territory

1. 基本情報と概要

単語: territory

品詞: 名詞 (noun)

意味 (英語):

An area of land or a region under the control or jurisdiction of a person, ruler, or government, or an area that an animal or group regards as its own.

意味 (日本語):

「領土」や「縄張り」を指し、ある特定の土地や区域を誰かが支配・統治・所有している、または動物が自分のものだと主張しているといった状況で使います。政治的に「領地」「地域」として使うこともあれば、動物の「縄張り」や人が活動範囲としている「エリア」を表す場合にもよく用いられます。

「territory」は国家や集団、あるいは個人・動物が自分たちのコントロール下、または自分たちだけが活動する空間として認識する場所を表すイメージです。

例:

• 犬が自分の家まわりを「縄張り」としている
  


• 国が「領土」を宣言している

活用形:

• 単数形: territory
  


• 複数形: territories
  

ほかの品詞例:

• 形容詞: territorial（「領土の」「縄張り意識が強い」 など）
  
  例: “territorial dispute” 「領土問題」, “territorial behavior” 「縄張り行動」

CEFRレベルの目安: B2（中上級）

• A1: 超初心者
  


• A2: 初級
  


• B1: 中級
  


• B2: 中上級 ← 該当レベル
  


• C1: 上級
  


• C2: 最上級
  

2. 語構成と詳細な意味

語源パーツ:

• terra（ラテン語で「大地」「土地」）
  


• -ory（形容詞や名詞を作る接尾語）

「terra」は「地球」「土」を表す語源で、英語では “terrain”（地形）、“terrestrial”（地球の、生物学では陸生の）といった単語にも共通しています。

関連・派生語:

• territorial（形容詞: 領土の、縄張り意識の強い）
  


• territoriality（名詞: 領土権、縄張り意識）

よく使われるコロケーションや関連フレーズ（10個）:

1. “national territory” → 「国家の領土」
   


2. “disputed territory” → 「係争中の領土（地域）」
   


3. “occupied territory” → 「占領地」
   


4. “unexplored territory” → 「未開の地、未知の領域」
   


5. “foreign territory” → 「外国の領土」
   


6. “sales territory” → 「営業区域」
   


7. “expand one's territory” → 「領土・縄張りを拡大する」
   


8. “mark one’s territory” → 「縄張りを示す、自己の領域をアピールする」
   


9. “cede territory” → 「領土を割譲する」
   


10. “protected territory” → 「保護区域」

3. 語源とニュアンス

“territory” はラテン語の “terra（土地）” に由来し、古くは政治や軍事上の「領土」や「支配地域」を指す言葉として発展してきました。歴史的には戦争や国際関係の文脈で頻繁に登場する専門的な語でしたが、現代ではビジネスや日常会話のカジュアルな場面でも「縄張り」「専門領域を守る」といった拡張的な意味合いで使われることが多いです。

使用時の注意点:

• 政治や軍事、外交などのフォーマルな文脈で使う場合は「領土」として、きわめて公式な響きがあります。
  


• 動物や人間関係の文脈で使うと「縄張り」としてのカジュアルなニュアンスになります。
  


• ビジネス文脈では「担当エリア」や「営業区域」を意味することもあります。

4. 文法的な特徴と構文

• 可算名詞: 「a territory」「two territories」と数えられる名詞です。
  


• イディオム的表現:
  
  
  
  • “to come with the territory” → 「それは当然伴う（避けられないこと）だ」
    
    例: “Dealing with customer complaints comes with the territory if you work in retail.”
    
  
  

フォーマル/カジュアル使用シーン:

• フォーマル: 政治談話、外交文書、学術論文など（“national territory” など）
  


• カジュアル: 日常会話やビジネスで「自分の守備範囲」を言うときなど（“This is my territory.” など）

5. 実例と例文

日常会話（カジュアル）

1. “My cat always marks its territory in the backyard.”
   
