元となった辞書の項目
clothes
解説
以下では、名詞 “clothes” について詳しく解説します。
1. 基本情報と概要
単語: clothes
品詞: 名詞(複数形のみ・可算扱いだが “clothes” という形で使われる)
CEFRレベル: A1(超初心者レベル)
意味(英語・日本語)
- 英語: Clothing items or garments that people wear on their body, such as shirts, pants, dresses, etc.
- 日本語: (身にまとう)衣服全般を指す言葉です。シャツやパンツ、ワンピースなど、体を覆うために着るもの全てというイメージです。
「日常で着る服」というニュアンスで、とてもベーシックな英単語です。普段の会話で「服」と言いたいときに、とてもよく使われます。
活用形
- clothes は複数形のみで使われる名詞です。単数形はありません(“clothing” という不可算名詞は別形ですが意味は似ています)。
- 対応する動詞形に “clothe (衣服を着せる)” がありますが、日常会話ではあまり使われません。
他の品詞になった時の例
- 動詞: clothe (例: to clothe someone = 〜に服を着せる)
- 形容詞: clothing は形容詞としては使われないが、名詞 “clothing” は「衣類」という意味の不可算名詞で、ややフォーマル/分類的に使われることがあります。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 語幹: “cloth”(布、織物)
- -es: 複数形を示す語尾
“clothes” は元々 “cloth”(布)に複数語尾がついた形から派生したと考えられています。
よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- change clothes(服を着替える)
- wear clothes(服を着る)
- buy clothes(服を買う)
- wash clothes(服を洗う)
- fold clothes(服をたたむ)
- dirty clothes(汚れた服)
- comfortable clothes(快適な服)
- designer clothes(デザイナー服)
- old clothes(古着)
- put on clothes(服を身につける)
3. 語源とニュアンス
語源
- “clothes” は古英語で “clāþas”(布や衣服)に由来します。
- “cloth” が「布」を指し、それが徐々に衣服全般を指すようになり、その複数形の形が “clothes” になったとされています。
ニュアンス・使用時の注意
- 口語/フォーマル: 日常会話でよく使う、カジュアルかつ一般的な単語です。フォーマルな文脈でも違和感なく使えます。
- 直訳すると「複数の服」という感覚ですが、実質的に「服全体」を指すため、形は複数形でも集合的なニュアンスが強いです。
4. 文法的な特徴と構文
- 「clothes」は複数扱いの名詞ですが、「数えられる服」という意味での複数というより、“衣服全般”を指す集合名詞的な使い方をします。
- 例: My clothes are in the closet. (私の服はクローゼットの中にあります)
- 例: My clothes are in the closet. (私の服はクローゼットの中にあります)
- “cloth” (布) や “clothing” (衣服・不可算名詞) などとの混同に注意。
- 他動詞・自動詞の使い分けは関係ありませんが、関連する動詞 “clothe” は他動詞。
- 例: She clothed the child warmly. (彼女は子供に暖かい服を着せた)
5. 実例と例文
(1) 日常会話での例文
- “I need to change my clothes before going out.”
- [訳] 出かける前に服を着替えないと。
- [訳] 出かける前に服を着替えないと。
- “Your clothes look great on you!”
- [訳] 君の服、すごく似合ってるね!
- [訳] 君の服、すごく似合ってるね!
- “Can you help me fold the clothes?”
- [訳] 洗濯物をたたむのを手伝ってくれる?
(2) ビジネスシーンでの例文
- “Our company has a business casual dress code, so employees can wear comfortable clothes.”
- [訳] うちの会社はビジネスカジュアルのドレスコードなので、快適な服装でいられます。
- [訳] うちの会社はビジネスカジュアルのドレスコードなので、快適な服装でいられます。
- “We need to maintain a professional appearance, so please wear formal clothes for the meeting.”
- [訳] プロらしい見た目を維持するために、その会議にはフォーマルな服装でお願いします。
- [訳] プロらしい見た目を維持するために、その会議にはフォーマルな服装でお願いします。
- “The fashion industry is constantly exploring sustainable ways to produce clothes.”
