最終更新日:2025/11/14
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scene

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元となった辞書の項目

scene

名詞

(ある行為・事件の起こる)現場,場所 / (物語・劇・映画などの)場面,舞台,背景 / (劇・映画などの)場 / (物語・劇・映画などの)挿話(そうわ),エピソード / ながめ,光景,風景 / 《話》(人前で感情をむき出しにする)大さわぎ,醜態 / 《単数形で》活動分野,…界

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解説

名詞「scene」の詳説


1. 基本情報と概要

単語: scene

品詞: 名詞 (countable noun)

活用形: 単数形: scene / 複数形: scenes

意味(英語):


  1. A specific part or portion of a play, movie, or story.

  2. A place where an event occurs.

  3. A setting or environment associated with a particular activity or group of people.

意味(日本語):


  1. 演劇や映画、小説などの「場面・シーン」のこと。

  2. 出来事が起こる「現場・場所」。

  3. ある分野やコミュニティにおける「状況」や「業界」。

いわゆる「場面」や「現場」を指す言葉で、日常会話からビジネス、文学や映画の説明などで幅広く用いられます。「どの部分の場面か」という場面分けや、「どの場所で起こったか」という状況説明、または「どんな分野や集まりの中で」という文脈でも使われます。

他の品詞になる例:


  • scenic (形容詞) →「景色の美しい」、「風光明媚な」

    例: a scenic route (景色の美しいルート)

CEFRレベルの目安: B1(中級)

(「scene」は比較的よく使われる単語ですが、細やかなニュアンスを理解するには中級以上のレベルが必要になります。)


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • scene は語源的にはギリシャ語の「skēnē(舞台、仮設テント)」に由来し、そこから「舞台上の場面」へと発展したとされています。

  • 接頭語・接尾語などは含まれず、単独で1つの単語として成り立っています。

詳細な意味と関連表現


  1. 演劇や映画などの場面

    “The first scene of the movie was quite dramatic.”

  2. 出来事や事件の現場・場所

    “He arrived at the scene of the accident.”

  3. ある分野や集団の状況・業界

    “She was new to the fashion scene in Paris.”

よく使われるコロケーション(10例)


  1. crime scene (犯罪現場)

  2. scene of the accident (事故現場)

  3. behind the scenes (舞台裏で、裏側で)

  4. opening scene (冒頭の場面)

  5. scene change (場面転換)

  6. dramatic scene (劇的な場面)

  7. love scene (ラブシーン)

  8. make a scene (大げさに騒ぐ・醜態をさらす)

  9. set the scene (状況を説明する)

  10. scene from daily life (日常の一コマ)


3. 語源とニュアンス

語源:


  • ラテン語 “scaena” → ギリシャ語 “skēnē” (“舞台”・“テント”) から派生。

  • 古代ギリシャ演劇で舞台背景として使われていたテントや構築物が “scene” の語源になりました。

ニュアンスや使用上の注意点:


  • 「scene」は興奮する場面や衝撃的な場面など、感情を強く表す状況を表すときにもしばしば使われます。

  • 口語でも文章でも頻繁に使われますが、「make a scene(人前で騒ぎ立てる)」にはややネガティブなニュアンスがあり、慎重に使う必要があります。

  • フォーマルな文脈でも「事故現場」などを指すために使われるため、幅広い文脈で用いられます。


4. 文法的な特徴と構文


  1. 可算名詞: a scene / the scene / many scenes


    • 「シーン」は数えられる名詞なので、単数・複数形に注意。


  2. 一般的な構文・表現


    • “This scene takes place in London.”

      (このシーンはロンドンで展開される。)

    • “He left the scene immediately.”

      (彼はその場をすぐに離れた。)


  3. イディオムや慣用句


    • “make a scene”: 人前で騒ぎ立てる

    • “behind the scenes”: 舞台裏で、裏で(隠れた部分で)


  4. フォーマル/カジュアル


    • 文学的・公的文脈: scene of a crime, scene of the accident

    • カジュアルな文脈: “That party was wild. I’ve never seen such a scene!”



5. 実例と例文

日常会話での例文(3つ)


  1. “What was your favorite scene in the movie?”

