最終更新日:2025/10/19
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chest

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元となった辞書の項目

chest

名詞

胸;肺;(頑丈な)収納箱;〖a ~ of A〗Aの1箱分;金庫

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彼は貴重品を収納箱に保管していた。

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解説

名詞 “chest” の詳細解説

1. 基本情報と概要

● 英語の意味

“chest” は、主に以下の2つの意味で使われます:

1) 胸(人体の前部、首から腹部までの部分)

2) 大きな箱・収納箱(特に木製のしっかりとした箱)

● 日本語の意味

「胸(特に胸郭・胸部)」 または 「大きな収納箱(宝箱や収納箱など)」 を意味します。

日常会話では、人の体の前部「胸」を指すときによく使われますが、「宝箱」や「道具箱」のように中に物を入れる“箱”を意味する場合もあります。身体部位としての「胸」も、古い木箱としての「chest」も、どちらもよく耳にする基本的な単語です。

● 品詞


  • 名詞 (noun)

● 活用形

名詞なので、基本的には複数形の “chests” があるのみです。動詞や形容詞としては一般的に使われませんが、口語や特殊な文脈で “to chest” (サッカーなどで「胸でボールを受ける」) のように用いられることがあります。ただし頻度は非常に低いです。

● 他の品詞になる例


  • “chesty” (形容詞): 胸の大きさが目立つ感じ、または偉そうに胸を張った様子を指す非常に口語的な表現。ただしあまり一般的ではありません。

  • “chested” (形容詞): 「〜な胸をした」という表現(“broad-chested,” “narrow-chested” など)。

● CEFRレベルの目安


  • A2(初級)

    体の部位を指す単語として、また日常生活に登場する「箱」の意味として学習するレベルです。


2. 語構成と詳細な意味

● 語構成

“chest” は、古英語の “cist” や “cista” に由来し、明確な接頭語や接尾語は含まれません。“chest” という語幹そのものが「箱」という意味を古くから持っていました。

● 派生語・類縁語


  • “chesty” (形容詞)

  • “chested” (形容詞)

  • “chestful” (あまり一般的ではないが「胸や箱にいっぱい」などの意味)

● コロケーションや関連フレーズ(10個)


  1. chest pain(胸の痛み)

  2. chest hair(胸毛)

  3. treasure chest(宝箱)

  4. hope chest(嫁入り道具をしまう箱)

  5. ice chest(クーラーボックス)

  6. cedar chest(杉の木の箱、洋服収納用など)

  7. medicine chest(薬箱)

  8. chest measurement(胸囲の測定)

  9. chest infection(胸部感染症)

  10. get something off one’s chest(胸のつかえを下ろす、本音を打ち明ける)


3. 語源とニュアンス

● 語源


  • 古英語 “cist, cista” → 中英語 “cheste” → 現代英語 “chest”

  • 元々は「箱」「容器」を指し、のちに人体の “chest”(胸) にも広がったとされます。

● 特定の状況でのニュアンスや注意点


  • “chest” を体の部位として使う場合は、特に男性・女性を問わず、首から腹上部までの「胸部」全体を指します。

  • 箱の “chest” は「宝箱」「トランク」「収納箱」のイメージ。

  • 口語や日常会話で頻出。“chest” 単独でフォーマル/カジュアルを問わずに使えますが、大きな箱の “chest” はやや古風な響きもあります。


4. 文法的な特徴と構文

1) 可算名詞 (countable noun)


  • 体の部位としては単数で「胸」(my chest, your chest) と扱い、複数形 “chests” は一般的に「複数人の胸」や複数の「箱」の場合。

    2) 一般的な構文

  • “He has broad shoulders and a wide chest.”

  • “She opened the old wooden chest to find her grandmother’s letters.”

    3) イディオム

  • “get something off one’s chest” (言いにくいことを打ち明けて胸のつかえを取る)

    4) フォーマル/カジュアル

  • 体の「胸」を表すとき:日常会話でカジュアルに使われる。

  • 箱の「chest」を表すとき:やや古風だが、物語や文芸作品・ファンタジーなどで“treasure chest”としても親しみがある。


5. 実例と例文

(A) 日常会話での例文


  1. “I have a pain in my chest after running too fast.”

