succeed
(計画などが) 成功する,うまくいく / (人が) 《...に》 成功する, 合格する 《in ...》 / 《...を》 継承する 《to ...》 / 後に来る / ...の後任になる / ...に続く
動詞「succeed」の解説
1. 基本情報と概要
英語の意味:
“to achieve the desired aim or result; to do well” (目的を達成する、うまくいく)、
“to take over a job, position, or title after someone else” (人の後を継ぐ、引き継ぐ)。
日本語の意味:
「成功する、うまくいく」「(人のあとを)継承する」という意味を持つ動詞です。目標を達成したり、あるポジションを前任者から受け継いだりする場面で使われます。日常会話では「成功した」「うまくやった」のように結果を強調するニュアンス、ビジネスでは「後任になる」「継承する」といった場面でも用いられます。
品詞: 動詞 (Verb)
活用形 (基本形・三単現・過去形・現在分詞・過去分詞)
- 原形: succeed
- 三人称単数現在形: succeeds
- 過去形: succeeded
- 現在分詞/動名詞: succeeding
- 過去分詞: succeeded
他の品詞形
- 名詞: success(成功)
- 形容詞: successful(成功した)
- 副詞: successfully(成功して)
CEFRレベルの目安: B2(中上級)
- A1(超初心者)やA2(初級)の学習者には少し難しいかもしれません。
- B1(中級)以降で習得し、B2(中上級)レベルの文脈で自然に使えるようになります。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
succeed は接頭辞や接尾辞がはっきりと分かれる形ではありませんが、語幹をたどるとラテン語由来の “succedere” (「下へ行く」「後を継ぐ」などの意味)にさかのぼります。
詳細な意味
成功する、思いどおりにいく
- 例: “I want to succeed in my new business.”(新しいビジネスで成功したい。)
- 例: “I want to succeed in my new business.”(新しいビジネスで成功したい。)
継承する、後任になる
- 例: “He succeeded his father as the head of the company.”(彼は父の後を継いで会社のトップになった。)
- 例: “He succeeded his father as the head of the company.”(彼は父の後を継いで会社のトップになった。)
よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)
- succeed in (~に成功する)
- succeed at (~で成功をおさめる)
- succeed as (~として成功する)
- succeed to (~を継ぐ、相続する)
- manage to succeed (どうにか成功する)
- eventually succeed (最終的に成功する)
- likely to succeed (成功しそうな)
- succeed one’s predecessor (前任者の後を継ぐ)
- succeed against all odds (あらゆる困難を乗り越えて成功する)
- fail or succeed (失敗または成功する)
3. 語源とニュアンス
語源
- ラテン語 “succedere”(「下に行く」「引き継ぐ」「置き換わる」)が語源です。
- 古フランス語を経由して中英語に入ったことで “succeed” となりました。
ニュアンス・使用時の注意点
- 「成功する」という際にはポジティブな響きを持ちます。努力の結果やプロセスを連想させるので、目標達成を強調したいときに使われます。
- 「後を継ぐ」の意味合いでは、ややフォーマルな場面(会社や王位、地位を継ぐなど)でも使われます。
- 口語・文章ともに使われますが、「継承する」の意味で使う場合は文書・会話ともに比較的フォーマルな響きがあります。
4. 文法的な特徴と構文
他動詞・自動詞:
- 「成功する」という意味では 自動詞 として用いられます。
例: “She succeeded despite many challenges.”(多くの困難を乗り越えて彼女は成功した。) - 「後を継ぐ」という意味では 他動詞 として用いられます。
例: “He succeeded his father as CEO.”(彼は父の後を継いでCEOになった。)
- 「成功する」という意味では 自動詞 として用いられます。
一般的な構文:
- succeed + in + [名詞]/[動名詞]
例: “They succeeded in building a new system.” - succeed + [人/地位/役職]
例: “She succeeded the former manager last month.”
- succeed + in + [名詞]/[動名詞]
イディオム:
- “If at first you don’t succeed, try, try again.”
(最初にうまくいかなくても、諦めずにやり続けよう。)
- “If at first you don’t succeed, try, try again.”
5. 実例と例文
日常会話での例文(3つ)
“I really want to succeed in losing weight this time.”
- (今回こそダイエットを成功させたいんだ。)
- (今回こそダイエットを成功させたいんだ。)
“If you succeed in making the perfect cake, please share the recipe with me!”
- (完璧なケーキ作りに成功したら、レシピを教えてね!)
- (完璧なケーキ作りに成功したら、レシピを教えてね!)
“Even if I fail a few times, I’ll keep trying until I succeed.”
