最終更新日:2025/11/10
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ほとんど...ない / かろうじて, わずかに, やっと / むきだしに, あからさまに

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元となった辞書の項目

barely

副詞

ほとんど...ない / かろうじて, わずかに, やっと / むきだしに, あからさまに

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私はかろうじて最後の電車に乗ることができました。

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解説

以下では、副詞「barely」について、できるだけ詳しく解説します。


1. 基本情報と概要

意味・使い方(英語・日本語)


  • 英語: “barely”

    → 「only just」「almost not」のニュアンスで、「かろうじて」「ほとんど~ない」「ぎりぎりで」という意味を持つ副詞です。


  • 日本語: 「かろうじて」「やっと」「ほとんど~しない」

    → 「ほんのわずかな余裕しかなく、もう少しでできなかった(もしくは起きなかった)」といったニュアンスを表す語です。例えば、「I barely passed the exam.(試験をかろうじて合格した)」のように、成功や達成までの余裕がほとんどないイメージです。


品詞


  • 副詞 (Adverb)

活用形


  • 副詞なので、形そのものは変化しません(barely, more barely, most barely などはほとんど使われません)。

他の品詞になった時の例


  • “bare” (形容詞)

    「裸の」「むき出しの」「最低限の」などを意味する形容詞です。例: “bare hands”「素手」

  • “barely”は「bare + -ly」で副詞になっています。

CEFRレベルの目安


  • B2(中上級)

    日常的に使う表現をわりと自在に使えるレベルの単語ですが、微妙なニュアンスがあり、視覚的イメージや文脈理解が必要になるため、少し上級寄りです。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 語幹: “bare” … 「むき出しの」「最小限の」

  • 接尾辞: “-ly” … 形容詞を副詞に変える一般的な接尾語

派生語・類縁語


  • “bare” (形容詞)

  • “bareness” (名詞) … 「裸であること」「最低限であること」という名詞形(あまり使用頻度は高くない)

  • “barely”の同根としては、語頭の “bare-” を含む表現がいくつかありますが、意味が「かろうじて」「わずかに」という点に特化しているのが “barely” です。

よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)


  1. barely enough …「ぎりぎり十分な」

  2. barely visible …「ほとんど見えない (かろうじて見える)」

  3. barely audible …「かろうじて聞こえる」

  4. barely conscious …「ほとんど意識がない」

  5. barely survive …「かろうじて生き残る」

  6. barely manage (to do) …「なんとか(~することを)やってのける」

  7. barely pass …「かろうじて合格する」

  8. barely sleep …「ほとんど眠れない」

  9. barely speak …「ほとんど話せない」

  10. barely finish …「かろうじて終わらせる」


3. 語源とニュアンス

語源


  • 古英語の “bær” (bare) から派生した “bare”(むき出しの、最低限の)に、副詞化する接尾辞 “-ly” をつけた形です。

  • 元々は「裸の」「飾りがない」というイメージから転じて、「最小限」「ほとんどない」という意味に発展し、そこから副詞形で「ぎりぎり」「かろうじて」となりました。

ニュアンス・使用上の注意


  • 文字通り、必要最小限の余裕しかなく「もう少しで失敗/不足していたかもしれない」という、緊張感のある場面で使われます。

  • 口語・文章両方で使われる比較的カジュアルな単語です。ただし、「かろうじて」といった切迫したニュアンスを伝えるため、文脈に注意しましょう。


4. 文法的な特徴と構文

文法的ポイント


  • 副詞なので主に動詞や形容詞、副詞を修飾し、「どの程度か」を表します。

  • 「ほとんど~ない」という意味で、やや否定的なニュアンスになることが多いです。

一般的な構文・イディオム


  • “can barely do …” / “could barely do …”

    → 何かが「かろうじてできる」または「ほとんどできなかった」ことを表す。

  • “barely there”

    → 物理的または感覚的に「ほとんど存在を感じない」「ぎりぎりの状態」という意味合いになることがあります。

フォーマル/カジュアル


  • 一般的にはカジュアルにもフォーマルな文章にも使えます。ただし、カジュアル文脈では “just barely” と強調する形もよく見られます。


5. 実例と例文

日常会話(カジュアル)


  1. “I barely slept last night.”

