元となった辞書の項目
visible
解説
1. 基本情報と概要
単語: visible
品詞: 形容詞 (adjective)
意味 (英語): able to be seen
意味 (日本語): 目に見える、視認できる
「visible」は、「目に見える」「可視の」といった意味合いを持つ形容詞です。日常会話では「~が目に見える」「~がはっきりわかる」というような場合に使われます。感覚的にわかりやすく、「実際の目で確認できる・認識できる」ときなどに用いられるのがポイントです。
- 活用形: 形容詞なので直接の活用変化(過去形・進行形など)はありませんが、副詞形として「visibly(明らかに・目に見えて)」、名詞形として「visibility(可視性・視界)」などがあります。
- CEFRレベルの目安: B1(中級)
- B1: 日常的な話題や、身近な事柄に関しては問題なく理解できるレベル。
- B1: 日常的な話題や、身近な事柄に関しては問題なく理解できるレベル。
「visible」は比較的わかりやすい語ではありますが、ニュアンスとして「はっきり認識できる」ことを指すため、B1程度のレベルからしっかり使える単語です。
他の品詞になった時の例
- 名詞形: visibility(視認性、可視性)
- 副詞形: visibly(明らかに、目に見えて)
2. 語構成と詳細な意味
- 接頭語: なし
- 語幹: vis (見るに関するラテン語系の語根 “videre”/“visus” に由来)
- 接尾語: -ible (「~できる」「~しうる」という意味を持つラテン語由来の接尾語)
関連語や派生語
- vision(視力、ビジョン)
- visible spectrum(可視スペクトル)
- invisible(目に見えない)
- visibility(視界、認知度)
- revise(見直す、改訂する) - 語源は「もう一度見る」といった意味で、同じ “vis” が含まれています。
よく使われるコロケーション(10個)
- visible light(可視光)
- visible results(目に見える結果)
- clearly visible(はっきりと見える)
- barely visible(かろうじて見える)
- visible improvement(目に見える改善)
- visible presence(目に見える存在感)
- visible change(目に見える変化)
- become visible(見えるようになる)
- visible sign(目に見える印)
- visible damage(はっきりわかる損傷)
3. 語源とニュアンス
- 語源: ラテン語の “videre” (to see、「見る」という意味) から派生した “visibilis” が元。
- 歴史的な用法: 中世期の文献などでも「視覚的に知覚できる」という意味で使われてきました。現在でも基本的には「目に見える」という、物理的・比喩的の両面での意味合いを含みます。
- ニュアンス:
- 「はっきり見える」場合にも「かすかに見える」でも、自動的に「物理的に目で確認できる」というニュアンスが強い。
- ビジネスシーンでは「目に見える成果」「明らかな存在感」のようなイメージでも使います。
- 文章でも口語でも比較的広く使われ、フォーマル/カジュアル問わず、扱いやすい単語です。
- 「はっきり見える」場合にも「かすかに見える」でも、自動的に「物理的に目で確認できる」というニュアンスが強い。
4. 文法的な特徴と構文
- 形容詞なので、名詞や代名詞を修飾します。
- 例: “A visible mark” (目に見える印)
- 例: “A visible mark” (目に見える印)
- “make ~ visible”「~を見えるようにする」という他動表現もあります。
- 可算/不可算の区別: 形容詞なので、そもそも名詞ではなく、可算・不可算は関係ありません。
- 文中では通常通り形容詞の位置に置かれます(名詞の前もしくは補語として)。
一般的な構文
- be + visible (主語が目に見える)
例: “The stain is clearly visible.” - become + visible (目に見えるようになる)
例: “The comet became visible last night.”
イディオム
- “visible to the naked eye” (肉眼で見える)
例: “The star is visible to the naked eye on a clear night.”
5. 実例と例文
日常会話 (カジュアル)
- “The stain on your shirt is still visible; you might want to change.”
(シャツのしみ、まだ見えるよ。着替えたほうがいいかも。) - “Is the billboard visible from the highway?”
(その広告看板は高速道路から見える?) - “The rainbow was barely visible before it faded.”
(虹は消える前にかろうじて見えた。)
ビジネスシーン (フォーマル寄り)
- “We need visible results before the next quarterly meeting.”
(次の四半期会議までに目に見える成果が必要です。) - “Our marketing campaign should create a more visible brand presence.”
(私たちのマーケティングキャンペーンは、より目に見えるブランドの存在感を生み出すべきです。) - “It’s important to have visible leadership during times of crisis.”
(危機的状況のときには、目に見えるリーダーシップが重要です。)
学術的な文脈
- “The experiment requires precise measurement of visible light.”
(この実験では、可視光の正確な測定が必要です。) - “DNA is not visible to the naked eye unless it’s stained.”
(DNAは染色しないと肉眼では見えません。) - “The results indicated a visible correlation between the two variables.”
(その結果からは、2つの変数の間に目に見える相関が確認されました。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語(synonyms)
- apparent(見たところ、明らかな)
- 「visible」とほぼ同じく「明らかに見える」ニュアンスだが、意味合いとしては「見た感じ」という推測のニュアンスが強い。
- 「visible」とほぼ同じく「明らかに見える」ニュアンスだが、意味合いとしては「見た感じ」という推測のニュアンスが強い。
- noticeable(目立つ、気づかれる)
- 「visible」よりも「人の目を引く」という細かいニュアンスが入る。
- 「visible」よりも「人の目を引く」という細かいニュアンスが入る。
- observable(観察できる)
- 今度は「観察可能である」という科学的・客観的なニュアンスにやや重点。
- 今度は「観察可能である」という科学的・客観的なニュアンスにやや重点。
反意語(antonyms)
- invisible(目に見えない)
- hidden(隠された)
- concealed(覆い隠された)
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA): /ˈvɪz.ə.bl̩/
- アメリカ英語とイギリス英語で大きな違いはありません。強勢は第1音節
vis
の部分にあります。
- アメリカ英語とイギリス英語で大きな違いはありません。強勢は第1音節
- アクセント: “VI-si-ble” のように、最初の “VI” の部分を強く発音します。
- よくある間違い: “vi-SA-ble” のように第2音節にアクセントを置いてしまうミスがありますが、正しくは最初の音節にアクセントです。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “visable” とつづってしまう間違いが多いですが、正しくは “visible” (i の後に s が来る)。
- “visible” / “vision” / “visit” など、似たスペリングの単語がありますが、意味も品詞も全く違うので注意。
- 試験対策(TOEIC・英検など)では、「invisible」「visibility」などの派生語とセットで出題されやすいです。可視性や視認性を問う文章などで登場することがあります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- **語源】“vis-” はラテン語の “videre” (見る) に関連 → “video” や “vision” と同じ仲間。
- “visible” は「ビジブル」と日本語でもカタカナで使われることがあり、「ビジョン」(vision) と似た音なので、両方とも「見る」関連だと覚えておくと便利です。
- スペリングのコツ: 「visi- + -ble」で、「visi(見る) + できる」 → “見ることができる” → “visible” というイメージで覚えるとよいでしょう。
以上が形容詞“visible”の詳細な解説です。ぜひ文脈によって「目に見える、はっきりわかる」ニュアンスを使い分けてみてください。
意味のイメージ
意味(1)
目に見える
意味(2)
明らかな,明白な