最終更新日:2025/11/21
正解を見る

get

編集履歴(0)
元となった辞書の項目

get

動詞

〈他〉を受け取る / を手に入れる / を取ってくる / 〈人〉にさせる / をする / 〈自〉(ある場所に) 着く / (ある状態に)なる

このボタンはなに?

お水を1杯取ってきてくれますか?

このボタンはなに?
解説

1. 基本情報と概要

単語: get

品詞: 動詞 (verb)

CEFRレベル目安: B1(中級レベル:よく使われる日常的・基本的な単語だが、用法が多岐にわたるため、正確に使うにはある程度の理解が必要)

意味(英語と日本語)


  • 英語: “to obtain,” “to receive,” “to become,” “to arrive,” “to understand,” and many other nuanced meanings.

  • 日本語: 「手に入れる」「受け取る」「~になる」「到着する」「理解する」など、多くの意味を持ちます。

    こういう場面で使われる→ 日常会話で非常によく使われる万能動詞です。文脈によって「得る」「取る」「着く」「理解する」などに変わります。カジュアルな会話からビジネスシーンまで幅広く登場します。

活用形


  • 原形: get

  • 三人称単数現在形: gets

  • 進行形(現在分詞): getting

  • 過去形: got

  • 過去分詞: got / gotten(主にアメリカ英語では過去分詞 “gotten” も用いられます)

他の品詞形


  • 名詞形: 直接的にはありませんが、「getter(何かを得る人)」などの派生が一部で使われることがあります。

  • 形容詞形: “gettable” という形容詞形はまれですが、「手に入れられる」という意味で学術的・技術的な用例がごく一部に見られます。


2. 語構成と詳細な意味

接頭語・接尾語・語幹


  • “get” は一音節の短い動詞で、明確な接頭語や接尾語はありません。

  • 「忘れる(forget)」のように “-get” が含まれる動詞もありますが、それは別の語源です。

関連語・派生語


  • getaway: 「逃亡、休暇、逃げること」

  • forget: 「忘れる」(語源上は別ですが “-get” 部分に着目されやすい)

  • get-together: 「集まり、パーティー」

よく使われるコロケーション・関連フレーズ(例と日本語訳)


  1. get up(起きる)

  2. get in(乗り込む/入る)

  3. get off(降りる/下車する)

  4. get along (with)(~と仲良くやっていく)

  5. get lost(迷う/道に迷う)

  6. get rid of(取り除く/処分する)

  7. get used to(~に慣れる)

  8. get ready(準備をする)

  9. get married(結婚する)

  10. get it done(それを終わらせる/やり遂げる)


3. 語源とニュアンス

語源


  • 古ノルド語 (Old Norse) の “geta” に由来し、「手に入れる」「得る」という意味を持っていました。そこから中英語を経て現代英語に取り入れられました。

ニュアンス・使用上の注意


  • “get” は非常に多義的で、略式(カジュアル)な表現からビジネスメールなど比較的フォーマルな文脈でも使われます。

  • ただし、「~を得る・買う」などの意味が曖昧にならないように、文脈をしっかり示すことが大切です。

  • フォーマルな文書や学術論文では “obtain” “receive” “acquire” など、より明確な単語を使うこともあります。


4. 文法的な特徴と構文


  1. 他動詞としての用法: “get + 目的語” → 「~を手に入れる/受け取る」


    • 例: I got a new book yesterday.(私は昨日新しい本を手に入れた)


  2. 自動詞・状態変化としての用法: “get + 形容詞” → 「~になる」


    • 例: It’s getting cold outside.(外が寒くなってきた)


  3. 連結動詞(リンク動詞)としての用法: 「~になる」


    • 2 と似ていますが、「get + 形容詞」の形が典型。


  4. 慣用表現・イディオム: 多くの “phrasal verbs(句動詞)” を形成


    • 例: get over (~を克服する), get through (~を乗り切る), get away with (~をうまくやってのける) など


使用シーン


  • カジュアル: 日常会話、友人とのやり取り

  • フォーマル: ビジネスでのメールや会議、ただし「obtain」などより明確な語を使うことも多い


5. 実例と例文

(A) 日常会話例 (カジュアル)


  1. “I’ll get some milk from the store. Do you need anything else?”


    • (お店で牛乳を買ってくるね。他に何かいる?)


  2. “What time did you get up this morning?”


    • (今朝は何時に起きたの?)


  3. “It’s raining. Let’s get a taxi.”