- (何度失敗しても、成功するまで頑張るよ。)
- (何度失敗しても、成功するまで頑張るよ。)
ビジネスでの例文(3つ)
“We need a solid strategy if we want to succeed in this competitive market.”
- (この競争の激しい市場で成功するには、しっかりした戦略が必要だ。)
- (この競争の激しい市場で成功するには、しっかりした戦略が必要だ。)
“She succeeded the previous director and immediately implemented new policies.”
- (彼女は前任のディレクターを継承して、すぐに新しい方針を打ち出した。)
- (彼女は前任のディレクターを継承して、すぐに新しい方針を打ち出した。)
“To succeed in negotiations, we must understand the client’s needs thoroughly.”
- (交渉で成功するには、顧客のニーズを徹底的に理解しなければなりません。)
- (交渉で成功するには、顧客のニーズを徹底的に理解しなければなりません。)
学術的な文脈での例文(3つ)
“Researchers must plan carefully to succeed in replicating the experiment.”
- (研究者は実験の再現に成功するため、入念に計画を立てなければならない。)
- (研究者は実験の再現に成功するため、入念に計画を立てなければならない。)
“The new study succeeded in identifying the core factors affecting climate change.”
- (その新しい研究は気候変動に影響を与える主要因の特定に成功した。)
- (その新しい研究は気候変動に影響を与える主要因の特定に成功した。)
“If this method succeeds, it could revolutionize current treatment procedures.”
- (もしこの方法が成功すれば、現在の治療手順を大きく変える可能性がある。)
- (もしこの方法が成功すれば、現在の治療手順を大きく変える可能性がある。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
achieve(達成する)
- “achieve” は主に「目標や目的を成し遂げる」ことを表す。
- “succeed” と同じように成功を意味するが、結果よりも「実現」に焦点を当てる。
- “achieve” は主に「目標や目的を成し遂げる」ことを表す。
accomplish(完遂する)
- “accomplish” はタスクや計画を完遂するニュアンス。
- “succeed” は全般的な成功感を表すのに対し、“accomplish” はややフォーマルで事務的・成果物の完成に焦点。
- “accomplish” はタスクや計画を完遂するニュアンス。
prosper(繁栄する、成功する)
- 経済的・社会的に上手くいくニュアンスが強い。
- “succeed” よりもビジネス・経済的な文脈でよく使われる。
- 経済的・社会的に上手くいくニュアンスが強い。
反意語
- fail(失敗する)
- 直接的に「成功しない」を表す。
- “succeed” の対極に位置する単語。
- 直接的に「成功しない」を表す。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号(IPA): /səkˈsiːd/
- アクセント: [sək-SÉED] のように、後ろの “-ceed” にアクセントがあります。
- アメリカ英語とイギリス英語の違い: 音声的な違いはあまり大きくなく、どちらでも /səkˈsiːd/ が一般的です。
- よくある間違い:
- “succeed” のスペルを “suceed” としてしまう誤り。
- アクセントを前に置いてしまう発音。正しくは後ろの “-ceed” に強勢がきます。
- “succeed” のスペルを “suceed” としてしまう誤り。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “success” と “succeed” は形が似ていますがスペルが異なります。「s-u-c-c-e-s-s」と「s-u-c-c-e-e-d」。「c」が2つ続き、「e」が2つ続くことを確認しましょう。
- 同音異義語との混同: “exceed”(超える)や “precede”(先行する)など、綴りが似ていますが意味は全く違います。
- 慣用表現の暗記: “succeed in [何か]” の形はTOEIC・英検などでも頻出です。「成功する」という文脈でよく出題されるので、熟語として覚えておくと便利です。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「success」の動詞形が「succeed」: 「成功(success)」をするというイメージで「succeed」と覚えると分かりやすいです。
- “If at first you don’t succeed…”: この有名なフレーズをキーワードに、接頭辞の “suc-” と “ceed” のつづりを思い出すのも手です。
- “ce-cede” 系列: “succeed,” “exceed,” “proceed,” “concede,” “recede” など、-cede から始まる単語は「行く、進む」(ラテン語 “cedere”) のイメージをもつ仲間と覚える。
以上が、動詞「succeed」の詳細な解説です。スペルやアクセントに気をつけながら、ぜひ使いこなしてください。頑張って学習を続ければ、英語学習でも “You will succeed!” です。
〈計画などが〉成功する,うまくいく
〈人が〉(…に)成功する《+in+名(doing)》
〈人が〉(…を)継承する,相続する《+to+名》
〈物事が〉続く,後に来る
〈人〉‘の'後任となる
…‘に'続く