最終更新日:2025/06/27
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further

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元となった辞書の項目

further

副詞

さらに遠く / もっと進んで / そのうえ

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私は目的地に到達するためにもっと遠くに行かなければなりません。

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解説

以下では、副詞「further」を中心に、さまざまな角度から詳しく解説していきます。


1. 基本情報と概要

単語: further

品詞: 副詞 (ただし形容詞・動詞として使われる場合もあります)


  • 英語での意味: “to a greater extent or degree; additionally; in addition.”

  • 日本語での意味: 「さらに」「より一層」「なお一層」。


    • 「ある程度より先に進む」「もっと深める」というニュアンスの単語です。たとえば「さらに詳しく」「さらに先へ」というように、何かを拡張してより深く・遠くに進むイメージがあります。


典型的な活用形:


  • 副詞: further

  • 形容詞: further (例: a further discussion)

  • 動詞: to further (例: to further a cause = その主張を推し進める)

CEFRレベル目安: B2(中上級)


  • B2: 日常生活で頻繁に耳にするが、やや抽象的・包括的な文脈にも対応できるレベルの単語。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 「further」は「far」の比較級・派生語の一つですが、現代英語では「farther/further」で物理的な距離か抽象的な距離・程度を表すかなど、多様な使い分けがされます。ただし、副詞・形容詞としては「further」がより広い文脈(抽象的な意味を含む)で用いられる傾向があります。

派生語や関連形


  • far (遠い)

  • farther (より遠い) - 物理的な距離で用いることが多い

  • furtherance (名詞: 推進、助長)

  • to further (他動詞: 促進する、推し進める)

よく使われるコロケーション(共起表現)10選


  1. further investigation(さらなる調査)

  2. without further ado(前置きはさておき/余計な手間なしに)

  3. no further questions(これ以上の質問はありません)

  4. further clarification(さらなる明確化)

  5. to go further(さらに先へ進む)

  6. look no further(これ以上探さなくてよい)

  7. further details(追加の詳細)

  8. to discuss further(さらに議論する)

  9. further assistance(さらなる援助)

  10. further improvement(一層の改良、さらなる改善)


3. 語源とニュアンス

語源


  • 「further」は古英語の「furþra」「forðor」などにさかのぼり、もとは「far(遠い)」の比較級が転じて発展した形とされています。物理的な「距離」を示すだけでなく、「程度や段階」をより深める意味合いが加わっていったと考えられています。

ニュアンス・使用時の注意


  • 「farther」は物理的な距離に使う傾向が強いのに対し、「further」は抽象的な範囲や度合いを深める意味でもよく用いられます。

  • 会話・文章の両方で頻繁に使われ、比較的フォーマルな文脈でも一般的な文脈でも使いやすい単語です。

  • 日常会話でも「もっと先へ」「これ以上に」といった意味でカジュアルに使われますが、ビジネスの場などでは「additional」「in addition」などに近い形でよりフォーマルに使われることもあります。


4. 文法的な特徴と構文


  • 副詞的用法

    「further」は“さらに”“なお一層”というように、動詞や形容詞を修飾して意味を強めるときに使われます。

    例: We need to investigate this matter further.(この問題をさらに調査する必要がある)


  • 形容詞的用法

    「追加の」「さらなる」という意味で、名詞を修飾します。

    例: We have no further information at this time.(現時点では追加の情報はありません)


  • 動詞 (to further)

    目的語を伴い、何かを“促進する”、“発展させる”という意味をもつ他動詞。

    例: He worked hard to further his career.(彼はキャリアを進めるために努力した)


  • 可算・不可算の区別

    「further」は形容詞・副詞・動詞であり、名詞ではありません。そのため可算・不可算の区別は当てはまりません。


  • フォーマル/カジュアルの違い

    ・「further」は日常会話からビジネス文書まで幅広く使われ、contextによって適度にフォーマル・インフォーマルどちらでも対応可能。

    ・「without further ado」はやや慣用句的な表現で、スピーチや文章で“前置きはさておき”という意味を表してカジュアルにも使われます。



5. 実例と例文

5.1 日常会話 (カジュアル)


  1. “I don’t want to talk about this any further.”

