最終更新日:2025/12/05
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支払われるべき, 支払期日が来ている / 〈敬意などが〉《...に》与えられるべき《to ...》 / 当然の / 《...に》到着予定で《at ...》
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元となった辞書の項目
due
解説
1. 基本情報と概要
意味(英語・日本語)
- 英語: “due” - owed or expected at a certain time; proper or fitting.
- 日本語: 「期限が来ている」「支払うべき」「しかるべき」「当然の」「予定の」という意味を持つ形容詞です。たとえば、「支払うべき料金がある」「申し込み締切が来た」というように、何かが“当然に支払われる(あるいは起こる)時期が来ている”ニュアンスを表します。
「due」は「〜が当然(もしくは予定どおり)起こる」ことを強調するのに使われることが多く、日常会話からビジネスまでさまざまな場面で使われる単語です。
品詞
- 形容詞 (adjective)
活用形
- 形容詞のため、基本的には活用しませんが、比較級・最上級の形はありません。
他の品詞になったときの例
- 名詞 (noun): “dues” (会費や料金など、「支払い義務のあるお金」)
例: “I need to pay my dues to the union.” - 副詞 (adverb): “due east” (真東に)
例: “Head due east for two miles.”
CEFRレベルの目安
- B2(中上級): 基本的な形容詞の使い方はB1(中級)レベルでも習う可能性がありますが、「due to (〜が原因で)」や「be due to do(〜する予定である)」など、多様な表現を正確に使いこなすにはB2レベル程度の英語力が必要と考えられます。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- “due”は、ラテン語の “debitus” (支払い義務のある) に由来します。
- 接頭語や接尾語を明確に分けられる形ではありませんが、もともとは「借りる」「支払う義務を負う」という意味に関連しています。
詳細な意味とニュアンス
- 期限が到来している: “Payment is due on the first of each month.”
- 支払うべき: “Your rent is due.”
- 当然の/正当な: “He received the respect due to a hero.”
- 〜する予定である (be due to do): “The train is due to arrive at 6 p.m.”
- 〜が原因である (due to): “The cancellation was due to bad weather.”
- 方向を示す副詞的用法 (due east/west/north/south): “Drive due east for 10 kilometers.”
コロケーション・関連フレーズ(10個)
- due date(支払期日・提出期限)
- due process(正当な手続き)
- membership dues(会費)
- long overdue(ずっと遅れている)
- with all due respect(失礼ながら/敬意を払いつつ)
- due payment(支払うべき金額)
- due to unforeseen circumstances(予期せぬ事態により)
- overdue payment(支払い遅延)
- due diligence(適正な注意・精査、ビジネス文脈での詳細調査)
- be due for a change(変化が必要とされている)
3. 語源とニュアンス
- 語源はラテン語の “debere”(〜を負う、〜すべきである)から派生した “debitus”(義務付けられた、支払い義務のある)に由来します。
- 歴史的には「支払いの義務がある」ニュアンスを強く含んでいましたが、現代では「期限が到来する」「適切な」「しかるべき」という意味でも広く使われます。
- “due”はフォーマルからカジュアルまで幅広く使用されます。ビジネス文書では「期日の到来」や「正当な権利」を示す場合に使われ、日常会話では「予定がある」「〜が原因で」など比較的カジュアルに使われます。
4. 文法的な特徴と構文
- 形容詞として用いる際は、名詞の前や補語的位置(be動詞の後ろ)で使われます。
例: “The rent is due tomorrow.” / “The due date is next Monday.” - 他動詞・自動詞としての使い分けはなく、形容詞や名詞として使用されることが多いです。
- 構文例
- be due to do: 「〜する予定である」
例: “He is due to start his new job next month.” - due to 名詞/動名詞: 「〜が原因で」
例: “The delay was due to heavy traffic.”
- be due to do: 「〜する予定である」
- 「due east」のように方角を正確に示すときは、副詞的に用いられる場合があります。
5. 実例と例文
日常会話での例文(3つ)
- “My electricity bill is due next week, so I need to pay it soon.”