    (速く走りすぎて胸が痛いんだ。)

  2. “Could you help me carry this chest upstairs?”

    (この箱を2階に運ぶのを手伝ってもらえない?)

  3. “He’s proud of his muscular chest from working out at the gym.”

    (彼はジムで鍛えた筋肉質の胸を誇りに思っているよ。)

(B) ビジネスシーンでの例文


  1. “Please store these old files in the wooden chest in the storage room.”

    (これらの古いファイルを倉庫の木箱にしまってください。)

  2. “If you have tightness in your chest, you might want to see a doctor.”

    (胸が締め付けられるような感じがあるなら、医者に診てもらったほうがいいですよ。)

  3. “We shipped the samples in a large metal chest to protect them.”

    (サンプルを保護するために大きな金属製の箱で発送しました。)

(C) 学術的な文脈での例文


  1. “The anatomy textbook illustrates the structures within the human chest, including the heart and lungs.”

    (解剖学の教科書では心臓や肺を含む人間の胸部構造が図解されています。)

  2. “A chest X-ray is necessary to diagnose any potential lung infections.”

    (肺感染症の可能性がある場合は胸部X線検査が必要です。)

  3. “In historical archives, researchers discovered a wooden chest filled with letters from the 18th century.”

    (歴史資料を調査中に、18世紀の手紙でいっぱいの木箱が発見されました。)


6. 類義語・反意語と比較

● 類義語 (胸の意味):


  • “breast”(胸部、特に女性の胸や胸全体)


    • “chest” に比べて女性のバストを指す場合が多い。


  • “thorax”(胸郭)


    • 医学的・生物学的な専門用語で、胸の内側の構造を主に指す。会話ではあまり使わない。


● 類義語 (箱の意味):


  • “box”(箱)


    • もっとも一般的な“箱”。素材を問わず広く使われる。


  • “trunk”(トランク)


    • 旅行かばんのような大型の箱や車の荷物入れ。


  • “crate”(木枠の箱)


    • 運搬用の頑丈な木箱。


● 反意語

「chest」の反意語として直接的なものはありませんが、体の「胸」に対して背面の “back” などを対比として挙げることはできます。


7. 発音とアクセントの特徴

● 発音記号 (IPA)


  • /tʃest/

● アメリカ英語とイギリス英語


  • アメリカ英語 (AE): [tʃest]

  • イギリス英語 (BE): [tʃest]

    アメリカ英語・イギリス英語ともにほぼ同じです。

● 強勢(アクセント)の位置

1音節の単語のため、特にアクセントの移動はありません。語頭 “ch” に注意してください。

● よくある発音の間違い


  • “ch” の箇所を /ʃ/(sh)と混同する場合があるので、“t” + “sh” が合わさった “tʃ” の音を意識するとよいです。

  • 母音は短い “e” (/e/) です。/iː/(長いイー)のように発音しやすいので注意してください。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “chest” を “cheast” や “chestt” などと書いてしまうミス。

  • 同音異義語との混同: “chased” (追いかけた) や “chaste” (純潔な) など、音が少し似ている単語と混同しないように。

  • 試験での出題: TOEIC や英検などでも、身体部位や「箱を使った表現」で出てくる可能性があります。特に “chest pain” や “treasure chest” などが文脈問題として出題されることがあります。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “chest” を「宝箱」と覚えると、どちらも「大切なものを入れている」と連想できます。身体の胸は“心臓”という大事な器官を守る“宝箱”、木製の“chest”も大事な宝物をしまう“箱”です。

  • “ch” → “チェ” + 短い “e” 音 + “st” と区切って声に出しながら覚えると発音ミスを減らせます。

  • 大きな木箱を思い浮かべると同時に、体の胸にも派生しているイメージを持つと覚えやすいでしょう。


以上が名詞 “chest” の詳しい解説です。身体の「胸」と「箱」の2種類の意味をしっかりと区別しつつ、コロケーションやイディオム、発音にも注意して学習してみてください。

意味のイメージ
chest
意味(1)

(ふた付きのじょうぶな)大箱,ひつ

意味(2)

《米》たんす(=chest of drawers)

意味(3)

(…の)たんすいっぱい《+of+

意味(4)

胸[部],肺

基礎英単語(NGSL) / リスニング問題

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