   （うちの猫はいつも裏庭で縄張りを示してるよ。）
   


2. “I won’t mess with his toolbox; that’s his territory.”
   
   （彼の道具箱には口を出さないさ、それは彼の専用領域だから。）
   


3. “In our family, the kitchen is definitely my mom’s territory.”
   
   （我が家では、キッチンは間違いなく母のテリトリーだよ。）

ビジネス（フォーマル/セミフォーマル）

1. “He is responsible for increasing sales in the northern territory.”
   
   （彼は北部エリアでの売上拡大を担当している。）
   


2. “We plan to expand our territory into new markets next year.”
   
   （来年は新たな市場へ進出を目指して領域を拡大する予定です。）
   


3. “This negotiation will affect our territorial rights agreement.”
   
   （この交渉はわが社の territorial rights（領域権）に関する契約に影響を及ぼすだろう。）

学術・公的な文脈（フォーマル）

1. “The country officially declared independence over its own territory.”
   
   （その国は正式に自国の領土に対する独立を宣言した。）
   


2. “Territorial disputes often arise from historical claims.”
   
   （領土問題はしばしば歴史的な主張から生じる。）
   


3. “Ecologists study how animals defend their feeding territory.”
   
   （生態学者たちは動物が餌場の縄張りをどのように守るかを研究している。）

6. 類義語・反意語と比較

類義語:

1. area（エリア）
   
   
   
   • より幅広い一般的な「地域」「区域」を表す。厳密な支配・縄張りのニュアンスはない。
     
   
   


2. region（地域）
   
   
   
   • 広い意味での「地方」「地域」。行政区分や地理的特性を指すときに使われることが多い。
     
   
   


3. domain（領域）
   
   
   
   • 主に「学問領域」「活動領域」といった抽象的な範囲や、家系が支配する領土を指すこともある。
     
   
   

反意語:

• （明確な単語としての反意語はありませんが、強いて挙げれば）“foreign territory” は “home territory” の反意的な位置づけとして言及するケースはある。
  


• あるいは “public domain”（「公共の領域」）と個人や国家が管理する “territory” とを対比させることがある。

7. 発音とアクセントの特徴

• 発音記号 (IPA):
  
  
  
  • アメリカ英語: /ˈtɛrɪˌtɔːri/, /ˈtɛrəˌtɔːri/
    
  
  
  • イギリス英語: /ˈtɛrɪtəri/, /ˈtɛrɪtɔːri/
    
  
  


• アクセント: 「tér・ri・to・ry」のように、最初の “ter” の部分に強勢が置かれる。
  


• よくある間違い: “territory” は “terri-tory” と区切られると覚えやすいが、発音で “-tɔːr-” の部分を弱めすぎない。

8. 学習上の注意点・よくある間違い

• スペルミス:
  
  
  
  • “territory” を “teritory” や “territoty” とつづり間違えることがあるので注意。
    
  
  


• 同音異義語との混同:
  
  
  
  • 特に同音異義語はないが、類似スペルとして “terror（恐怖）” があり、混同に注意が必要。
    
  
  


• 試験対策でのポイント:
  
  
  
  • TOEICや英検などで「会社・事業の担当区域」「交渉の領域」「国家の領土」に関する文脈で出題されることがある。政治・経済や国際問題などの読むセクションで目にしやすい。
  
  

9. 記憶に残るヒントやイメージ

• 「terra（テラ）＝土、大地」から想像すると「土地」がベースになっていると覚えやすい。
  


• ビジネスでも「セールステリトリー」といった形で「担当区域」を表すため、少し硬い言葉ではあるものの、日常会話でも「～の縄張り」という比喩で用いられるイメージを持つと忘れにくい。
  


• スペルのポイント: “terri + tory” と区切って覚えるか、「terra（大地）+ tory」として覚えるとミスを減らせる。
  

以上が “territory” (名詞) の詳細な解説です。領土・縄張り・活動範囲など、幅広い文脈で活躍する単語なので、ぜひ使い方をイメージしながら習得してみてください。