    (昨晩はほとんど眠れなかったよ。)

  2. “We barely caught the train in time.”

    (電車に間に合うかろうじてギリギリだった。)

  3. “He could barely open the jar.”

    (彼はビンをかろうじて開けることができた。)

ビジネス(ややフォーマル)


  1. “We barely met the deadlines for the project.”

    (プロジェクトの締め切りにかろうじて間に合いました。)

  2. “The budget is barely sufficient for our current needs.”

    (予算は現状のニーズに対してかろうじて十分です。)

  3. “Our profit barely covers the operating costs.”

    (利益はかろうじて運営費をカバーできる程度です。)

学術的(フォーマル・書き言葉)


  1. “The data is barely sufficient to draw any definitive conclusion.”

    (このデータは、決定的な結論を導くにはかろうじて十分な程度だ。)

  2. “The phenomenon could barely be observed under the given conditions.”

    (その現象は、与えられた条件下ではかろうじて観察できる程度だった。)

  3. “These findings barely align with the existing theory and require further research.”

    (これらの知見は既存の理論とわずかに合致するのみで、さらなる研究が必要だ。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. “hardly”(ほとんど~ない)


    • ニュアンス: 「ほぼ不可能、実際あまりしていない」というイメージ。 “barely”よりも否定寄りに聞こえる場合があります。

    • 例: “I hardly slept.”(ほとんど寝ていない)


  2. “scarcely”(ほとんど~ない)


    • やや文語的・フォーマル。 “barely”と非常に近いが、もう少し堅い言い方。

    • 例: “I scarcely believed it.”(私はそれをほとんど信じられなかった。)


  3. “just”(ちょうど)


    • 「ちょうど~したところ」「ぎりぎりで」を表すが、肯定や強調の意味でも使われる。文脈によっては “barely”とほぼ同じになる。

    • 例: “I just made it in time.”(ちょうど時間内に間に合った。)


反意語


  • “fully” (十分に)

  • “completely” (完全に)

  • “amply” (豊富に)

→ いずれも「十分に・完全に」という意味で、かろうじて足りる“barely”の反意概念です。


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号(IPA)


    • イギリス英語: /ˈbeə.li/

    • アメリカ英語: /ˈber.li/


  • アクセントは最初の音節(BARE)に置かれます。

  • 「barely」と「barley(大麦)」は発音が似ていますが、/ˈbɑːr.li/(英: バーリ)と区別してください。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス


    • “barely” と綴るところを「barley(大麦)」と書いてしまうミスが多いです。


  2. “hardly” や “rarely” との混同


    • “hardly” は「ほとんど~しない」、 “rarely” は「めったに~しない」であり、微妙に意味合いが違います。


  3. 試験対策


    • TOEIC・英検などでも、副詞の意味選択問題としてよく出題されます。「例文中、強調された ‘barely’ の意味を答えなさい」といった形式に注意しましょう。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “bare”=「むき出し」→「必要最小限しかない」と覚えると「ぎりぎり」のニュアンスがすぐ浮かびます。

  • 「bare hands」(素手)を連想し、「何も持たずにかろうじて」が “barely” のイメージにつながるかもしれません。

  • スペリングは “bare + ly” としっかり区切って覚えることで、 “barley”(大麦)との混同を避けましょう。


以上が、副詞 “barely” の詳細解説です。「かろうじて」「ぎりぎり」という切迫感のある場面でよく使われる表現なので、意味や文脈をイメージとしてしっかり掴んで使いこなしましょう。

意味のイメージ
barely
意味(1)

かろうじて,やっと[…する],わずかに[ある]

このボタンはなに?
意味(2)

むきだしに,あからさまに

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