tour
1. 基本情報と概要
単語: tour
品詞: 名詞 (countable noun)
意味(英語): A journey or trip from place to place, often for pleasure, business, or a particular purpose.
意味(日本語): ある場所から別の場所へ移動しながら見学や観光、仕事などを行う旅行。
「tour」は、観光や出張、演奏旅行など、目的を持って複数の場所を回るときの旅行を表す単語です。ちょっとした小旅行よりは、ある程度まとまった計画や日程があるニュアンスがあります。
CEFRレベルの目安: B1(中級)
比較的よく使われる単語で、旅行関連の英語を学ぶときにも早い段階で登場します。
活用形と他の品詞
- 複数形: tours
- 動詞形: to tour (例: I want to tour Europe next year.)
- 動名詞(~ing 形): touring (例: She enjoys touring historical sites.)
- 過去形/過去分詞形: toured (例: They toured Asia last summer.)
「tour」は主に名詞として使われますが、動詞としても「(場所を)見て回る、周遊する」という意味になります。
2. 語構成と詳細な意味
「tour」は、一語で完結した語構成であり、接頭語・接尾語・明確な語幹の分解は特にありません。フランス語由来であり、もともと “turn” や “circulate” のニュアンスを内包しているとされています。
よく使われるコロケーション(10個)
- guided tour(ガイド付きツアー)
- world tour(世界ツアー)
- sightseeing tour(観光ツアー)
- tour bus(ツアーバス)
- virtual tour(バーチャル見学)
- school tour(学校見学)
- tour group(ツアー参加グループ)
- city tour(市内観光)
- backstage tour(舞台裏見学)
- walking tour(徒歩で回るツアー)
3. 語源とニュアンス
「tour」はフランス語の “tour” (周回すること)を経由し、ラテン語の “tornus”(回転する道具)に由来するとされます。
歴史的には「回る」行為に重点があり、そこから「各地を回る旅行」という意味で使われるようになりました。
使用時の注意点やニュアンス
- カジュアル/フォーマル: 「tour」は観光関連からビジネス用途まで幅広く使えるため、日常会話でもビジネスの場でも問題なく使える中立的な単語です。
- 感情的な響き: 楽しみや興味を持って見て回るイメージが強いですが、軍隊が「任務先を回る」というような厳しい文脈でも使われることがあります。
4. 文法的な特徴と構文
- 可算名詞: 通常は可算名詞として扱われ、複数形は “tours” となります。例: “I went on two tours this month.”
- 動詞として使う場合: “to tour” は他動詞としても自動詞としても使われます。
- 他動詞: “He toured the museum.”(彼はその博物館を見学した)
- 自動詞: “They toured throughout Europe.”(彼らはヨーロッパ中を旅して回った)
- 他動詞: “He toured the museum.”(彼はその博物館を見学した)
イディオムや構文
- take a tour (of + 場所): (場所)を見学する、ツアーに参加する
- go on tour: 巡業・周遊旅行に出る(特にバンドや芸能人が使う表現)
5. 実例と例文
以下に文脈別の例文を示します。
日常会話(3例)
“I’m planning a tour of the historical sites this weekend.”
(今週末に史跡めぐりのツアーを予定しているんだ。)“Have you ever been on a walking tour around this city?”
(この街を徒歩で回るツアーに参加したことある?)“They offer a guided tour of the castle every morning.”
(お城のガイド付きツアーが毎朝あるらしいよ。)
ビジネスシーン(3例)
“Next week, our clients will take a factory tour to see the production process.”
(来週、クライアントが生産工程を見るために工場見学をする予定です。)“We organized a city tour for the visiting executives.”
(来社した重役の皆様のために市内観光ツアーを手配しました。)“During the facility tour, please wear your safety gear at all times.”
(設備見学の際は、常に安全装備を着用してください。)
学術的/研究の文脈(3例)
“The geology students went on a field tour to study rock formations.”
(地質学専攻の学生たちは、岩の地層を研究するためのフィールドツアーに出かけた。)“The professor offered a virtual tour of ancient ruins for the online class.”
(教授はオンライン授業のために古代遺跡のバーチャルツアーを提供した。)“As part of the exchange program, we had a campus tour at the host university.”
(交換留学プログラムの一環として、受け入れ先大学のキャンパスツアーに参加しました。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- trip(小旅行)
- 「trip」は比較的短い時間の旅行や外出、日帰り旅行などにも使われます。
- 「trip」は比較的短い時間の旅行や外出、日帰り旅行などにも使われます。
- journey(長い旅)
- 「tour」に比べ、移動そのものの長さや困難さを強調します。
- 「tour」に比べ、移動そのものの長さや困難さを強調します。
- excursion(小遠足)
- 学校や団体行事などで使われることが多く、気軽な外出を含むニュアンス。
- 学校や団体行事などで使われることが多く、気軽な外出を含むニュアンス。
反意語
- stay(滞在)
- 動き回る「tour」に対して、特定の場所に留まる「stay」は反意語的に捉えられます。
- 動き回る「tour」に対して、特定の場所に留まる「stay」は反意語的に捉えられます。
7. 発音とアクセントの特徴
IPA表記
- イギリス英語(RP): /tʊər/ または /tɔːr/
- アメリカ英語: /tʊr/
アクセントの位置
- アクセントは第一音節 “tour” にあります。
(ただし、単音節語なので特に強勢部分は“tou(r)”全体にかかります。)
よくある間違い
- 日本人学習者は「トゥアー」のように母音を伸ばしがちですが、英米ともに口をややすぼめて短めに発音する点を意識してください。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “tour” を “ture” と書いてしまうなどのスペルミスに注意。
- trip と tour の使い分け: 「trip」は気軽な外出や移動にフォーカスするのに対し、「tour」は複数の場所を回るイメージ。
- TOEIC・英検など試験での出題傾向: 旅行プランや業務スケジュールなどを述べる文脈で、頻出語彙として問われやすいです。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- ストーリーで覚える: 「ツアーでいろいろな場所を “turn” して回る」というように、「tour」と「turn」を結びつけてイメージすると記憶しやすいでしょう。
- スペリングのコツ: “tour” は “to + ur” と覚えると、動詞として使う形を連想しやすくなります。(go to + ur?)
- 勉強テクニック: 観光や旅行の写真を見ながら「tour」を使うフレーズを声に出してみると、発音の練習と記憶の定着に役立ちます。
以上が名詞「tour」に関する詳細な解説です。旅行・観光からビジネス・学術的シーンまで幅広く使える便利な単語なので、ぜひ使いこなせるようにしてみてください。
(数か所に立ち寄る比較的長期の)(…の)観光旅行《+around(《英》round)(through,in,of)+名》
(特に,見学,観光などの)(…の)小旅行《+around(《英》round)(through,in,of)+名》
(劇団の)巡業,演奏旅行
(外地の一定の場所での)服務期間