最終更新日:2024/06/10
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distinct

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元となった辞書の項目

distinct

形容詞

別の,別個の / 明瞭な, はっきりした / 独特な / 目立つ

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彼女には明確な個性がある。

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解説

1. 基本情報と概要


  • 単語: distinct

  • 品詞: 形容詞 (adjective)

  • 意味(英語): clearly noticeable; different; separate.

  • 意味(日本語): はっきりとわかる、他とは異なる、明確に区別できる。


    • たとえば、「二つのものが明確に別々である」「間違いなく感じ取れる」ニュアンスで使われます。“distinct” は「明確に区別できる」「際立って異なる」という意味をもつ形容詞です。


  • 活用形:


    • 形容詞なので動詞のような時制変化はありませんが、副詞形や名詞形への派生があります(後述参照)。


  • 他の品詞形:


    • 副詞: distinctly(はっきりと、明確に)

    • 形容詞: distinctive(特徴的な、独特の)

    • 名詞: distinctness(はっきりしていること、明確さ)


  • CEFRレベルの目安: B2(中上級)


    • B2:文章で意見を明確に説明したり、議論したりできるレベル。複雑な単語や表現をある程度理解できる段階。



2. 語構成と詳細な意味


  • 接頭語: なし

  • 語幹: 「-stinct」 (ラテン語の “stinguere”=「刺す、分ける」 に由来)

  • 接尾語: なし(形容詞化の語尾 “-t” はもともと動詞形から派生した形の一部)


  • 派生語や類縁語:


    • distinct → distinctly(副詞形)

    • distinct → distinctive(形容詞形、distinct の持つ「はっきりと特徴的な」というニュアンスに特化した語)

    • extinction(発音は似ていますが意味・語源が一部関連する、ラテン語の “exstinguere”=「消す」が元)


  • よく使われるコロケーション(共起表現)10選


    1. a distinct advantage(はっきりとした利点)

    2. a distinct possibility(十分にあり得る可能性)

    3. a distinct improvement(明らかな改善)

    4. a distinct category(別の分類)

    5. a distinct lack of〜(〜の顕著な不足)

    6. a distinct group(明確に異なるグループ)

    7. remain distinct(はっきりと分かれた状態を保つ)

    8. distinct from〜(〜と異なる)

    9. a distinct flavor(独特の風味)

    10. a distinct boundary(明確な境界)



3. 語源とニュアンス


  • 語源:


    • ラテン語の “distinguere”(区別する)に由来し、「分ける」「分断する」という意味合いがありました。そこから「他と区別できる」「はっきりと分かる」といったニュアンスに派生しています。


  • ニュアンス・使用時の注意点:


    • 「はっきりと区別できる」「目立った差がある」といった強めの意味をもちます。

    • 口語でも文章でも使われ、フォーマル・カジュアルの双方で見られますが、少し堅めの印象もあります。ビジネス文書や学術的文章にも多用されます。



4. 文法的な特徴と構文


  • 一般的な構文:


    • S + be + distinct (from + 名詞)

    • 例: “These two proposals are distinct from each other.”

    • “distinct” は形容詞なので、主語を修飾したり補語として使われます。


  • 可算/不可算:


    • “distinct” は形容詞のため、可算・不可算の区別はありません。


  • フォーマル/カジュアル:


    • どちらでも使いますが、フォーマルな文章やスピーチでは特に適しています。



5. 実例と例文

(1) 日常会話での例文


  1. “There’s a distinct smell of coffee in the kitchen.”


    • キッチンにははっきりとコーヒーの香りがするよ。


  2. “I noticed a distinct difference in how she spoke today.”


    • 今日の彼女の話し方には明らかな違いがあると感じた。


  3. “My sister and I have distinct tastes in music.”


    • 姉(妹)と私は音楽の好みがはっきり異なります。


(2) ビジネスシーンでの例文


  1. “Our new product has a distinct advantage over the competition.”


    • 我々の新製品には、競合他社と比べて明確な利点があります。


  2. “There is a distinct possibility that the project will be delayed.”


    • プロジェクトが遅延する可能性が十分に考えられます。


  3. “Our company operates in three distinct markets worldwide.”


    • 当社は世界で3つの明確に異なる市場で事業を展開しています。


(3) 学術的な文脈での例文


  1. “The study revealed several distinct patterns in consumer behavior.”


    • その研究では消費者行動にいくつかの明確なパターンがあることがわかりました。


  2. “These species, though similar, are genetically distinct.”


    • これらの種は似ているように見えますが、遺伝的には異なります。


  3. “We must distinguish between distinct variables in the data analysis.”


    • データ分析では異なる変数を明確に区別しなければなりません。



6. 類義語・反意語と比較


  • 類義語 (synonyms)


    1. clear(明確な)


      • “clear” は視覚的・概念的に「はっきりしている」という意味。


    2. separate(分離した、別々の)


      • “separate” は「分けられた」状態を強調。


    3. different(異なる)


      • “different” は形や性質などが「違う」という一般的な表現。


    4. unmistakable(紛れもない)


      • 「一目瞭然、はっきりわかる」という強い表現。



  • 反意語 (antonyms)


    1. indistinct(はっきりしない)

    2. unclear(不明瞭な)

    3. vague(あいまいな)


  • ニュアンスの違い:


    • “distinct” は、主観的・客観的に「2つ以上のものが明確に区別できる」点を強調します。 “clear” は認知面や視覚面のはっきりさにも使いやすい言葉です。



7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号 (IPA): /dɪˈstɪŋkt/


    • アクセント: “-stinct” の部分に強勢があります(dic-STINCT)。


  • アメリカ英語とイギリス英語:


    • 基本的にどちらも同じ音声になりますが、アメリカ英語だと [dɪˈstɪŋkt]、イギリス英語でもほぼ同様に発音されます。


  • よくある発音の間違い:


    • “-stinc-” の部分が曖昧になりやすいので、最後の「-ct」をしっかり発音するのがポイントです。



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス:


    • “disctint” や “distict” といったミスが多いので注意。


  • 同音異義語との混同:


    • 同音異義語として挙げられるものはあまりありませんが、 “distinctive” と誤用しがちなので意味を区別しましょう。


  • 試験対策:


    • TOEIC や英検などでは、文中で「はっきり区別できる差」や「特徴的な要素」について述べられる際に “distinct” が出題されることがあります。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • イメージ:


    • “dis-” には「分離」のニュアンスがあり、“-stinct” は「刺す、区別する」というイメージ。何かを「パスッと切り分ける」イメージで覚えるとよいでしょう。


  • 覚え方のコツ:


    • 「ディスティンクト」と音読しながら、指を2つに分ける動作(はっきり分かれる)を思い浮かべると記憶に残りやすいです。


  • スペリングのポイント:


    • 「dis」+「t」+「inct」と小分けにするとミススペルが減ります。


以上が、形容詞 “distinct” の詳細な解説です。はっきりと違いを伝えたいとき、明確に区別できるニュアンスを示したいときに便利な単語です。ぜひ活用してみてください。

意味のイメージ
distinct
意味(1)

別の,別個の(separate)

意味(2)

明りょうな,はっきりした;まぎれもない

意味(3)

特異な,独特な;目立つ,目ざましい

基礎英単語(NGSL) / リスニング問題

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