元となった辞書の項目
mate
解説
以下では、名詞としての “mate” について、学習者にもわかりやすいように詳細に解説します。
1. 基本情報と概要
意味(英語・日本語)
- 英語: “mate”
- 日本語: 「仲間」「友達」「相棒」「パートナー」など
「mate」は、イギリス英語やオーストラリア英語で「友達」「仲間」を意味するときによく使われます。カジュアルな場面で使われることが多く、親しみを込めて呼びかけるとき(“Hey, mate!”)に使われます。また、文脈によっては「(動物の)つがいの相手」「パートナー」「相棒」といった意味合いを持つこともあります。
品詞
- 名詞(noun)
活用形
- 単数形: mate
- 複数形: mates
「mate」は基本的に可算名詞(可算名詞のため、複数形がある)です。
他の品詞になった時
- 動詞(to mate): 「交尾する」「つがう」(動物の文脈で使う), 「組み合わせる」など
- 形容詞形や副詞形はありませんが、複合語として “roommate” 「ルームメイト」や “teammate” 「チームメイト」などがあります。
CEFRレベルの目安
- B1(中級): 日常会話レベルで、イギリスやオーストラリアなどの英語圏でよく耳にする単語です。とはいえ、挨拶表現で頻繁に出てくるのでA2でも見かける場合がありますが、しっかり理解し使いこなすにはB1程度のレベルが目安になります。
2. 語構成と詳細な意味
接頭語・接尾語・語幹など
- “mate” 自体は短い単語なので、接頭語・接尾語はありません。
- 語幹も “mate” そのものが中心です。
他の単語との関連性(派生語・類縁語など)
- roommate (同室の仲間)
- classmate (クラスメイト)
- teammate (チームメイト)
- workmate (同僚)
- shipmate (船で同乗している人)
など、「~mate」という形で「一緒に何かをする仲間」を指す複合語がたくさんあります。
よく使われるコロケーションや関連フレーズ(10個)
- roommate → 「ルームメイト」
- classmate → 「クラスメイト」
- teammate → 「チームメイト」
- workmate → 「仕事仲間」
- mate for life → 「一生を共にする相手」(動物などで使う表現)
- best mate → 「親友」
- drinking mate → 「飲み友達」
- old mate → 「昔からの友人」
- mate of mine → 「私の友達」
- fellow mate → 「仲間」(ややフォーマル)
3. 語源とニュアンス
語源
- 中英語(Middle English)の “mate” は「仲間」や「同僚」を意味し、さらに古い言語であるゲルマン系(特にオランダ語の “maat” )にさかのぼるといわれます。
- 当初から「同じ集団に属する人」「一緒に何かをする仲間」というニュアンスで使われてきました。
微妙なニュアンス・使用時の注意
- イギリス英語やオーストラリア英語圏で「友人」に対してカジュアルに呼びかけるときに使われます(“Hey, mate!”)。アメリカ英語では “buddy” や “pal” に近い感覚ですが、アメリカでは “mate” をあまり日常的に使う人は多くありません。
- 動物関連の文脈では「つがいの相手」という厳密な意味になることもあり、人間関係と動物のつがい関係を表す「mate」を混同しないように注意が必要です。
- カジュアル寄りの表現なので、あまりフォーマルなビジネス文書や公的な場面では使いません。
4. 文法的な特徴と構文
一般的な構文やイディオム
- “Hey, mate!” → カジュアルな呼びかけ
- “We’ve been mates since high school.” → 「高校時代からの友人です」
- “My mate is always there for me.” → 「私の友人はいつもそばにいてくれる」
フォーマル/カジュアル
- ほとんどがカジュアルなシーン(口語)で使われ、イギリス・オーストラリアでは特に日常的。アメリカではフォーマル度は低く、少しイギリスっぽいニュアンスになることも。
- 他動詞・自動詞の区別は動詞 “to mate” の場合に関係しますが、今回は名詞としての “mate” なので特に区別はありません。
可算・不可算
- “mate” は可算名詞です(one mate, two mates)。
5. 実例と例文
日常会話 (カジュアル)
- “Hey mate, do you want to grab a coffee?”