    (これ以上この話をしたくないよ。)


  2. “Could you explain further? I didn’t quite get it.”

    (もう少し詳しく説明してくれない?あまりよくわからなかった。)


  3. “Let’s walk further down the beach and see what’s there.”

    (さらにビーチの先まで歩いて、何があるか見てみよう。)



5.2 ビジネスシーン (比較的フォーマル)


  1. “We will need further clarification on the project requirements.”

    (プロジェクトの要件について、さらなる明確化が必要となります。)


  2. “Before we proceed further, let’s review the budget once more.”

    (先へ進む前に、予算をもう一度見直しましょう。)


  3. “If you have any further concerns, please let me know.”

    (もし気になる点がさらにございましたら、お知らせください。)



5.3 学術・アカデミックな文脈


  1. “Further studies are required to validate these findings.”

    (これらの研究結果を検証するためには、さらなる研究が必要です。)


  2. “We hope to further explore the implications of this theory.”

    (この理論の影響をさらに探求したいと考えています。)


  3. “No further evidence was presented by the research team.”

    (研究チームからこれ以上の証拠は提示されませんでした。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)


  1. “moreover” (さらに) - 文頭や文と文をつなぐ形で、説明を付け加えるときに使う(ややフォーマル)。

  2. “in addition” (加えて) - こちらも文頭で使われることが多い。書き言葉としてはフォーマル寄り。

  3. “additionally” (追加で) - “in addition”に近い表現。

  4. “beyond” (~を超えて) - 物理的・抽象的な限界を超えるイメージだが、用法はやや異なる。

反意語 (Antonyms)


  • 「反意語」として直接的に対立する単語はありませんが、強いて挙げるなら「no longer」(もはや~ない)や「not anymore」などが、「これ以上は~しない」という意味で対照的といえます。


  • また、比較範囲の対照としては「closer」(もっと近くへ)や「less」(より少なく)など、程度を弱める表現が対比になる場合もあります。



7. 発音とアクセントの特徴


  • イギリス英語 (IPA): /ˈfɜː.ðə/

  • アメリカ英語 (IPA): /ˈfɝː.ðɚ/

  • アクセント(強勢)は冒頭の “fur” の部分に置かれます: FUR-ther

  • よくある発音の間違い


    • /θ/ (th) が /s/ や /t/ になってしまう

    • アクセントを後ろにずらして “fur-THER” としてしまう



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス:

    “further” を “futher” と書いてしまうミスが多い。 “r” の位置に注意。

  2. farther と further の混同:


    • “farther” = 物理的距離に焦点。

    • “further” = 抽象的範囲・程度にも使う。


  3. 試験での出題:

    TOEIC・英検などでも、この違いを問う問題や、文中で適切な形容詞/副詞を選ばせる問題が出題されることがあります。また、“without further ado” のような定型表現が熟語問題として出ることもあります。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “fur” や “far” から連想: “fur” と “far” を思い出し、「遠くへ、さらに先へ」というイメージをキープ。

  • “without further ado” で一気に覚える: 慣用表現としておなじみのため、このフレーズごと身につけると自然と“further”の感覚がつかめます。

  • 音で覚える: 「ファーザー」とならないように “fur” の音に注意して発音練習をする(アメリカ英語であれば /fɝː/)。


以上が、副詞「further」の詳細な解説です。形容詞・動詞としても使える多機能な単語ですが、副詞としては「さらに」「より一層」という意味で幅広い文脈で使えるため、語彙を増やしたい学習者にとって非常に役立つ単語です。ぜひ使い方をマスターして、英語表現の幅を広げてください。

意味のイメージ
further
意味(1)

(時間・数量・程度などが)もっと進んで,なおその上に

意味(2)

その上,さらにまた(besides)

意味(3)

(距離が)さらに遠く,もっと先に

基礎英単語(NGSL) / リスニング問題

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