science
以下では、英単語「science」を、学習者向けにできるだけ詳しく解説します。
1. 基本情報と概要
単語: science
品詞: 名詞 (可算・不可算扱いあり)
意味(英語): the systematic study of the structure and behavior of the natural and physical world through observation and experiment
意味(日本語): 自然界や物理世界の構造や振る舞いを、観察や実験によって体系的に研究すること、またはその分野の学問
「science」は、学校の理科の授業で学ぶような基本的な概念から、最先端の研究分野まで、幅広く「科学」という意味で使われる単語です。日常会話でもよく登場し、学術的な場面でも当然よく使われます。
CEFRレベルの目安: B1(中級)
→ ある程度英語を学習した段階で、学問や学術分野に関する用語として学ぶことが多い単語です。
活用形:
- 単数形: science
- 複数形: sciences (分野を複数形で表すとき)
他の品詞形:
- scientific (形容詞): 科学の、科学的な
- scientist (名詞): 科学者
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 語幹: sci- (ラテン語の「知る」を意味する語根 [scire] に由来)
- 接尾語: -ence (状態や性質を示す名詞化の接尾語)
関連・派生語
- science fiction (名詞): 空想科学小説(SF)
- scientific method (名詞): 科学的方法
- sciences of life/the life sciences (名詞): 生命科学分野
- social science (名詞): 社会科学
コロケーション(関連フレーズ)10選
- basic science(基礎科学)
- applied science(応用科学)
- science fair(理科/科学の展示会)
- science museum(科学博物館)
- science lab(科学実験室)
- science curriculum(科学の教育課程)
- science degree(科学の学位)
- branch of science(科学の一分野)
- science journal(科学誌)
- popular science(一般向けの科学解説)
3. 語源とニュアンス
語源:
ラテン語の「scire(知る)」「scientia(知識)」に由来し、「知識を体系的に扱う」というニュアンスを含みます。もともとは「学問全般」を指す言葉として使われていましたが、近代以降は現代的な「自然科学」のイメージが強くなりました。
ニュアンス・使用時の注意点:
- 口語から学術的な文脈まで幅広く使われる、ややフォーマルな単語です。
- 「science」といえば理系の科学のイメージが強いですが、社会科学を含めた「学問領域全般」を広義で指す場合もあります。
4. 文法的な特徴と構文
- 「science」は通常、不可算名詞として扱われますが、「the sciences」のように複数形で使うと、「さまざまな科学分野」や「学問領域全般」を意味します。
- 文書や会話の中では、しばしば形容詞的に用いられます。例: science project, science book
イディオムや構文
“It’s not rocket science.”
→ 「そんなに難しいことではない」という慣用表現。“the science behind 〇〇”
→ 「〇〇の背後にある科学的根拠」という表現。ある事柄を科学的に説明するときに使います。
5. 実例と例文
日常会話での例文
- “I love science because I’m curious about how the world works.”
「世界がどのように動いているか知りたいから、私は科学が大好きなんです。」 - “My daughter has a science project to finish by tomorrow.”
「娘は明日までに科学の課題を仕上げないといけません。」 - “Science was always my favorite subject at school.”
「学校では理科の授業がいつも一番好きでした。」
ビジネスシーンでの例文
- “We need to rely on science to develop new eco-friendly products.”
「新しい環境に優しい製品を開発するためには、科学に頼る必要があります。」 - “Our company invests heavily in science and technology research.”
「当社は科学技術の研究に多額の投資を行っています。」 - “A solid understanding of data science is crucial in this role.”
「この役職では、データサイエンスについてしっかり理解することが不可欠です。」
学術的な文脈での例文
- “Recent advancements in medical science have greatly improved patient care.”
「近年の医療科学の進歩により、患者のケアが大幅に向上しました。」 - “He published a groundbreaking paper in the field of climate science.”
「彼は気候科学の分野で画期的な論文を発表しました。」 - “Science aims to explain phenomena through systematic observation and experimentation.”
「科学は体系的な観察と実験を通して現象を説明することを目的としています。」
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- knowledge(知識)
- 「知識」としてより広い意味を持ち、日常的にも学問的にも使われます。
- 「知識」としてより広い意味を持ち、日常的にも学問的にも使われます。
- discipline(学問分野)
- 学問領域という意味で、科学に限らず幅広く使われます。
- 学問領域という意味で、科学に限らず幅広く使われます。
- technology(技術)
- 「知識の応用」というニュアンスが強く、scienceより実用面に重きがある。
反意語
- ignorance(無知)
- 「知らないこと」、あるいは「知識・理解が欠けている状態」という意味で、science(知識や理解)の対極にあたります。
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号(IPA): /ˈsaɪ.əns/
- アメリカ英語もイギリス英語も大きな差はなく、どちらも「サイアンス」に近い発音です。
- 最初の「sci」は [saɪ] と発音し、次の母音 [ə] を短く発音します。
- 「sciene」や「scince」など、スペルミスに注意が必要です。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペリング:
- 「science」の“i”と“e”の位置を間違えて「sciene」「scence」などと書かないように注意しましょう。
- 「science」の“i”と“e”の位置を間違えて「sciene」「scence」などと書かないように注意しましょう。
- 同音異義語との混同:
- 厳密な同音異義語はありませんが、「signs」「since」など発音が似ている単語と混同しやすい場合があります。
- 厳密な同音異義語はありませんが、「signs」「since」など発音が似ている単語と混同しやすい場合があります。
- 試験対策:
- TOEICや英検のリスニング・リーディングで、教科に関する話題や研究に関する話題で頻出です。
- 特にスピーチや論説文で引き合いに出されやすいです。
- TOEICや英検のリスニング・リーディングで、教科に関する話題や研究に関する話題で頻出です。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「science」は「知る (scire) + 状態 (-ence)」から生まれたと押さえておくと、「知識の体系」というイメージで覚えられます。
- 「サイアンス」の発音をイメージすると、綴りでも“s-c-i-e-n-c-e”を意識しやすくなります。
- 学校で学ぶ「理科」や「科学」を思い浮かべ、関連するイメージ(実験・研究・観察)をセットで覚えると良いでしょう。
以上が、名詞「science」の詳しい解説です。ぜひ普段の英語学習や会話、文章表現に役立ててみてください。
〈U〉科学;(特に)自然科学
〈C〉(個々の)科学,学問
〈U〉〈C〉(修練を要する)技術,わざ