dangerous
1. 基本情報と概要
単語: dangerous
品詞: 形容詞 (adjective)
意味(英語): likely to cause harm or injury; involving possible risk
意味(日本語): 危険をもたらす、または害を及ぼす可能性が高いことを示す形容詞です。
「危険がありそう、危ない」というニュアンスで、物事や状況、人などに対して使われます。
活用形
形容詞なので、基本的には比較級(more dangerous)・最上級(most dangerous)といった形で変化します。
- 原級: dangerous
- 比較級: more dangerous
- 最上級: most dangerous
他品詞への派生
- 名詞形: danger (「危険」という名詞)
- 副詞形: dangerously (「危険なほどに」という意味の副詞)
CEFRレベル: B1(中級)
「dangerous」という単語自体は中級程度の単語ですが、日常会話やニュース、説明文など幅広い場面で使われるため、非常に頻出度が高い単語です。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- danger(危険)
- -ous(形容詞を作る接尾辞)
「danger」という語幹に形容詞化の接尾語「-ous」が付き、「危険な」という意味が生まれています。
他の単語との関連性
- danger (n.):危険
- dangerously (adv.):危険なほどに / 危険なやり方で
- endanger (v.):〜を危険にさらす
よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)
- dangerous situation(危険な状況)
- dangerous area(危険な地域)
- dangerous chemicals(危険な化学物質)
- dangerous driving(危険運転)
- dangerous wildlife(危険な野生生物)
- pose a dangerous threat(危険な脅威をもたらす)
- potentially dangerous(潜在的に危険な)
- dangerous edge(危険な縁/端)
- extremely dangerous(極めて危険な)
- dangerous ground(危険な領域・テーマ)
3. 語源とニュアンス
語源
「dangerous」は、フランス語「dangereus」から来ており、「danger(危険)」が古フランス語に由来します。もともと「danger」には「支配者の力」や「支配されることからくる脅威」というニュアンスがありましたが、現代では単に「危険」という意味合いで定着しています。
ニュアンス・使用時の注意
- 感情的な響き: 相手や状況に対して「危険」だと断言するときは、やや緊張感や不安を表す語感があります。
- 使われる場面: 日常会話、正式な文書、ニュースなど幅広く使われます。カジュアルでもフォーマルでも問題なく使えますが、本質的に「物理的・精神的な危険性」を強調します。
4. 文法的な特徴と構文
一般的な構文
- It is dangerous + to 不定詞: “It is dangerous to swim there.”(そこで泳ぐのは危険だ)
- S + be + dangerous: “That dog is dangerous.”(あの犬は危険だ)
イディオムは少ない
「dangerous」を含む特別なイディオムはあまりありませんが、「playing with fire(一か八かの危険を冒す)」などの表現と似たニュアンスで使うことはあります。
使用シーン
- フォーマル: 「This chemical can be dangerous if not handled properly.」
- カジュアル: 「That cliff looks really dangerous.」
文法上のポイント
- 「dangerous」は形容詞のため名詞を修飾するか、補語として使われます。
- “dangerous” という形容詞自体に可算・不可算の概念はありませんが、修飾する名詞や文脈によっては可算(可算名詞に付く場合)・不可算(抽象的概念の場合)を区別することがあります。
5. 実例と例文
日常会話 (3例)
- “This road is dangerous. Let’s drive carefully.”
(この道は危ないから、気を付けて運転しよう。) - “It’s dangerous to leave your bag unattended.”
(カバンを放置しておくのは危ないよ。) - “That dog looks dangerous, so keep your distance.”
(あの犬は危険そうだから、近づかないほうがいいよ。)
ビジネス (3例)
- “Storing chemicals improperly can be dangerous for employees.”
(化学薬品を不適切に保管すると、従業員にとって危険となり得ます。) - “This new market could be dangerous without proper research.”
(適切なリサーチをしないと、この新しい市場は危険かもしれません。) - “We need to address any dangerous workplace conditions immediately.”
(危険な職場環境があれば、直ちに対処しなくてはなりません。)
学術的・専門的文脈 (3例)
- “Exposure to high levels of radiation is extremely dangerous to human health.”
(高レベルの放射線への被ばくは、人間の健康に極めて危険です。) - “This species is considered dangerous due to its venomous bite.”
(この種は毒のあるかみ跡があるため、危険だとみなされています。) - “The data suggests that implementing untested methods could be dangerous.”
(未検証の手法を導入することは危険になり得ると、データは示しています。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- risky(リスキーな)
- 「危険度が高いが、結果が不確定」といったニュアンスが強い。投資やギャンブルなどでよく使われる。
- 「危険度が高いが、結果が不確定」といったニュアンスが強い。投資やギャンブルなどでよく使われる。
- hazardous(有害な)
- 「有害物質」や「有毒」と関連が強く、公的文書や注意喚起でよく使われる。
- 「有害物質」や「有毒」と関連が強く、公的文書や注意喚起でよく使われる。
- perilous(非常に危険な)
- やや文語的な表現で、物理的・精神的に非常に高い危険が伴う場面で使われる。
- やや文語的な表現で、物理的・精神的に非常に高い危険が伴う場面で使われる。
- unsafe(安全でない)
- 「安全とは言えない」という幅広い意味を持ち、危険性について言及するときに便利な形容詞。
- 「安全とは言えない」という幅広い意味を持ち、危険性について言及するときに便利な形容詞。
反意語
- safe(安全な)
- secure(安心できる、しっかり保護されている)
たとえば、“This building is safe.”(この建物は安全だ)という文と、“This building is dangerous.”(この建物は危険だ)という文で対比できます。
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号(IPA):
- アメリカ英語: /ˈdeɪn.dʒər.əs/
- イギリス英語: /ˈdeɪn.dʒər.əs/
(基本的に同じ発音記号です。)
- アメリカ英語: /ˈdeɪn.dʒər.əs/
アクセントの位置: “dan”にストレスがあります。“DAIN-jər-əs”というイメージです。
発音の注意点: “danger” の “-ger” の部分が「ジャー」に近い音になるので、「デインジャラス」と発音すると自然です。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “dangrous” と “e” を抜かしてしまうミスがよくあります。正しくは “danger” + “ous” で “dangerous”。
- 同音異義語との混同: “dangerous” と似た音の単語はありませんが、動詞 “endanger” (危険にさらす)とごっちゃになることがあります。
- 試験対策: TOEICや英検などで文意を問う問題で「安全/危険」の対比はよく出ます。“It is dangerous to 〜”などの構文を覚えておくと便利です。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 綴りのヒント: 「danger + ous」と分けて覚える。
- イメージ: 「Danger」という赤い警告マークを想像して、それに「-ous」がくっついている、とイメージすると綴りを間違えにくいでしょう。
- ストーリー: 「Danger」の看板を見たら「危ない!」と感じる、そこに「ous」がついたら「本当に危ない、危険なもの!」とイメージすると覚えやすいです。
以上が形容詞「dangerous」の詳細な解説です。日常からビジネス、学術に至るまで幅広く使える重要単語なので、ぜひニュアンスと綴りをしっかり覚えてください。
危険な,危ない;危害を加える,険呑(けんのん)な