reasonable

1. 基本情報と概要

単語: reasonable

品詞: 形容詞 (adjective)

活用形:

• 比較級: more reasonable
  


• 最上級: most reasonable
  

意味（英語）: fair and sensible; not extreme or excessive

意味（日本語）: 「妥当な」「合理的な」「道理にかなった」という意味です。

「価格や要求などが高すぎず、低すぎもしないほどほどの感じ」「相手の意見も尊重して受け入れられる態度」というニュアンスがあります。

他の品詞形として、名詞では reasonableness（妥当性・合理性）、副詞では reasonably（合理的に・無理なく）があります。

CEFRレベル: B2（中上級）

「幅広い文脈で使われ、日常会話からビジネスまで活用範囲が広い単語ですが、細かなニュアンスを理解するのは中上級者向けです。」

2. 語構成と詳細な意味

• 語幹: reason（理由、道理）
  


• 接尾語: -able（～できる、～に値する）

「reason（理由）」に「〜できる／〜に値する」という意味を与える -able が付いて、「道理にかなった」「～に値する」という意味合いを持つ形容詞になっています。

派生語・類縁語

• reason (名詞) : 理由、道理
  


• reasonably (副詞) : 合理的に、無理なく
  


• reasonableness (名詞) : 妥当性、合理性
  

よく使われるコロケーション（共起表現）や関連フレーズ（10個）

1. reasonable price → 妥当な価格
   


2. reasonable explanation → もっともな説明
   


3. reasonable offer → 適正なオファー（提案）
   


4. reasonable amount of time → 適切な時間量
   


5. reasonable request → 妥当な依頼（要望）
   


6. reasonable doubt → 合理的な疑い
   


7. reasonable approach → 合理的なアプローチ
   


8. perfectly reasonable → 全くもって妥当な
   


9. quite reasonable → なかなか妥当な
   


10. to be reasonable about something → 何かについて分別を持っている、妥協できる
    

3. 語源とニュアンス

語源:

• 古フランス語 raisonnable → 中世英語 resonable → 現在の reasonable
  


• ラテン語の rationabilis（論理にかなう）に由来し、「理由・道理」を意味する “ratio” がベースとなっています。

歴史的な使われ方:

• 中世期から「道理にかなった」「分別のある」といった意味合いで使われ、特に物事が過度にならない・理性的である状態を示すニュアンスで発展してきました。

使用時の注意点（ニュアンス）:

• 「安い」「小さい」など単純な意味というよりは、「極端ではなく、妥当な範囲に収まる」という含みがあります。相手に失礼にならず、論理的であるニュアンスを持ちます。
  


• フォーマル・カジュアル両方で使われますが、ビジネスシーンでは値段交渉や提案などでよく使われる表現です。

4. 文法的な特徴と構文

品詞: 形容詞 (adjective)

• 可算名詞・不可算名詞の区別とは直接関係しませんが、修飾する名詞の数や性別を問わず、そのまま形容詞として用いることができます。
  

使用例:

• S + be + reasonable
  


• S + V + (a/an) + reasonable + N

イディオム的表現や構文例:

• “It is reasonable to assume that…”
  
  
  
  • …だと考えるのは妥当だ
    
  
  


• “This seems reasonable.”
  
  
  
  • これは妥当のように思える
    
  
  

フォーマル/カジュアル使用:

• ややフォーマル寄りですが、日常会話でもよく使われます。
  


• ビジネス文書での「妥当な」「合理的な」という表現として大変便利です。

5. 実例と例文

(1) 日常会話での例文

1. “Could you suggest a reasonable restaurant around here?”
   
   （このあたりで、妥当な価格帯のレストランを教えてもらえませんか？）




2. “It’s reasonable to split the bill since we both ate about the same.”
   
   （私たちは大体同じくらい食べたから、割り勘にするのが妥当だね。）




3. “Is this a reasonable time to call you back?”
   
   （今電話しても大丈夫な時間かな？）

(2) ビジネスシーンでの例文

1. “We need to find a reasonable solution to this problem.”
   
   （この問題に対して妥当な解決策を見つける必要があります。）




2. “The client is asking for a reasonable timeline for the project.”
   
   （クライアントはプロジェクトの妥当なスケジュールを求めています。）




3. “A reasonable price is crucial for our customers.”
   
   （妥当な価格は当社の顧客にとって非常に重要です。）

(3) 学術的な文脈での例文

1. “It is reasonable to hypothesize that further data will confirm this theory.”
   
   （さらなるデータがこの理論を裏付けると仮定するのは妥当である。）




2. “A reasonable degree of error is acceptable in this type of experiment.”
   
   （この種の実験では、ある程度の妥当な誤差が許容範囲です。）




3. “We concluded that it was reasonable to proceed with the next stage of the study.”
   
   （研究の次の段階に進むのが妥当だと結論づけました。）

6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)

1. fair（公正な）
   
   
   
   • 「公平である」というニュアンスが強調される場合に用いられます。
     
   
   


2. rational（合理的な）
   
   
   
   • 論理的思考が強調され、感情に左右されないイメージ。
     
   
   


3. sensible（分別のある）
   
   
   
   • 日常で「常識的だ」と言いたい場合に使われます。
     
   
   


4. moderate（適度な）
   
   
   
   • 過度でもなく、不足でもないニュアンスを表すときに使われます。
     
   
   

反意語 (Antonyms)

1. unreasonable（不合理な）
   
   
   
   • 道理や常識を欠くイメージ。
     
   
   


2. excessive（過度な）
   
   
   
   • 過剰であるというイメージを伝えます。
     
   
   

7. 発音とアクセントの特徴

• 発音記号（IPA）: /ˈriː.zən.ə.bəl/
  
  
  
  • アクセント（強勢）は、最初の “rea-” の部分に置きます。
    
  
  


• アメリカ英語: [リーズナブル] /ˈriːz(ə)nəbəl/
  


• イギリス英語: [リーザナブル] /ˈriːz(ə)nəbl/ （地域によって若干の差があります）
  

よくある発音の間違い:

• “reason” の “s” が無声音[s]ではなく、有声音[z]である点に注意してください。
  


• “able” の部分は「アブル」「エイブル」にならないように、弱めの “ə.bəl” と発音します。

8. 学習上の注意点・よくある間違い

• スペルミス: ×「reasonble」や「reasnable」といった母音の欠落に注意
  


• 同音異義語との混同: seasonable（季節に合った）と見た目が似ていますが、意味は全く別です。
  


• 試験対策: TOEICや英検では、「施策・提案が妥当かどうか」を述べるビジネス上の問題文や、「論理的に筋が通った意見か」を問う読解問題で頻出です。
  

9. 記憶に残るヒントやイメージ

• “reason” + “-able” で「理由がある」「道理にかなう」と覚えるとイメージしやすいです。
  


• 「リーズナブルな価格」など、日本語でも外来語として「リーズナブル」は耳にするので、実際の本来の意味（適度・妥当）に改めて注意しながら記憶しましょう。
  


• 「値段だけでなく、行動や提案の“道理のよさ”も表すことができる」という点をイメージすると応用しやすくなります。
  

以上が reasonable の詳細解説です。ぜひ例文の音読や、関連フレーズを自分のシチュエーションに当てはめるなどして、積極的に活用してください。