元となった辞書の項目
holiday
解説
1. 基本情報と概要
単語: holiday
品詞: 名詞 (可算名詞としても不可算名詞としても使われる場合があります)
意味(英語): A period of time when one does not work and may travel or relax.
意味(日本語): 仕事や学校などが休みで、自由に過ごすことができる期間のことです。「休暇」「祝日」などを指します。普段の生活や仕事から離れてリラックスや旅行などをする、気分転換のための期間を指すニュアンスがあります。
活用形の例:
- 単数形: holiday
- 複数形: holidays
※「holiday」が形容詞の形として「holiday season(ホリデーシーズン)」のように用いられることもありますが、基本的には名詞です。
CEFRレベル目安: A2(初級)
A2レベルは、日常生活にまつわるテーマを理解・表現できる初級レベルです。旅行や休暇について述べたり、短い会話をする際に必要となります。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- holy + day がもともとのつづりに近く、教会や宗教的行事による“神聖な日”が起源となっています。
- ただし現在では、「特別な休みの日」「祝日」「長期休暇」など、宗教的な意味合いを必ずしももたない一般的な休暇を指す単語として広く使われています。
その他の関連語
- holidaymaker (名詞): 休暇を過ごす人
- holiday home (名詞): 休暇用に利用される別荘・家
- bank holiday (名詞): 主にイギリスでの公的な祝日
よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)
- public holiday(公休日)
- summer holiday(夏休み)
- holiday season(ホリデーシーズン)
- holiday plan(休暇の計画)
- go on holiday(休暇に出かける)
- holiday destination(休暇先)
- holiday pay(休暇手当)
- holiday package(旅行会社などが提供する宿泊や交通機関を含む休暇プラン)
- holiday spirit(休暇の時期特有の陽気な気分)
- working holiday(ワーキングホリデー)
3. 語源とニュアンス
語源:
Middle English で “holy day” として使われていた言葉が変化し、教会などの宗教行事に合わせた祝祭日を指していたことが由来です。
現在では宗教的な要素に限らず、広く「休暇」を意味して使われます。
ニュアンスと使用上の注意:
- holiday はアメリカ英語よりもイギリス英語で頻繁に使われ、アメリカ英語では長期休暇のことを vacation と言うのが一般的です。
- 祝日という意味を含む場合、イギリス英語で “bank holiday” なども用いられます。
- カジュアルな文脈からフォーマルな会話・文章まで幅広く使用されます。
4. 文法的な特徴と構文
- 可算名詞/不可算名詞: 「休暇」という概念を表すときは不可算で使われることもありますが、「one holiday」「two holidays」のように「(特定の)休暇」を数える場合は可算名詞として使われることが多いです。
例: “My summer holidays were unforgettable.” - 構文上の特徴:
- “to be on holiday” (主にイギリス英語) → 休暇中である
- “to go on holiday” → 休暇に出かける
- “during the holidays” → 休日・休暇期間中
- “to be on holiday” (主にイギリス英語) → 休暇中である
5. 実例と例文
日常会話での例文(3つ)
- “I’m on holiday next week, so I won’t be at work.”
(来週は休暇を取っているので、仕事に来ません。) - “Where are you planning to go for your holiday?”
(休暇はどこに行くつもりですか?) - “I can’t wait for the holiday season to start!”
(ホリデーシーズンが始まるのが待ちきれない!)
ビジネスシーンでの例文(3つ)
- “Please submit your holiday request at least two weeks in advance.”
(休暇申請は少なくとも2週間前までに提出してください。) - “We need to discuss our holiday schedule to ensure adequate staffing.”
(スタッフを十分に確保するため、休暇スケジュールについて協議が必要です。) - “Our office will be closed for the national holidays.”
(当社は祝日の間は閉鎖となります。)
学術的な文脈での例文(3つ)
- “Studies indicate that taking a holiday can greatly reduce stress levels and improve mental health.”
(研究によると、休暇を取ることでストレスレベルが大幅に下がり、精神的健康が向上する可能性があります。) - “Cultural anthropology often examines how holidays influence social and familial bonds.”
(文化人類学では、休暇が社会的・家族的な絆にどのように影響を与えるかをよく研究します。) - “The economic impact of extended holidays has become a subject of policy debate.”
(長期休暇の経済的影響は政策をめぐる議論の対象となっています。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- vacation (米) / 休暇
- アメリカ英語では「長期休暇」を表すのに一般的。イギリス英語では「holiday」が使われやすい。
- アメリカ英語では「長期休暇」を表すのに一般的。イギリス英語では「holiday」が使われやすい。
- break / 休み
- 仕事や学業の合間の短い休憩や短期間の休暇にも広く使われる。
- 仕事や学業の合間の短い休憩や短期間の休暇にも広く使われる。
- leave / 休暇
- 勤務先から正式に許可をもらう休暇。ビジネス文脈で使われることが多い。
反意語
- work / 働く
- school day / 学校に行く日 (学生にとっての日常日)
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA表記: /ˈhɒl.ɪ.deɪ/ (イギリス英語), /ˈhɑː.lə.deɪ/ (アメリカ英語)
- アクセント: 第1音節 “ho” に強勢がきます。
- 発音の違い:
- イギリス英語では「ホリデイ /ˈhɒl.ɪ.deɪ/」で、母音が短めになります。
- アメリカ英語では「ハラデイ /ˈhɑː.lə.deɪ/」で、/ɑː/ の発音が強く、やや「ホ」に近い音になります。
- イギリス英語では「ホリデイ /ˈhɒl.ɪ.deɪ/」で、母音が短めになります。
- よくある間違い:
- 第1音節以外を強く発音しがちですが、正しくは最初の “ho” に強勢がきます。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “holyday” と書いてしまう初学者もいますが、正しくは “holiday” です。
- 英国英語と米国英語の使い分け: アメリカでは “holiday” は主に「祝日」、イギリスでは「休暇&祝日」のどちらの意味もあります。TOEICや英検などで文化的な背景を問う問題に絡んで出題されることがありますので、区別を意識しましょう。
- 同音異義語との混同: 特にありませんが、スペルが似ている “holy day” (聖なる日) と混同しないよう注意。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “holy” + “day” から来ており、元は「聖なる日」だった → だから仕事や学校も休みになって「休暇」になった、とイメージすると覚えやすいです。
- イギリス英語では “vacation” より “holiday” が一般的なので、映画やドラマなどでイギリスのキャラクターが「going on holiday」と言っていたら、長期休暇のことを指しているんだな、と意識して聞き取ると記憶に残りやすいです。
これで holiday という単語について、より深く理解できると思います。ぜひ参考にしてみてください。
意味のイメージ
意味(1)
休日,休業日,祝祭日,公休日
意味(2)
《しばしば複数形で》《英》長い休暇
意味(3)
(宗教上の)聖日
意味(4)
休暇をとる,休暇を過ごす(《米》vacation)