(電気代の支払い期限が来週だから、早めに支払わなきゃ。) - “Is the paper due tomorrow, or do we have more time?”
(レポートの提出期限って明日だっけ、それともまだ時間ある?) - “The baby is due in June!”
(赤ちゃんは6月に生まれる予定なんだよ!)
ビジネスでの例文(3つ)
- “The project report is due on Friday, so please finish your part by Wednesday.”
(プロジェクト報告書は金曜日が提出期限なので、水曜日までに各自の作業を終えてください。) - “Payment is due within 30 days of the invoice date.”
(支払いは請求書の日付から30日以内に行う必要があります。) - “Our next meeting is due to take place at the end of the month.”
(次の会議は今月末に行われる予定です。)
学術的な文脈での例文(3つ)
- “The paper is due for peer review by the end of this quarter.”
(この論文は今四半期末までに査読に回される予定です。) - “His theory fell out of favor, partly due to new experimental evidence.”
(彼の理論は、新しい実験結果の影響で支持を失いました。) - “The data is due to be published in a scientific journal soon.”
(そのデータはまもなく学術誌で公表される予定です。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- owed(支払うべき/負うべき)
- 「お金や義務を負っているがまだ支払っていない」強いニュアンスがある。
- 「お金や義務を負っているがまだ支払っていない」強いニュアンスがある。
- scheduled(予定された)
- 具体的な日時やスケジュールが決まっている場合に使う。
- 具体的な日時やスケジュールが決まっている場合に使う。
- expected(予期される)
- 「予定」より「予想や期待」を表すことが多い。
- 「予定」より「予想や期待」を表すことが多い。
- deserved(値する)
- 「その人がふさわしい評価や報いを受ける」という意味合い。
反意語
- “undue” (不当な、過度の)
- 「必要以上の」「度を超えた」という意味で、“due”の否定形ですが、使い方に少し注意が必要です。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA)
- アメリカ英語: /duː/
- イギリス英語: /djuː/
- アメリカ英語: /duː/
- アクセント: 1音節の単語なので「du(e)」一音に強勢があり、イギリス英語では “dyu” のように [djuː] と発音されることが多いです。
- よくある間違い: /dʒuː/ や /də/ とあいまいに発音してしまうケースがありますので注意しましょう。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “du” “do” などと誤記するケースがあるので、最後の “e” を忘れないように気をつけましょう。
- 同音異義語: “dew” (朝露) と発音が似ている場合があります。特にイギリス英語では [djuː] と [dʒuː] の区別が曖昧になると混同しやすいです。
- “due to”と“because of”の混同: “due to” はしばしば “because of” と同義で使われますが、正式には “due to+名詞の塊” が「主に形容詞的に」使われることに注意が必要。厳密な文法上は、“The delay was due to traffic.” は「遅れは交通渋滞が原因である」と形容詞構文で、主語補語的に使われています。
- 試験対策: TOEICや英検などでも “due to” を原因を示す表現として選択肢に含めることが多いので、熟知しておくと有利です。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「支払い“中(ちゅう)”! 期限“中(ちゅう)”!」といったイメージで “due” を暗記してみるのも一案です。
- 語源が「借りがある・義務がある」という意味をもつことから「何かが到来して当然」というニュアンスで覚えるとわかりやすいでしょう。
- “due date” を「締め切り」として覚え、そこから “due” の本質(期限・義務)をイメージすると、使い方がスムーズになります。
以上が形容詞“due”の詳細解説です。期限や義務、原因などを示す際によく登場する重要な語ですので、ぜひ活用してみてください。
意味のイメージ
意味(1)
《補語にのみ用いて》(負債などが)支払われるべき,支払期日が来ている,満期の
意味(2)
《名詞の前にのみ用いて》当然の,適当な,十分な
意味(3)
《補語にのみ用いて》《時を表す副詞[句]を伴って》(列車などが)到着する予定で
意味(4)
まさしく,真に
意味(5)
《補語にのみ用いて》(敬意・考慮・金などが)(…に)当然払われるべき,与えられるべき《+to+名》