    • (雨が降ってるし、タクシーを拾おう。)


(B) ビジネスシーン (ややフォーマル)


  1. “We need to get this report done by Friday.”


    • (金曜日までにこのレポートを終わらせる必要があります。)


  2. “Could you get me the latest sales figures?”


    • (最新の売り上げデータを取ってきてもらえますか?)


  3. “Let’s get started with our meeting.”


    • (ミーティングを始めましょう。)


(C) 学術的・アカデミックな文脈


  1. “Researchers aim to get accurate data on climate change.”


    • (研究者たちは気候変動に関する正確なデータを得ようとしている。)


  2. “To get a deeper understanding of the topic, we conducted further experiments.”


    • (このトピックをより深く理解するために、さらなる実験を行いました。)


  3. “The study will help us get insights into human behavior.”


    • (その研究は人間の行動に関する洞察を得るのに役立つでしょう。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)


  1. obtain(手に入れる)


    • よりフォーマル。明確に「取得する」のニュアンス。


  2. receive(受け取る)


    • プレゼントや手紙など、受動的に「受け取る」ニュアンス。


  3. acquire(獲得する)


    • 技術や知識など、努力して手に入れるイメージが強い。


  4. gain(得る)


    • 数量・利益などが増えるイメージ。


反意語 (Antonyms)


  1. lose(失う)

  2. miss(逃す、取り損ねる)

いずれも “get” が「得る」意味として使われる場合の反対語です。


7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA: /ɡet/

  • アメリカ英語: [ɡɛt] (ゲット)

  • イギリス英語: /ɡet/ (ゲット)

    → 大きな違いはあまりありませんが、母音の微妙な響きに差があります。

  • アクセント: 1音節なので強勢は “get” 全体にあります。

  • よくある間違い: [giːt] と長音になりがちですが、「ゲット」と短めに発音するのが正解です。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス: “get” は非常に短い単語のためスペルミスは少ないですが、“gott” などと誤りで書かないように注意。

  2. 過去分詞: アメリカ英語で “gotten” を使う場合と、イギリス英語で “got” のまま使う場合があるので混乱しがちです。

  3. 多義性: 同じ “get” が文脈によって「取る」「手に入れる」「買う」「分かる」「最大限に活用する」など多様な意味をとるため、意味の取り違えに要注意。

  4. 試験での出題: TOEIC などでは、句動詞として “get over,” “get rid of,” “get along with” などが頻出。文脈判断が必要です。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “get” は「手を伸ばして何かを取ってくる」イメージから覚えるとわかりやすいです。

  • さまざまな前置詞・副詞と組み合わせて句動詞を作り、意味が広がります。

  • スペリングは短い分、発音を含めてしっかり押さえるとよいでしょう。

  • “obtain” や “receive” などの「よりフォーマルな形」と対比して覚えると、使い分けがしやすくなります。

少し慣れれば、とても便利な単語です。いろんな表現に応用してみてください。

意味のイメージ
get
意味(1)

…‘を'受け取る,もらう(受動態にできない)

意味(2)

…‘を'取ってくる,持ってくる

意味(3)

〈人〉‘に'させる,してもらう

意味(4)

…‘を'する

意味(5)

〈病気〉‘に'かかる(受動態にできない)

意味(6)

…‘を'捕らえる,捕まえる

意味(7)

…‘を'覚える,知る

意味(8)

…‘を'聞く,聞き取る(hear);《話》…‘を'理解する,了解する,分かる

意味(9)

〈放送局〉‘を'キャッチする;…‘と'連絡がつく

意味(10)

〈食事〉‘の'準備をする,したくする

意味(11)

《話》《have got+》…‘を'持っている(have)

意味(12)

〈人〉‘を'やっつける,参らせる

意味(13)

(ある状態に)なる

意味(14)

get+過分〈補〉》(…)される

意味(15)

…‘を'手に入れる,得る(受動態にできない)

意味(16)

《目的語の名詞の意味を受けて》…する,される

意味(17)

《話》《have got to do》…しなくてはならない

意味(18)

《副詞[句]を伴って》(ある場所に)着く,達する;(ある場所・方向に)動く

意味(19)

《話》《get to do=get do*ingやっと(…)するようになる*,(…)しだす,し始める

基礎英単語(NGSL) / リスニング問題

編集履歴(0)

ログイン / 新規登録

 

アプリをダウンロード!
DiQt

DiQt(ディクト)

無料

★★★★★★★★★★