最終更新日:2024/06/11
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have

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元となった辞書の項目

have

【動/他】を持っている / (親類・友人など)がいる / (特質・付属物として)...を備えている / 《~ to do》...しなければならない / 【名/C】《くだけて》(財産・社会的地位などを)持っている人

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私は飼っています/猫を

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解説

1. 基本情報と概要

単語: have

品詞: 動詞 (他動詞/自動詞、助動詞としても使用される)

意味(英語): to possess, own, or hold; to eat or drink; to experience; to receive; to cause oneself or someone else to do something

意味(日本語): 「持っている」「所有する」「食べる・飲む」「経験する」「受ける」「(誰かに)~させる」など、状況によって多くの意味を持ちます。

「have」は非常に頻度の高い基本動詞です。日常会話では「持っている」「食べる/飲む」「(時間やチャンスなど..) を持つ」というニュアンスでの使用がとても多いです。また「have to ~」で「~しなければならない」という義務を表す助動詞的な使い方もあります。英語学習の最初期からよく目にする重要単語です。

活用形


  • 原形: have

  • 三人称単数現在形: has

  • 過去形: had

  • 過去分詞: had

  • 現在分詞/動名詞: having

他の品詞形


  • 「have」の名詞形は基本的にありませんが、社会経済的に「the haves (持つ者)」と「the have-nots (持たざる者)」という表現が用いられることがあります。これはかなり限定的な用法で、名詞として使う場合は比喩的表現になります。

CEFRレベル: A2 (初級)

「have」は英語学習の初期段階で出てくる最も重要な動詞の1つです。A1(超初心者)の頃から目にしますが、様々な文法ルールと結びつくため、A2レベル程度まで継続して学習するイメージです。


2. 語構成と詳細な意味

語構成

「have」は、ラテン語やギリシャ語由来ではなく、ゲルマン系の語源を持つため、はっきりした接頭語や接尾語がついた形ではありません。語幹の「hav–」に相当する部分だけで機能しています。

派生語・関連語


  • have to: 「~しなければならない」(助動詞的表現)

  • have got: 「(もう)持っている」(口語的な形で、特にイギリス英語で多用)

  • haven’t / hasn’t: 否定形 (have notの短縮)

よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ (10個)


  1. have lunch → 昼食をとる

  2. have a good time → 楽しい時間を過ごす

  3. have trouble → 困難を抱える

  4. have a conversation → 会話をする

  5. have a break → 休憩をとる

  6. have a meeting → 会議を行う

  7. have an idea → アイデアがある

  8. have a problem → 問題を抱える

  9. have a headache → 頭痛がする

  10. have an effect → 影響を及ぼす

これらは会話や文章で非常によく登場する組み合わせです。


3. 語源とニュアンス

語源


  • 古英語の habban (持つ) にさかのぼるとされ、さらに古期のゲルマン語族に起源を持ちます。

ニュアンスと使用時の注意点


  • 「所有する」の意味で使う場合は、最も基本的で直接的な表現です。

  • 「食べる・飲む」の意味では会話的でカジュアルに使われます(“have breakfast”, “have tea”など)。

  • 「経験する」「受ける」の意味は少し抽象的で、文脈に注意が必要です(“have a good day”, “have an interview”など)。

  • 「使役」のニュアンスでは、“I’ll have him fix the car.” (彼に車を直してもらうつもりだ) のように、「(誰かに)~させる」を表します。

フォーマル・カジュアルの使い分け


  • 「have」はどちらの場面でも幅広く使われますが、カジュアルなシーンでは I've got などと表現されることも多いです。フォーマルすぎる状況というよりは、ビジネスや日常会話どちらでも問題なく使えます。


4. 文法的な特徴と構文


  1. 所有・所持としての“have”


    • 「~を持っている」という最も基本的な文型:

      例: “I have a pen.” (私はペンを持っています)


  2. 助動詞的な“have to”


    • 「~しなければならない」という義務を表します。

      例: “I have to go now.” (もう行かなければならない)


  3. 使役動詞としての“have”


    • 「(誰かに)~してもらう」の構文:

      例: “I had my hair cut.” (髪を切ってもらった)

      例: “I’ll have him call you back.” (彼に折り返させましょう)


  4. 「have + 過去分詞」で完成する完了時制


    • 現在完了、過去完了などで助動詞的に使う:

      例: “I have seen that movie.” (その映画を見たことがあります)


  5. 可算・不可算


    • 動詞のため可算・不可算はありませんが、目的語として来る名詞が可算名詞か不可算名詞かによって冠詞や複数形の扱いに注意します。



5. 実例と例文

5.1 日常会話での例文 (3つ)


  1. “I always have breakfast at home.”

    (私はいつも家で朝食をとります)


  2. “Do you have any plans for the weekend?”

    (週末は何か予定ある?)


  3. “I have two cats, and they’re really cute.”

    (猫を2匹飼っていて、とてもかわいいんです)


5.2 ビジネスシーンでの例文 (3つ)


  1. “We have a budget meeting tomorrow morning.”