    (映画で一番好きなシーンはどこだった?)


  2. “Don’t make a scene here, we can talk at home.”

    (ここで騒がないで、家で話そうよ。)


  3. “I walked in on a very awkward scene at the party.”

    (パーティーで、非常に気まずい場面に遭遇したよ。)


ビジネスでの例文(3つ)


  1. “We need to recreate the accident scene for the safety report.”

    (安全レポートのために事故現場を再現する必要があります。)


  2. “Let’s set the scene for our new product launch.”

    (新商品発売に向けて私たちの状況を整理しましょう。)


  3. “After reviewing the scene at the construction site, we decided to revise our plan.”

    (建設現場の状況を確認した後、我々は計画を修正することに決めました。)


学術的・専門的文脈での例文(3つ)


  1. “The novel’s opening scene establishes the sociopolitical context of the era.”

    (その小説の冒頭シーンは、その時代の社会政治的背景を提示しています。)


  2. “Researchers arrived at the scene of the volcanic eruption to collect samples.”

    (研究者たちは火山噴火の現場にサンプル採取のために到着しました。)


  3. “In the study of film theory, the concept of the ‘scene’ is crucial for narrative analysis.”

    (映像理論の研究では、「シーン」という概念はストーリー分析において非常に重要です。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. setting (セッティング、状況・背景)


    • 「場面の背景や環境」をより強調する。

    • 例: “The story’s setting is medieval Europe.”

      (物語の舞台は中世ヨーロッパだ。)


  2. location (場所)


    • 物理的な「場所」を指す。

    • 例: “This is the perfect location for a photo shoot.”

      (ここは写真撮影に絶好の場所だ。)


  3. scenery (景色、風景)


    • 主に自然や風景など目に見える景色を指す。

    • 例: “The scenery in the mountains was breathtaking.”

      (山の景色は息をのむほど美しかった。)


反意語

はっきりした反意語はありませんが、あえて対置するなら「背後・裏側」などを示す “backstage” や “behind the scenes” のように、人から見えない裏側を指す表現が、文脈によっては対比的に使われることがあります。


7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA: /siːn/

  • アメリカ英語 / イギリス英語: 発音に大きな違いはなく、どちらも /siːn/ と発音します。

  • 強勢(アクセント)は最初の音節 “sce-” にあります(実際は1音節の単語なので、全体が強く読まれるイメージ)。

  • “scene” と “seen (seeの過去分詞)” は同音異義語で、発音は同じ /siːn/ です。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “scene” と “seen” を混同しないように注意。スペリングはまったく異なるのに発音が同じです。

  • 同音異義語との混同: seen(見られた)とscene(場面)の混同が頻繁に起こります。文脈から判断しましょう。

  • 試験対策(TOEIC・英検など):


    • リスニング時に“scene” と “seen” の区別が音だけでは難しいため、文脈を把握することが大切です。

    • 読解問題では「scene of the crime」のような形で出題されることが多いです。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 覚え方のコツ: 「scene」の「sc」は「シー」と発音せず、「s(ス) + c(ク)…」でもなく、結果として “シーン” になることを意識しましょう。

  • 「scene」と「seen」「sea(海)」「seed(種)」など混同を防ぐため、それぞれ別のイメージを絡めて覚えるとよいでしょう。

  • 語源(ギリシャの舞台 “skēnē”)というストーリーを覚えると、舞台=場面→シーン という連想で記憶しやすくなります。


以上が名詞「scene」の詳細な解説です。演劇・映画・文学から日常会話、ビジネスシーンまで幅広く使える重要単語ですので、スペリングや使い方をしっかり押さえましょう。

意味のイメージ
scene
意味(1)

(物語・劇・映画などの)場面,舞台,背景

意味(2)

(劇・映画などの)

意味(3)

(物語・劇・映画などの)挿話(そうわ),エピソード

意味(4)

ながめ,光景,風景

意味(5)

《単数形で》活動分野,…界

意味(6)

(ある行為・事件の起こる)現場,場所

意味(7)

《話》(人前で感情をむき出しにする)大さわぎ,醜態

基礎英単語(NGSL) / リスニング問題

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