「やあ、コーヒーでも飲みに行かない?」 - “I’m going to the party with my mates tomorrow.”
「明日は友達と一緒にパーティーに行くよ。」 - “How have you been, mate?”
「元気にしてたかい?」
ビジネス (ややカジュアルな場面)
- “I introduced my workmate to our new project manager.”
「仕事仲間を新しいプロジェクトマネージャーに紹介しました。」 - “My teammate and I are finalizing the presentation.”
「私のチームメイトと私はプレゼンの最終仕上げをしています。」 - “Let’s assign tasks so that each mate knows their role.”
「それぞれが自分の役割を把握できるように仕事を割り当てましょう。」
学術的 / フォーマル(動物学などの文脈で)
- “Some birds choose a mate for life.”
「ある鳥は一生のつがいを選びます。」 - “The mating behavior of these animals suggests strong social bonding.”
(名詞形ではなく動詞形も含みますが、文脈として)「これらの動物の交尾行動は強い社会的つながりを示唆しています。」 - “Each mate contributes equally to nest building.”
「つがいの一方が、もう一方と同じように巣作りに貢献します。」
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- friend(友人)
- より広く使われる一般的な単語。フォーマル・カジュアル両方OK。
- より広く使われる一般的な単語。フォーマル・カジュアル両方OK。
- buddy(相棒)
- 主にアメリカ英語。カジュアルな感じが強い。
- 主にアメリカ英語。カジュアルな感じが強い。
- pal(友達)
- 砕けたカジュアル表現で少し古めかしい響きもある。
- 砕けたカジュアル表現で少し古めかしい響きもある。
- partner(パートナー)
- 恋愛関係や仕事上の「相棒」「共同経営者」にも使える。
- comrade(仲間)
- ややフォーマルまたは政治的な文脈で使われることが多い。
反意語
- 明確な反意語はありませんが、対照的な概念としては “stranger”(他人)や “enemy”(敵)が挙げられます。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA): /meɪt/
- アクセント(強勢)は1音節で “mate” 全体にかかります。
- アメリカ英語とイギリス英語で大きな発音の違いはありませんが、イギリス・オーストラリア英語では “mate” の母音である /eɪ/ の発音がよりはっきり。
- よくある間違いとして、 /æ/ (「マット」の “mat” の発音) とは異なるので注意しましょう。“mat” と “mate” は別単語です。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペリングミス: “mate” は短い単語ですが、つづりを “meat”(肉)と間違えないように注意。
- 同音異義語との混同はあまりありませんが、動詞 “to mate”(交尾する)と名詞 “mate”(友人)を混同しないように文脈をしっかり把握しましょう。
- TOEICや英検などで直接「mate」が出題される頻度はそれほど高くありませんが、リスニングでイギリス英語やオーストラリア英語に触れる場合に「あいさつ」や「友人を指す単語」として登場することがあります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “Mate” は「メイト」と伸ばして読まずに短い母音 /eɪ/ で覚えるとよいです。
- イギリス・オーストラリア映画やドラマでよく耳にする「Hey mate!」のフレーズをイメージすれば記憶しやすいでしょう。
- 「友達」を意味する別の単語(friend, buddy, pal など)とセットで覚えれば使い分けを意識できます。
- 例文を音読して、自然と口に出るように覚えるとスピーキング力向上にもつながります。
以上が名詞としての “mate” の詳細な解説です。日常会話やイギリス英語・オーストラリア英語の場面でよく登場する単語なので、聞き慣れておくとコミュニケーションに役立つでしょう。
意味のイメージ
意味(1)
(対をなすものの)片方《+to(of)+名》
意味(2)
配偶者[の一方],連れ合い
意味(3)
(動物の)つがいの片方
意味(4)
《英》《しばしば複合語を作って》仲間,友達
意味(5)
(商船の船長を補佐する各階級の)航海士
意味(6)
…の助手