    (明日の朝、予算に関する会議があります)


  2. “Do you have the latest sales report?”

    (最新の売上報告書をお持ちですか?)


  3. “Please let me know if you have any questions.”

    (ご質問があれば教えてください)


5.3 学術的・フォーマルな文脈での例文 (3つ)


  1. “Recent studies have shown a significant correlation between these variables.”

    (最近の研究は、これらの変数間に顕著な相関関係があることを示しています)


  2. “We have obtained preliminary results suggesting a new approach to this problem.”

    (私たちはこの問題に対する新しいアプローチを示す予備的結果を得ました)


  3. “The findings have important implications for future research.”

    (その結果は今後の研究にとって重要な意味合いを持ちます)



6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)


  1. own (所有する)


    • “I own this car.” は「I have this car.」よりも「自分の所有物として正式に持っている」ニュアンスが強い。


  2. possess (所有する、保持する)


    • “possess” はややフォーマルで法律的・精神的に「所有・所持している」と強調したい場合に使う。


  3. hold (手や腕で持つ、保持する)


    • “hold” は物理的に「手で持つ」イメージが強い。


  4. keep (何かを維持する、持ち続ける)


    • “keep” は「手放さずに持ち続ける」ニュアンス。


反意語 (Antonym)


  • lack (不足する、持っていない)

    例: “He lacks experience.” (彼には経験が足りない)


7. 発音とアクセントの特徴

発音記号 (IPA):


  • アメリカ英語: /hæv/ (「ハヴ」)

  • イギリス英語: /hæv/ (同じく「ハヴ」)

強勢(アクセント)


  • 短い単語なので特に強い強勢の移動はなく、常に /hæv/ の1音節のみで発音します。

よくある発音の間違い


  • /həv/ など弱く発音される場合が多いですが、ゆっくり話すときは /hæv/ としっかり母音を発音します。

  • “have to” は素早く「ハフタ(hæf tə)」や「ハフタ(hæfta)」のように発音されることが多く、初心者は聞き取れない場合があります。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. 三人称単数現在形: “he has,” “she has,” “it has” を “he have” としてしまわないように注意。

  2. 過去形・過去分詞: どちらも “had” なので、スペルの間違い(hed, hadd など)に注意。

  3. “have got” と “have” の使い分け


    • 意味は似ていますが、口語的には “I’ve got a pen.”、より書き言葉的には “I have a pen.”。


  4. 助動詞 “have to” の「ハフトゥ」や「ハフタ」という速い発音を聞き取れないことが多いので注意。

  5. 試験対策


    • TOEICや英検などで「使役動詞 have」「完了形の have」「must と have to の違い」などがよく問われます。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “have” は「手で持っている(have → hand に近いイメージ)」と考えると分かりやすいかもしれません。

  • 何かを「所有している、得ている」とイメージすることで、「食べ物を持ってきて、食べる(食事をとる)」「時間を持っているから使う」など多くの意味がつながります。

  • スペリングは非常にシンプルで、短いだけに雑に発音しがちですが、意味が多彩なので文脈でしっかり区別することがポイントです。


「have」は初歩から上級までさまざまな場面で使われる動詞です。文法的にも使い方が豊富なので、ぜひ文脈やコロケーションと一緒に覚えていきましょう。

意味のイメージ
have
意味(1)

(また《話》have got)〈物〉‘を'持っている,所有している(進行形にできない)

意味(2)

(また《話》have got)〈親類・友人など〉‘が'いる,‘を'持っている,〈召使など〉‘を'かかえている;〈動物〉‘を'飼っている(進行形にできない)

意味(3)

(また《話》have got)(特質・付属物として)…‘を'備えている,‘が'ある(進行形にできない)

意味(4)

(また《話》have got)〈感情・意見など〉‘を'持つ,抱く(進行形にできない)

意味(5)

have todo》(また《話》have got todo)…しなければならない;《不定文で》…する必要がある

意味(6)

have to be…》…に違いない

意味(7)

〈ある状態〉‘を'経験する,〈病気〉‘に'かかる

意味(8)

…‘を'食べる,飲む,〈たばこ〉‘を'吸う

意味(9)

《動作を表す名詞を目的語にして》《話》〈ある動作・行為〉‘を'する,行う

意味(10)

have+〈人〉+do》《しばしばwill, wouldと共に》〈人〉‘に'(…)させる,してもらう,される

意味(11)

have++過分》…‘を'(…)させる,される,してもらう

意味(12)

《+have++(,過分,do*ing*)〈補〉》…‘を'(…の)状態に保つ,(…の)ままにしておく(進行形にできない)

意味(13)

…‘を'得る,もらう,受ける(進行形にできない)

意味(14)

〈人・動物が〉〈子〉‘を'産む,もうける

意味(15)

《通例否定文で》…‘を'許す,認める

意味(16)

(財産・社会的地位などを)持っている人;(資源・核兵器を)持っている国

基礎英単語(NGSL) / リスニング問題

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