- [訳] ファッション業界は常に、服を持続可能な方法で生産する方法を探っています。
(3) 学術的・フォーマルな文脈での例文
- “Studies suggest that the choice of clothes can influence an individual’s self-perception.”
- [訳] 研究によると、どんな服を着るかという選択が自己認識に影響を与える可能性があります。
- [訳] 研究によると、どんな服を着るかという選択が自己認識に影響を与える可能性があります。
- “The history of clothes reveals cultural norms and social hierarchies throughout civilization.”
- [訳] 衣服の歴史は、文明を通じて文化的規範や社会的階層を示しています。
- [訳] 衣服の歴史は、文明を通じて文化的規範や社会的階層を示しています。
- “Discussions on ethical consumerism often focus on how clothes are manufactured and distributed.”
- [訳] 倫理的消費についての議論では、服がどのように製造・流通されているかに焦点を当てられることが多いです。
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- clothing (衣服全般・不可算)
- 「衣類」として集合的に使われる。よりフォーマルにも使われる。
- 例: “Clothing is required for entry.” (入場の際は衣服の着用が必要です)
- 「衣類」として集合的に使われる。よりフォーマルにも使われる。
- apparel (アパレル、衣服全般)
- よりフォーマル・ビジネス寄りの言い方。ファッション業界で使われやすい。
- 例: “Women’s apparel is on the second floor.” (女性用衣料は2階です)
- よりフォーマル・ビジネス寄りの言い方。ファッション業界で使われやすい。
- garments (衣料品、衣類)
- ややフォーマル、数えられる名詞だが集合的に使われることが多い。
- 例: “This store sells high-quality wool garments.” (この店は高品質のウール衣料を扱っています)
- ややフォーマル、数えられる名詞だが集合的に使われることが多い。
反意語
- 衣服の反意語として直接的な単語はありませんが、たとえば “nudity”(裸)や “裸の状態” を意味する表現が概念上の対立となります。
- 例: “nudity” (裸、衣服を身に着けていない状態)
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号(IPA): /kloʊðz/ (米音), /kləʊðz/ (英音)
- 強勢: 強勢は先頭 (kloʊz) の部分におき、 /ðz/ の部分はあまり強くならないことが多いです。
- よくある間違い:
- “cloth” (/klɔːθ/ または /klɒθ/) と混同する。
- “clothes” の /ðz/ が発音しにくく、/kloʊz/ と一気に発音してしまう学習者も多いです。厳密には歯を舌で軽く挟むように “th” の音を出したあと “z” の音に繋げる意識をするとよいです。
- “cloth” (/klɔːθ/ または /klɒθ/) と混同する。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: cloth と clothes を混同する。
- 複数形なのに不可算と誤解: “clothes” は形は複数形で可算扱いですが、感覚としては「服全般」を指す集合名詞的に使われます。
- 単数形がないこと: “clothe” (動詞) や “cloth” (名詞) と形が似ているので注意。
- TOEICや英検での頻度: 基礎的な単語なので、初級〜中級の問題で登場しやすいです。日常会話での表現力確認などに出題されることがあります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “cloth” + “es” と考えると覚えやすいかもしれません。
- “衣服全体”を示す と意識すると、「なぜ複数形だけど不可算っぽい使われ方をするのか」に納得がいきます。
- 発音のポイントは “kloʊ-” までは割とはっきり、 次の “-ðz” は舌を挟む “th” の後ろに “z” が来るので要練習。
- イメージとしては「自分が着るものすべてに ‘s’ がついている」と考えると覚えやすいでしょう。
以上が、名詞 “clothes” の詳細解説です。基本的で日常会話に欠かせない単語なので、発音や使い方のコツをおさえつつ、しっかり活用してみてください。
意味のイメージ
意味(1)
衣服,着物
意味(2)
(シーツ・毛布など)寝具,夜具(bedclothes)