最終更新日:2024/06/17
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wealth

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元となった辞書の項目

wealth

名詞

富,財産 / 《しばしば a wealth》豊富(な…),たくさん(の…)《+of+名》

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彼は成功したビジネスで大きな富を蓄積しました。

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解説

名詞「wealth」の詳細解説


1. 基本情報と概要

単語: wealth

品詞: 名詞 (uncountable noun)

意味 (英語): a large amount of money, property, or valuable possessions

意味 (日本語): 豊富な財産や所有物、資産のこと。「富」「財産」「豊かさ」などを表します。

「wealth」は、金銭的に裕福であることや、多くの資産を持っている状態だけでなく、「豊富な経験や知識」といった意味でも使われることがある単語です。日常会話でもビジネスシーンでも出てきますが、ニュアンスとしては「単にお金がある状態」を示すだけでなく、「大きな豊かさがある」という印象を持っています。

活用形:

名詞なので、動詞のような時制変化はありません。また数えられない名詞(不可算名詞)として扱いますので、複数形はなく「wealths」の形は通常使いません。

他の品詞への派生例:


  • 形容詞: wealthy (裕福な)

    例: “He is a wealthy businessman.” (彼は裕福な実業家です。)

CEFRレベルの目安: B2(中上級)


  • B2:中上級レベルの学習者向け。抽象的な話題についてある程度スムーズに会話ができる段階であれば、ニュースや読書で「wealth」の多義的な用法を見つける機会も増えてきます。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 接頭語: なし

  • 語幹: “weal” (古い英語で「幸福」「健康」などを意味していた言葉)

  • 接尾語: “-th” (名詞を作る接尾語の一種)

よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)


  1. accumulate wealth(富を蓄積する)

  2. wealth of information(豊富な情報)

  3. vast wealth(莫大な富)

  4. distribution of wealth(富の分配)

  5. create wealth(富を創造する)

  6. measure wealth(富を測る)

  7. maintenance of wealth(財産の維持)

  8. inherited wealth(相続した財産)

  9. wealth gap(富の格差)

  10. wealth management(資産管理)


3. 語源とニュアンス

「wealth」は、中英語の “weal” (幸福、繁栄) から発展した言葉で、元々は「豊かな状態」「幸福」を意味していました。歴史的には「well-being(健康・幸福)」と結びつきが強く、単に金銭の多寡を示すだけでなく、人生全体の豊かさを指すニュアンスを持っています。

使用時の注意点


  • 「お金を持っている」というだけでなく、さまざまな豊かさを含意することがあるので、文脈によっては金銭以外の「豊かさ」を表す場合もあります。

  • フォーマル・カジュアルどちらでも使えますが、学術的な文脈では「国家の富」「資源の豊かさ」などのように、より抽象的な豊かさを説明する時にもしばしば用いられます。

  • 口語でもよく使われますが、「a wealth of ~」という表現で「たくさんの~」という用法が特によく見られます。


4. 文法的な特徴と構文


  • 名詞 (不可算): 原則として “a wealth” のように単数形で使い、「wealths」として複数形にすることはほとんどありません。

  • 一般的な構文


    • “He acquired great wealth through his investments.”

      (彼は投資によって莫大な財産を手に入れた。)

    • “The country's wealth depends largely on its natural resources.”

      (その国の富は主に天然資源に左右される。)

    • “She has a wealth of experience in marketing.”

      (彼女はマーケティングにおいて豊富な経験を持っている。)


  • イディオム的用法


    • “a wealth of something”: 「豊富な~」という意味で、特定の種類の資源や知識が多くある場合に使われます。



5. 実例と例文

5-1. 日常会話での例文(3つ)


  1. “I don’t care about wealth; I just want to be happy.”


    • 富には興味がないんだ。ただ幸せでいたいだけ。


  2. “He inherited a lot of wealth from his grandfather, but he doesn’t brag about it.”


