senior

1. 基本情報と概要

英単語: senior

品詞: 形容詞 (ただし、名詞としても用いられることがあります)

• 意味 (英語): older or more experienced; higher in rank or status
  


• 意味 (日本語): 「より年上の」「より上位の」「上級の」という意味です。会社や学校などで “先輩” や “上司” を表すニュアンスがあり、他の人よりも年齢や地位が上であることを示します。

例えば、「He is senior to me in the company. (彼は私より社内で上の立場です)」のように使います。

相手との比較をする際によく使われ、「この人のほうが経験が長いんだな」といったニュアンスをやわらかく伝える単語です。

活用形

形容詞 “senior” は比較級の形を含んでいるため、“more senior” や “most senior” とさらに比較をした形で使われることもあります。しかし、そのまま “senior” のみで「より上の」という比較級の役割を果たす場合も多いです。

• senior, more senior, most senior

他の品詞形 (名詞形)

• (名詞) a senior: 「年配者」「先輩」「上級生」の意味
  
  例) He is a senior at the university. (彼は大学の最上級生です)

CEFRレベルの目安: B1〜B2

• B1 (中級): 日常会話で自分や他人の地位や年齢的な上下を表すときに、比較的よく登場するため。
  


• B2 (中上級): ビジネスシーンなどで階級や役職などを正確に表現するときにも使われるため。

2. 語構成と詳細な意味

• 語源要素: “sen-” はラテン語の “senex” (老人) に由来し、比較を表す “-ior” がついて「より年上の」という意味を示します。
  


• 関連語: “senile” (年老いて衰えた), “senate” (元老院) など、“senex” に由来する単語と関連があります。

よく使われるコロケーション（共起表現）10選

1. senior management
   
   
   
   • 意味: 上級管理職
     
   
   


2. senior position
   
   
   
   • 意味: 上位の役職
     
   
   


3. senior executive
   
   
   
   • 意味: 上級幹部
     
   
   


4. senior citizen
   
   
   
   • 意味: 高齢者
     
   
   


5. senior official
   
   
   
   • 意味: 高官
     
   
   


6. senior advisor
   
   
   
   • 意味: 上級顧問
     
   
   


7. senior member
   
   
   
   • 意味: 上級メンバー / 年長の構成員
     
   
   


8. senior partner
   
   
   
   • 意味: 上級パートナー (法律・会計事務所など)
     
   
   


9. senior colleague
   
   
   
   • 意味: 先輩 / 上司
     
   
   


10. senior staff
    
    
    
    • 意味: 上級スタッフ
    
    

3. 語源とニュアンス

“senior” は、ラテン語の “senex” (年老いた人) に由来し、元々は「年長」「年配」を表していました。その後、社会的地位や役割の上下を示す意味も加わり、現在では仕事や学校で「先輩」「上位の」「上級の」など広く使われるようになりました。

使用時のニュアンス・注意点

• カジュアル/フォーマル:
  
  
  • 職場などで階級を示す表現として使われる場合は、ややフォーマル寄り。
    
  
  
  • 日常会話では「年上の先輩」を示すときにも使われ、そこまで硬い印象ではありません。
  
  


• 年齢的な「年上」として使う場合と、肩書きや役職としての「上級」「上の立場」で使う場合の両方があります。「He is senior to me.」と言うだけで「経験が豊富な先輩」というニュアンスを含むことが多いです。

4. 文法的な特徴と構文

• 形容詞として「(人/役職) + is senior to + (人)」の形で用いられます。
  
  例) She is senior to me by two years.
  


• 名詞として「a senior」の形で「上級者」「先輩」「高齢者（文脈による）」を指します。
  
  例) He is a senior at our school.
  

フォーマル/カジュアル

• ビジネスの場面では「senior management」「senior executives」のように肩書きとして使われます (フォーマル)。
  


• 日常会話では「He’s my senior in the club. (彼は部活で私より先輩です)」のようにややカジュアルに使われることもあります。

可算/不可算

• 形容詞 “senior” には可算・不可算の区別はありません。
  


• 名詞 “senior” は可算名詞として使われます。例: “He is a senior.” (彼は上級生です)

5. 実例と例文

(1) 日常会話での例文

1. “My sister is senior to me by three years.”
   
