音が「エア」に近くなる (/feər/)。

    • アメリカ英語は「フェア」(/fɛr/) に近い音となります。


  • よくある発音の間違い


    • 「welfare」の /l/ と /f/ をはっきり発音しないまま読み飛ばすと「ウェアフェア」のように聞こえる場合があるので注意しましょう。



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • 「welfare」を「wellfare」のように綴りを間違えないように注意しましょう。「well-being」と混乱しやすいかもしれません。

  • 「welfare」は不可算名詞なので「a welfare」「welfares」とは通常言いません。

  • 同音異義語は特にありませんが、「well fair」と区切ってしまうと別の意味になるので要注意です。

  • TOEICや英検などでは、社会問題・政治経済の文脈で登場することがよくあります。文章中で「支援制度」「福祉的援助」の意味で問われる場合が多いです。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「well(良い)」+「fare(やっていく・暮らし向き)」から「welfare」と考えると、「よく暮らす(皆がよい状態でいる)」というイメージで覚えやすいです。

  • 政府からの援助イメージや、社会がみんなの「良い状態」を守るイメージで覚えるとよいでしょう。


以上が名詞「welfare」に関する詳細な解説です。公共政策や社会問題についての文章を読む際に頻出する単語なので、スペリングと発音をしっかりと押さえておきましょう。

意味のイメージ
welfare
意味(1)

幸福,繁栄

意味(2)

福祉[事業],厚生[事業]

意味(3)

(米政府の)生活保護

基礎英単語(NGSL) / リスニング問題

編集履歴(0)

ログイン / 新規登録

 

アプリをダウンロード!
DiQt

DiQt(ディクト)

無料

★★★★★★★★★★