最終更新日:2024/06/11
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facility

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元となった辞書の項目

facility

名詞

施設 / 設備 / 機能

このボタンはなに?

その施設は最新の技術で設備されています。

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解説

1. 基本情報と概要

単語: facility

品詞: 名詞 (noun)

CEFRレベル: B2(中上級)


  • B2(中上級): 日常生活はもちろん、少し専門的な内容にも対応できるレベル。文章でも受容・表現しやすくなる段階。

意味(英語・日本語)


  • 英語: A place, amenity, or piece of equipment provided for a particular purpose, or an ability or ease in doing something.

  • 日本語: 「特定の目的のために作られた建物や設備」、または「(何かを行う際の)容易さや技能」を指します。


    • 例えば、「スポーツ施設」や「研究施設」のように「建物や装置」を指す場合は「場所や設備」という意味で使われます。

    • 一方、「言語能力」のように技能や能力を実感して「何かをやりやすくする力」を指す場合にも使われます。


「facility」という名詞は、とくに「設備」「施設」「容易さ」を示す単語です。日常会話やビジネス、学術など幅広い場面で用いられます。

活用形

名詞のため、複数形は facilities となります。


  • 単数形: facility

  • 複数形: facilities

他の品詞形


  • 形容詞形は存在しません(「facile」という別の形容詞はありますが、意味と使用が異なります)。

  • 動詞形も直接はありません。


2. 語構成と詳細な意味

facility は、接頭語・接尾語などに分解しづらい単語ですが、語幹として「facil- (容易にする、作りやすい)」というラテン系の語が含まれています(“facile”などと関連)。

ただし英語では「facility」が独立した単語として使われることが多いです。

派生語や類縁語


  • facile (形容詞): 「容易な」「安易な」という意味。ラテン語の「facilis」に由来。

  • facilitate (動詞): 「容易にする」「促進する」。

  • facilitator (名詞): 「促進者」「進行役」。

よく使われるコロケーション(共起表現)10選


  1. a sports facility


    • スポーツ施設


  2. a manufacturing facility


    • 製造施設


  3. a health care facility


    • 医療施設


  4. a research facility


    • 研究施設


  5. storage facilities


    • 保管施設


  6. parking facilities


    • 駐車設備


  7. facility management


    • 施設管理


  8. a facility for languages


    • 言語の才(言語を扱う技能)


  9. user-friendly facilities


    • 利用者にやさしい設備


  10. training facilities


    • トレーニング施設



3. 語源とニュアンス

語源


  • 「facility」はラテン語の「facilis(容易な)」が由来で、英語では「何かをするのに都合が良い場所」や「やりやすさ」を含む意味が付与されました。

ニュアンス・注意点


  • 建物や設備を指す場合: 比較的一般的でフォーマル/カジュアル両方OK。「~施設」と硬い日本語訳になりますが、英語では幅広く使われます。

  • 能力として使う場合: “He has a facility for learning languages.”(彼は言語学習における才能がある)といったように、「得意さ」「スムーズにできる能力」を指します。こちらはややフォーマルな響きがあります。


4. 文法的な特徴と構文


  1. 可算名詞として使われることが多い


    • 「施設」という意味では可算名詞(複数形: facilities)が使われるのが一般的です。


  2. 不可算名詞的な使い方


    • 「容易さ」「技能」といった抽象的な意味の場合は、文脈によっては不可算的にも使われますが、日常的には可算形がよく見られます。


  3. 構文例


    • S + V + a facility for (doing) something


      • 例) He showed a facility for solving complex problems.


    • S + V + facility/facilities in/with + 名詞


      • 例) She has great facility with the piano.




5. 実例と例文

以下、日常会話・ビジネス・学術的文脈それぞれに3つずつ例文を挙げます。

日常会話


  1. “Do they have any childcare facilities in this shopping mall?”


    • 「このショッピングモールには託児所(子どもを預ける施設)はあるの?」


  2. “We chose this apartment building because the facilities are really good.”


