最終更新日:2025/10/24

を横切って / と交差して / の向こう側に

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元となった辞書の項目

across

前後置詞

を横切って / と交差して / の向こう側に

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解説

1. 基本情報と概要

単語: across

品詞: 前置詞 (または副詞としても使用されることがある)


  • 英語での意味: “from one side to the other” (ある物の向こう側へ、横断して)

  • 日本語での意味: 「横断して」、「~を渡って」、「~の向こう側に」など

「across」は、何かを横切ったり、ある地点から別の地点へ行くときに使われる前置詞です。「道路を渡って」や「部屋の向かい側に」など、物理的・空間的に何かを横切るイメージがあるときに使われる単語です。

活用形

前置詞なので、形そのものは変化しません。動詞のような活用形 (例: “acrossed”) は存在しません。

他の品詞になったときの例


  • 副詞として: “He walked across.”

    (「彼は横切っていった」 → 横断動作を表す副詞的用法)

CEFRレベル

おおむね A2(初級) レベル

→ 日常会話で「道を渡る」「川を渡る」など、基本的に使われる場面が多いことから、初級学習者でも頻繁に学ぶ単語です。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • a- …「~方向へ」を示す接頭辞の名残

  • cross …「交差する」「横断する」などの意味をもつ語幹

「across」は「a + cross」が組み合わさって生まれた単語で、文字通り「交差して(向こう側)へ」というニュアンスを持ちます。

関連する派生語・似た単語


  • cross (動詞/名詞): 「横切る / 十字架」

  • crosswalk (名詞): 「横断歩道」

  • crossing (名詞): 「横断、交差点」

よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)


  1. across the street(通りの向こう側に)

  2. across the room(部屋の向こう側に)

  3. across the river(川を渡って)

  4. across the border(国境を越えて)

  5. come across(~に出くわす、偶然見つける)

  6. get across(~を伝える、理解させる)

  7. look across(向こう側を見る)

  8. travel across the country(国中を旅行する)

  9. spread across(~全体に広がる)

  10. from across the world(世界中から)


3. 語源とニュアンス

語源

“across”は、中英語や古フランス語の影響を経て“a cross”から形成されました。「十字を切るように横切って行く」というイメージが背景にあります。

ニュアンスと使用時の注意点


  • 「横断する」「向こう側に」「向こう側へ行く」という空間的なイメージが強い。

  • カジュアル/フォーマルを問わず、口語でも文章でも非常に一般的に使われる。

  • 「反対側」を明確に示す場合、直後に位置や場所を示す目的語が来る。


4. 文法的な特徴と構文


  1. 前置詞としての用法


    • “across + [場所/もの]” の形で、物理的に「~の向こう側に」「~を横切って」という意味を表す。

    • 例: “She walked across the bridge.”


  2. 副詞としての用法


    • 動作のみを表すときに使われる。目的語を直接伴わず、「横切って行く」という動きを示す。

    • 例: “He looked both ways before walking across.”


  3. 可算・不可算の区別


    • 前置詞は名詞の数え方に関連しないが、対象の名詞(場所や物)が可算か不可算かで表現が変わる場合がある。

    • 例: “across the street” (通りを横切る) / “across the water” (水の上を横断する)



5. 実例と例文

日常会話での例文(3つ)


  1. “Let’s walk across the park to get home faster.”

    (家に早く帰るために、公園を横切ろうよ。)


  2. “I saw my friend across the street and waved at her.”

    (通りの向こうに友だちが見えたので手を振った。)


  3. “There’s a cozy café across from the station.”

    (駅の向かいに居心地のいいカフェがあるよ。)


ビジネスでの例文(3つ)


  1. “We aim to expand our network across the entire region by next year.”

    (私たちは来年までに地域全体へネットワークを拡大することを目標にしています。)


  2. “Information is shared across all departments for better collaboration.”

    (より良い協力体制を築くために、すべての部署で情報が共有されます。)


  3. “You can access the company’s documents across different platforms.”

    (さまざまなプラットフォームで会社のドキュメントにアクセスできます。)


学術的な文脈での例文(3つ)


  1. “The study examines cultural differences across multiple countries.”

    (その研究は複数の国にわたる文化的差異を調査している。)


  2. “Data was collected across a wide range of age groups.”

    (データは幅広い年齢層から収集された。)


  3. “Surveys were distributed across universities in different regions.”

    (調査票は異なる地域の大学に配布された。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. over(~の上を越えて)


    • 物理的に上部を越えるニュアンスが強い。

    • 例: “We flew over the mountains.”(山の上を越えて飛んだ)


  2. through(~を通り抜けて)


    • 何かの内部を通過するイメージ。

    • 例: “She walked through the tunnel.”(トンネルの中を通った)


  3. past(~を通り過ぎて)


    • 対象を横に見ながら通り過ぎる感覚。

    • 例: “I walked past the library.”(図書館の前を通り過ぎた)


反意語

厳密な反意語はないが、文脈によっては「along」(~に沿って)などが「横断せずに並行移動する」という点で対照的に捉えられることがある。


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号 (IPA): /əˈkrɒs/ (イギリス英語), /əˈkrɔːs/ または /əˈkrɑːs/ (アメリカ英語)

  • アクセントは後ろの “-cross” の部分 (“-krɒs” / “-krɔːs”) に置かれます。

  • 日本人学習者が間違いやすい例として、語尾を [t] のように発音したり (“acrosst” ) するケースがありますが、正しくは [s] か [s] に近い発音で終わります。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペリングミス: “across” と書くべきところを “accross” と二重子音にしてしまうミスや “acros” と最後の “s” を落とすミス。

  • 同音・類似表記: “cross” と混同してしまわないように注意。

  • 試験対策: TOEICや英検などでも、前置詞問題で「場所や範囲の移動」を問われる際にしばしば登場。正確な意味と使い方を押さえておくのが大切。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「a + cross」で「横切る、向こう側に行く」というイメージを覚えるとよいでしょう。

  • 物理的に“×” (クロス) をイメージして、「『×』を描いて境界を超える」というビジュアルで覚えると印象に残りやすいです。

  • スペリングのコツ: 「a + cross」の形を思い浮かべれば、つづり間違い(accrossなど)を防ぎやすくなります。


以上が前置詞 “across” の詳細解説です。横断や向こう側を意識する際に、ぜひ活用してみてください。

意味のイメージ
across
意味(1)

《come,go,swimなどの移動を表す動詞と共に》

意味(2)

(川・道路など幅があって長いもの)を横断して

意味(3)

横断して;越えて

意味(4)

と交差する形で,と交差するように

意味(5)

向こう側に

意味(6)

(通例幅のある長いものの)さし渡し…,幅…

意味(7)

《文》交差して

意味(8)

《be動詞や状態を表す動詞と共に,1における移動後の位置や状態を表して》…の向こう側に

意味(9)

(線など比較的幅のない長いもの)を越えて

基礎英単語(NGSL) / 英訳 / 記述問題

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