   
   
   • 私の姉は私より3歳年上です。
     
   
   


2. “He’s going to give advice, since he’s the senior member of our team.”
   
   
   
   • 彼は私たちのチームの先輩メンバーなので、アドバイスをくれる予定です。
     
   
   


3. “I look up to her because she’s senior to me and very experienced.”
   
   
   
   • 彼女は私より先輩で、とても経験豊富なので尊敬しています。
   
   

(2) ビジネスシーンでの例文

1. “He was promoted to a senior position last month.”
   
   
   
   • 彼は先月、上位の役職に昇進しました。
     
   
   


2. “Our company’s senior management is planning a major restructuring.”
   
   
   
   • 会社の上級管理職が大規模なリストラクチャリングを計画しています。
     
   
   


3. “She’s a senior advisor hired to guide the project.”
   
   
   
   • 彼女はプロジェクトを指導するために雇われた上級顧問です。
   
   

(3) 学術的・フォーマルな文脈での例文

1. “The university offers special privileges for senior students in their final year.”
   
   
   
   • 大学では最終学年の上級生に特別な特典を提供しています。
     
   
   


2. “A senior researcher will review your proposal before submission.”
   
   
   
   • 提出前に上級研究員があなたの提案書を確認します。
     
   
   


3. “Senior members of the faculty have voting rights on this issue.”
   
   
   
   • 教授陣の上位メンバーがこの件に関して投票権を持っています。
   
   

6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)

1. “elder” (年上の)
   
   
   
   • “elder” は家族内などで比較的フォーマルに「年上」を表す場合が多い。
     
   
   
   • 例) “My elder brother is quite supportive.”
     
   
   


2. “older” (より年上の)
   
   
   
   • 「年齢の差」に注目して単純に年上であることを示す表現。役職上の上下にはあまり使わない。
     
   
   
   • 例) “He’s older than me.”
     
   
   


3. “superior” (上位の、優れた)
   
   
   
   • 地位や職位などが上である場合に使われる。ややフォーマル。
     
   
   
   • 例) “He is my superior in the company.”
   
   

反意語 (Antonyms)

• “junior” (年下の、下位の)
  
  
  
  • 例) “He joined the company two years after me, so he’s junior to me.”
  
  

7. 発音とアクセントの特徴

• 発音記号 (IPA):
  
  
  
  • アメリカ英語: /ˈsiː.njər/
    
  
  
  • イギリス英語: /ˈsiː.ni.ər/
    
  
  


• アクセント: 最初の “si” の部分に強勢が置かれます。
  


• よくある発音ミス: “senior” の “i” を /ɛ/ (エ) と発音して “sɛnior” にならないよう注意しましょう。

8. 学習上の注意点・よくある間違い

• スペルミス: “senier” や “seinor” などのつづり間違いに注意。
  


• 同音異義語との混同: とくに同音異義語はありませんが、カナ表記で「シニア」と表す場合に「シーナー」などと誤読しないように。
  


• 試験対策:
  
  
  
  • TOEICや英検などのビジネスシーン・組織階層を扱う文章や、家族の年齢差を説明する問題などで出題が予想されます。
    
  
  
  • “junior” とペアで覚えておくと便利です。
  
  

9. 記憶に残るヒントやイメージ

• 語源の“senex” (老人) から連想: “senile” (老化による) や “senate” (元老院) など「年長者」や「叡智のある人」を思い出すと、自然に “senior” が「年上」「上位」を表す単語だとイメージしやすいです。
  


• スペルのポイント: “sen-” + “-ior” の組み合わせ。
  


• 勉強テクニック: “senior” とセットで “junior” (年下・下位) を対比的に覚えると、どちらかが出たときにもう一方もあわせて思い出しやすくなります。

以上が形容詞 “senior” の詳細解説です。役職や地位、年齢的な差を表すときの重要な単語なので、 “junior” との比較や派生形の名詞 “a senior” とセットで覚えておくと便利です。