最終更新日:2025/12/05
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(光景・事故などが)恐ろしい,すさまじい / 《話》(行為が)ひどい,見苦しい / 《話》(程度が)大きい,すごい(great) / 《俗》ひどく,すごく(very, extremely)

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元となった辞書の項目

awful

形容詞

(光景・事故などが)恐ろしい,すさまじい / 《話》(行為が)ひどい,見苦しい / 《話》(程度が)大きい,すごい(great) / 《俗》ひどく,すごく(very, extremely)

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地震の後の光景は恐ろしいものだった。

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解説

1. 基本情報と概要

英単語: awful

品詞: 形容詞(adjective)

意味


  • 英語: extremely bad, unpleasant, or of very poor quality.

  • 日本語: 「とてもひどい」「ものすごく嫌な」「質がかなり悪い」といった意味を表します。

    「ものすごく嫌な気持ちになる、ひどいと思う場面で使われる形容詞です。日常会話からフォーマルな文章まで幅広く使われますが、強い否定的な意味をもつ言葉なので、使い方にやや注意が必要です。」

活用形


  • 形容詞(AP): 「awful (awfuler, awfulest)」はあまり比較級や最上級で使われることはありませんが、構造的には“awfuler”や“awfulest”とすることは可能です。ただし実際の英語では、比較表現をするときに “more awful(than)”、“most awful” を用いるほうが自然です。

他の品詞形


  • 副詞: awfully(とてもひどく、非常に)


    • 例: He drove awfully fast.(彼はとてもひどいほどに速く運転した。)


  • 名詞: awfulness(ひどさ、恐ろしさ)

CEFRレベル


  • B1(中級): 基本的な形容詞として日常会話や簡単な文章で頻繁に使われる単語です。


2. 語構成と詳細な意味

awful は、もともと “awe” + “ful” で「畏怖(awe)に満ちた」というニュアンスを持つ言葉でした。歴史的には「荘厳な」「恐れ多い」というポジティブ/ネガティブ両面のニュアンスを含んでいましたが、現代ではほとんど「ひどい」「恐ろしい」という否定的な意味で使われることが多いです。

コロケーションと関連フレーズ(例:10個)


  1. an awful smell(ひどい匂い)

  2. an awful mistake(ひどい間違い)

  3. an awful situation(悲惨な状況)

  4. an awful accident(ひどい事故)

  5. feel awful about ~(~についてひどい気分になる/申し訳なく思う)

  6. an awful lot of ~(とても大量の~・ものすごく多くの~)

  7. sound awful(ひどく聞こえる)

  8. awful news(ひどい知らせ)

  9. awful weather(最悪の天気)

  10. make someone feel awful(誰かをひどい気分にさせる)


3. 語源とニュアンス

本来は「畏怖の念を起こさせるほど素晴らしい(awful)」という意味から派生した言葉でした。古い文献では “awful majesty” のように「崇高な威厳」といったポジティブな意味でも使われることがありました。しかし、現代では「ひどい」「恐ろしい」といったネガティブな意味として定着しています。

カジュアルにもフォーマルにも使われますが、強い否定や不快を示す際に用いられるため、使用する相手や状況には注意が必要です。たとえばカジュアルな場面で友人に “The food was awful!” と言えば、「料理が最悪だった!」ときわめて率直かつややきつい表現になります。


4. 文法的な特徴と構文


  • 形容詞として名詞を修飾する場合: “That was an awful movie.”

  • 補語として使う場合: “That movie was awful.”

可算・不可算などの区別はなく、形容詞なので名詞や補語として使われます。

フォーマルな文章でも用いられますが、カジュアルかつ強い否定的感情を表す時に、口頭で使われることが多いです。


5. 実例と例文

日常会話


  1. “This soup tastes awful. I think it’s gone bad.”

    (このスープ、ひどい味がするよ。傷んじゃったんじゃないかな。)

  2. “I feel awful about forgetting your birthday. I’m so sorry!”

    (あなたの誕生日を忘れてしまって、本当に申し訳ない気持ちだわ。)

  3. “That joke was awful. Let’s not repeat it.”