    • 「設備がとても良いので、このアパートに決めたんだ。」


  3. “I love this hotel because they provide excellent gym facilities.”


    • 「このホテルが好きなのは、すばらしいジムがあるからなんだ。」


ビジネス


  1. “Our company has opened a new manufacturing facility in the suburbs.”


    • 「我が社は郊外に新しい製造工場(製造施設)を開設しました。」


  2. “We need to ensure the facility management team is fully staffed.”


    • 「施設管理チームに必要なスタッフが揃っていることを確認しなければなりません。」


  3. “The conference facility can accommodate up to 500 attendees.”


    • 「その会議施設は最大500人まで収容できます。」


学術的な文脈


  1. “The university’s new research facility will focus on renewable energy projects.”


    • 「その大学の新たな研究施設は再生可能エネルギーのプロジェクトに注力します。」


  2. “His facility for abstract thinking is truly remarkable.”


    • 「抽象的思考能力において、彼は実に秀でています。」


  3. “They conducted experiments in a high-security government facility.”


    • 「彼らは厳重警備の政府施設で実験を行いました。」



6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. amenity (アメニティ)


    • ホテルやショッピングモールなど、人をもてなすための設備やサービスを強調。

    • 完全に同義ではなく、「快適さを提供する設備」を指すことが多い。


  2. installation (設備, 装置)


    • ある特定の目的のために設置されたものを強調する。公共施設や大規模機械の場合によく使われる。


  3. infrastructure (インフラ)


    • 道路や通信など社会基盤を指すため、より広い規模や専門性が強い。


  4. equipment (装置, 機器)


    • 個々の機器類を指す。全体的な「施設」より小さい印象。


  5. ability (能力)


    • 「技能」としての側面でfacilityに近いが、より一般的でカジュアルに「能力」と言いたいときに用いる。


反意語


  • 明確な直接の反意語はありませんが、意味的に「facility=『容易さ』『スムーズさ』」に対して、「difficulty=『困難』」があります。ただし “facility” が「施設」を意味する場合は反意語としては成立しません。


7. 発音とアクセントの特徴

発音記号 (IPA)


  • アメリカ英語: /fəˈsɪl.ə.ti/

  • イギリス英語: /fəˈsɪl.ɪ.ti/

アクセント


  • 「fa-CIL-i-ty」の第二音節 “cil” にストレスがあります。

よくある間違い


  • 最初の「f」が弱くなったり、/s/部分が /ʃ/(シ)音になってしまうケース。

  • アクセントを最後の “ty” の部分においてしまう場合もあるので注意。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス:


    • “facility” の “i” と “l” の位置での間違い(faciltiy など)が多い。


  2. 先に出てきた別の単語“faculty” との混同


    • faculty (教授陣、学部、能力) と facility (施設、設備、容易さ) はつづりも音も似ているが意味が違う。


  3. TOEIC・英検などでの出題傾向


    • 施設関連の文章(ビジネスメールや広告文など)で、複数形の“facilities”が登場。

    • 能力に関する文脈でも出題される可能性がある。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • ヒント: 「facility」の語源は「簡単にする(facilis)から来ている」と考えて、「物事をやりやすくする場所や設備を指す」というイメージを持つと覚えやすいです。

  • 記憶テクニック: 「Easy to do」→「施設があるとやりやすい」「才能があるとやりやすい」という連想を頭に置いておく。

  • スペリングのポイント: 「fa + cil + i + ty」でリズムをつけて分けて覚えるとミスを減らせます。


以上が facility の詳細な解説です。施設や装置を指す場合と、能力や容易さを指す場合があるので、どちらの文脈なのかをしっかり把握して使うようにしましょう。

意味のイメージ
facility
意味(1)

〈C〉〈U〉(…の)能力,(…する)才能《+in(for)+(do*ing),with+*》

意味(2)

〈C〉便,便宜;《複数形で》(…のための)施設,設備《+for+名》

意味(3)

〈U〉容易さ,便利さ

基礎英単語(NGSL) / リスニング問題

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