最終更新日:2025/02/25
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department

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元となった辞書の項目

department

名詞

〈C〉(政府・会社・学校などの組織の) 部門 / (仕事などの) (専門) 領域 /《英》(官庁の)局 / (フランスなどの) 県,州

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マーケティング部門は、会社の製品の宣伝を担当しています。

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解説

以下では、英単語 department について、できるだけ詳しく解説していきます。


1. 基本情報と概要

意味


  • 英語 (簡潔): A part or division of a larger organization or entity.

  • 日本語 (簡潔): 大きな組織や構成要素の中の「部門」や「部署」のこと。

たとえば、会社の中の「営業部」や「経理部」、大学の「英文学科」や「物理学科」、官公庁の「省」や「局」などを指します。複数の要素が分かれて機能する中のひとつのグループをイメージしてください。状況によっては「ジャンル」「領域」といった意味合いを持つときもあります。

品詞


  • 名詞 (noun)

活用形


  • 単数形: department

  • 複数形: departments

※ 「department」が他の品詞になる例はありませんが、形容詞的に用いる場合などには「departmental(部門の、部局の)」という形容詞形が存在します。

CEFRレベル


  • B1(中級)

    「日常コミュニケーション」でも比較的よく出てくる単語です。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • de-(フランス語などから来た接頭辞で、「離れる」「分ける」といったニュアンス)

  • part(部分)

  • -ment(行為や状態を示す名詞化の接尾語)

もともとの語源から、「部分に分けられたもの」「分割された状態」といったニュアンスが含まれています。

よく使われるコロケーション(共起表現)と関連フレーズ(10個)


  1. marketing department(マーケティング部)

  2. sales department(販売部 / 営業部)

  3. finance department(財務部 / 経理部)

  4. logistics department(物流部門)

  5. human resources department(人事部)

  6. police department(警察署 / 警察組織)

  7. fire department(消防署 / 消防組織)

  8. department head(部長 / 部門長)

  9. department store(百貨店)

  10. government department(官庁 / 省庁)

これらは非常によく出現し、ビジネスや日常会話で頻繁に用いられます。


3. 語源とニュアンス

語源

department は中期フランス語 departement に由来します。

フランス語の départir(分ける、分配する)から派生した語で、「分割されてできたもの」「区分」のイメージが基盤となっています。

使用時の微妙なニュアンス


  • 組織の一部 を強調する語なので、文脈としては会社、官公庁、大学などの フォーマル な場面でよく使われます。

  • 「fire department(消防署)」のように、お役所や公共サービスを指すときにも使われます。

  • カジュアルな場面での混同は少ないですが、「領域」「テーマ」として「That’s not my department.(それは私の担当分野じゃない。)」という比喩的表現もあります。


4. 文法的な特徴と構文


  1. 可算名詞

    「一つの部署・部門」を数えられるため、a department, two departments のように 可算 です。


  2. イディオム・構文例


    • “Department of X”: 大学・官庁で使われる表現。たとえば “Department of Mathematics” (数学科 / 数学部門)。

    • “in the department of …”: 「…の部署・部門で」

    • “the right person/department to talk to”: 「相談すべき正しい相手 / 部署」


  3. フォーマル/カジュアル


    • 「department」という単語自体はビジネスや公的文脈で比較的フォーマルな響き。

    • 日常会話では “department store” のように軽く使う場合もあります。



5. 実例と例文

日常会話での例文(3つ)


  1. “I’m going to the department store to buy some clothes.”

    (服を買いにデパートに行く予定だよ。)

  2. “She works in the clothing department at the mall.”

    (彼女はショッピングモールの衣料品売り場で働いています。)

  3. “Which department should I go to for customer service?”

    (顧客サービスはどの部署に行けばいいんですか?)

ビジネスシーンでの例文(3つ)


  1. “Our finance department is reviewing the budget proposals.”

    (うちの財務部が予算案を検討しています。)

  2. “Please forward this email to the HR department.”

    (このメールを人事部へ回してください。)

  3. “We need to coordinate with the sales department for the product launch.”

    (製品のローンチに向けて、営業部と連携を取る必要があります。)

学術的な文脈での例文(3つ)


  1. “He enrolled in the Department of Physics at the university.”

    (彼は大学の物理学科に入学しました。)

  2. “The Department of Linguistics is hosting a workshop next week.”

    (言語学科が来週ワークショップを開催します。)

  3. “The grant proposals must be approved by the Department of Research.”

    (助成金の申請書は研究部門の承認を受けなければなりません。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. division(ディビジョン / 部門)


    • 部門や分割した組織単位を意味するが、やや公式なニュアンスが強い。


  2. section(セクション / 区画)


    • 「一区切り」「区分」という意味で、より一般的かつ少しカジュアル。


  3. branch(支店 / 枝)


    • 組織の「支店」や「分岐」イメージが強い。銀行の支店などを指すときにも頻出。


反意語


  • 直接的な「反意語」はありませんが、あえていうなら「whole(全体)」や「unity(統合)」が対比される概念になります。


7. 発音とアクセントの特徴

発音記号(IPA)


  • アメリカ英語: /dɪˈpɑːrt.mənt/

  • イギリス英語: /dɪˈpɑːt.mənt/

アクセント・強勢


  • 第二音節「par」(パートの部分)に強勢が置かれます。

よくある発音の間違い


  • 最後の “-ment” を「メント」ではなく「ムント」に近い形で発音すると自然に聞こえます。

  • depart**ure**(ディパーチャー)や depart(ディパート)との混同に注意してください。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス: “departmant” “depatment” といったつづりの誤りが起こりやすいので注意。

  2. 同音異義語との混同: 同音異義語はありませんが、似たスペルの “department” と “departure” を混同しやすいです。

  3. 試験での出題傾向: TOEICや英検などのビジネス関連の問題文中で、会社の各部署名を問う問題、あるいは「〜部門の責任者」などを選ぶ問題として出題されることが多いです。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「de + part + ment」= 「分割された部分」 という成り立ちをイメージすると、部署や区画を思い出しやすいです。

  • 「something is not my department(それは私の担当外だ)」という言い回しがあるように、「担当分野=部門」という関連付けをすると覚えやすいでしょう。

  • 勉強テクニック:部署名や店名など、一緒に頻出する単語とセットにして覚えましょう(例:human resources department, sales department など)。


以上が department に関する詳細な解説です。組織を構成するそれぞれの部署や部門、また「デパートメントストア」のように日常生活でも見聞きする単語なので、しっかりと意味や用法を押さえておきましょう。

意味のイメージ
department
意味(1)

(政府・会社・学校などの組織の)部門,部,課;《英》(官庁の)局《米》bureau)

意味(2)

(フランスなどの)県,州

基礎英単語(NGSL) / リスニング問題

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