    (あのジョークはひどかったよ。もう繰り返さないようにしよう。)

ビジネスシーン


  1. “The sales figures were awful this quarter; we need a new strategy.”

    (今期の売り上げはひどいものでした。新たな戦略が必要ですね。)

  2. “I’m sorry to report the awful news regarding our client’s bankruptcy.”

    (クライアントの倒産というひどい知らせを報告しなければならないのは残念です。)

  3. “The feedback from our customers has been awful recently. We should investigate their concerns.”

    (最近顧客からのフィードバックがひどいので、問題を調査すべきです。)

学術/フォーマル


  1. “The experimental conditions were awful, resulting in unreliable data.”

    (実験環境がひどかったため、信用できないデータとなった。)

  2. “In the 19th century, living conditions in some urban areas were simply awful.”

    (19世紀において、一部都市地域の生活環境はまさにひどいものでした。)

  3. “Her interpretation of the results was dismissed due to the awful methodology.”

    (彼女の結果の解釈は、ひどい手法が原因で却下された。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)


  1. “terrible”(ひどい)


    • 「awful」より少し一般的。日常的に「とても悪い」と言いたいときに多用。

      例: “That movie was terrible.”


  2. “horrible”(ぞっとするほどひどい)


    • 「awful」よりもさらに強い恐怖や不快感を伴う。

      例: “The crime scene was horrible.”


  3. “dreadful”(恐ろしい、ひどく悪い)


    • よりフォーマルで古風な響きもある。

      例: “He had a dreadful accident.”


  4. “appalling”(ぞっとするような、唖然とするような)


    • ショッキングなほど悪い場合に使う。

      例: “The living conditions were appalling.”


反意語 (Antonyms)


  1. “wonderful”(素晴らしい)

  2. “excellent”(非常に良い)

  3. “amazing”(驚くほど素晴らしい)


7. 発音とアクセントの特徴


  • アメリカ英語: /ˈɔː.fəl/ または /ˈɑː.fəl/

  • イギリス英語: /ˈɔː.fəl/

  • アクセント(強勢)は “aw” の部分(第1音節)に置かれます。

  • “aw” の部分を「オー」と伸ばして発音し、「フル」は短く発音します。

  • “awful” と “offal(内臓、もつ)” はスペルが似ており、発音も近いので注意が必要です。(“offal”の発音は /ˈɒf.əl/ に近い)


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • 「awful」はテストや日常会話で頻繁に目にするためスペルを間違えないようにしましょう。

  • もともと「awe(畏敬の念)」の要素を含んでいるため、古い文献では肯定的な意味でも使われることがありますが、現代英語学習では「ひどい」という意味として覚える方が実用的です。

  • 「awful」と「awesome」は綴りが似ていますが、意味が真逆なので混同に注意しましょう。


    • “awesome” = すごい、素晴らしい

    • “awful” = ひどい、最悪


  • TOEICや英検などでも、頻出の形容詞の一つとして出題され、ニュアンスの違いや反意語の選択問題などで出ることがあります。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「awful」は「awe (畏怖) + ful ( ~に満ちている )」から来ているという歴史を思い出して、「昔は怖いくらいすごかった」というイメージが転じて「今はひどい」の意味に変化している、とストーリーで覚えると忘れにくいです。

  • 「awful」と「awesome」はどちらも「awe」という要素を持ちながら意味が逆方向に極端。一緒に覚えると混同しにくくなります。

  • 視覚的には、「A+Wful」=「A(あまり)W(良くない)ful」と連想して覚えると面白いかもしれません。


以上が、形容詞 “awful” の詳細解説です。「ひどい」「とても嫌だ」という強いネガティブな意味を持つ単語であることをしっかり意識しながら、上手に使い分けてみてください。

意味のイメージ
awful
意味(1)

(光景・事故などが)恐ろしい,すさまじい

意味(2)

《話》(行為が)ひどい,見苦しい

意味(3)

《話》(程度が)大きい,すごい(great)

意味(4)

《俗》ひどく,すごく(very, extremely)

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