    • 彼は祖父から多額の遺産を受け継いだけど、あまり自慢しないよ。


  3. “Surprisingly, living a simple life can sometimes bring more wealth to your mind than money ever could.”


    • 皮肉なことに、質素な生活がときにはお金以上に心の豊かさをもたらすものなんだ。


5-2. ビジネスでの例文(3つ)


  1. “Our goal is not just to generate wealth, but to improve society overall.”


    • 私たちの目標は単に富を生み出すだけでなく、社会全体を改善することです。


  2. “Effective wealth management requires a careful assessment of market risks.”


    • 効果的な資産管理には、市場リスクの慎重な評価が必要です。


  3. “The CEO aims to redistribute the company’s wealth by introducing an employee stock ownership plan.”


    • そのCEOは従業員持株制度を導入することで、企業の富を再分配しようとしています。


5-3. 学術的/アカデミックな文脈での例文(3つ)


  1. “Economic theories often discuss the creation and distribution of wealth within societies.”


    • 経済学の理論では、社会における富の創出と分配がしばしば議論されます。


  2. “Researchers have found that a nation's overall wealth can significantly impact public health outcomes.”


    • 研究者たちは、国全体の富が公衆衛生の結果に大きく影響することを発見しました。


  3. “In political science, the concept of wealth is closely tied to power dynamics and resource allocation.”


    • 政治学では、富の概念は権力関係や資源配分と密接に結びついています。



6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. riches(多額の富)


    • 「wealth」とほぼ同義だが、やや文学的・感情的に「財宝」のイメージが強い。


  2. affluence(裕福さ、豊かさ)


    • 「wealth」とほぼ同じ意味だが、ややフォーマル。生活水準の高さや経済的余裕を示すときに使われやすい。


  3. prosperity(繁栄)


    • 必ずしもお金に限定されず、社会全体や個人の成功・幸福というニュアンスが強い。


  4. abundance(豊富さ)


    • 物質的な富に限らず、「多さ」「豊かさ」を抽象的に表すときにも使える。


反意語


  • poverty(貧困)

    「富」の対極として「貧困」が挙げられます。金銭・資源が乏しい状態を表します。


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号 (IPA): /welθ/

  • アクセント: 一音節の単語なので、冒頭 “w” の音と母音の “e” に注意しつつ、最後の “th” (/θ/) を歯と舌でしっかり発音する必要があります。

  • アメリカ英語とイギリス英語の違い: 大きな違いはなく、どちらでも /welθ/ と発音するのが一般的です。

  • よくある発音ミス:


    • /θ/ を /s/ や /t/ などに置き換えてしまう。

    • 「ウェルス」と日本語的に濁ってしまう。



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “wealth” と “weal th” を分けてしまったり、 “heal” や “health” と混同するケースがあります。

  • 同音異義語との混同: “wealth” は同音異義語がほぼありませんが、発音が近い “health” (健康) とは意味が全く異なるので注意。

  • 試験対策での注意: TOEICや英検などの読解セクションで、「wealth of information」や「distribution of wealth」が出題され、文脈上の意味を問われることがあります。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「wealth」には「well-being」の感覚が含まれていると思うと覚えやすいかもしれません。

  • スペリングは “heal(癒やす)” や “health(健康)” に近いですが、先頭が “w” であることと、語尾が “th” で終わる点に注意。そのため「ウェル+ス(thの音)」と意識すると良いでしょう。

  • 「a wealth of ~」という形を覚えておくと、「◆◆がたくさんある」という表現を簡単に言えます。


以上が名詞「wealth」の詳細な解説です。お金や資産の「富」を指すだけでなく、幅広い「豊かさ」を表す便利な単語です。ぜひいろいろな文脈で使ってみてください。

意味のイメージ
wealth
意味(1)

《しばしば a wealth》豊富(な…),たくさん(の…)《+of+名》

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意味(2)

,財産

基礎英単語(NGSL) / リスニング問題

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