最終更新日:2025/12/01

(人と)〈物事〉‘を'取り決める,協定する《+名+with+名〈人〉》 / 〈小切手・手形・証券など〉‘を'売却する,換金する / 《話》〈障害・困難〉‘を'うまく乗り越える,切り抜ける / (人と物事について)取り決める,協定する《+with+名〈人〉+about(for,on,over)+名》

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元となった辞書の項目

negotiate

動詞

(人と)〈物事〉‘を'取り決める,協定する《+名+with+名〈人〉》 / 〈小切手・手形・証券など〉‘を'売却する,換金する / 《話》〈障害・困難〉‘を'うまく乗り越える,切り抜ける / (人と物事について)取り決める,協定する《+with+名〈人〉+about(for,on,over)+名》

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彼らは新しい契約を取り決める必要があります。

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解説

以下では、動詞「negotiate」を9つの観点から詳しく解説します。


1. 基本情報と概要

英単語: negotiate

品詞: 動詞 (Verb)


  • 英語での意味: To discuss something in order to reach an agreement; to bargain or deal with another party, often to settle terms or resolve a conflict.

  • 日本語での意味: 「交渉する」「取り決める」「協議して合意に達する」という意味です。


    • 仕事の場面や契約、政治や外交の場面などで「条件をすり合わせて、最終的な結論を出す」ニュアンスを持つ単語です。


活用形


  • 原形: negotiate

  • 三人称単数現在形: negotiates

  • 現在分詞/動名詞: negotiating

  • 過去形/過去分詞: negotiated

他の品詞例


  • 名詞形: negotiation (交渉)

    例: They reached a successful negotiation.

  • 形容詞形: negotiable (交渉の余地がある)

    例: The terms are negotiable.

CEFRレベルの目安


  • B2(中上級): ビジネスや契約など、ある程度フォーマルな文脈で用いられ、抽象的・複雑なトピックを扱うので、中上級者レベルです。


2. 語構成と詳細な意味

negoti- はラテン語系の語幹で、「取引する・業務に携わる」イメージを持っています。


  • 接頭語 (接頭辞): 特に明確な接頭辞として分割されるわけではありませんが、「neg-」が否定を示す場合や、「nego-」が「商い」や「取引」を示す要素として捉えられることがあります。

  • 接尾語 (接尾辞): 「-ate」は動詞を作る際に用いられる一般的な接尾語です。「…する」という動作を表します。

関連語や派生語


  1. negotiation (名詞) – 交渉

  2. negotiable (形容詞) – 交渉可能な

  3. negotiator (名詞) – 交渉人、交渉役

よく使われるコロケーション(共起表現)10選


  1. negotiate a contract(契約を交渉する)

  2. negotiate a deal(取引をまとめる)

  3. negotiate terms(条件を交渉する)

  4. negotiate peace(和平を交渉する)

  5. negotiate a settlement(和解を取り決める)

  6. negotiate payment(支払いを交渉する)

  7. negotiate successfully(成功裡に交渉を行う)

  8. fail to negotiate(交渉に失敗する)

  9. negotiate with a client(顧客と交渉する)

  10. negotiate for better benefits(より良い待遇を求めて交渉する)


3. 語源とニュアンス

語源: ラテン語の「negotiari(商う、仕事をする)」が語源とされています。


  • 「nē-gōtium」という言葉が「仕事がない」が原義という説もあり、そこから「売買を行う」という転義を経て現在の「交渉する」へと変化したと考えられます。

ニュアンス・使用時の注意点


  • フォーマル度: ビジネスや政治、公式文書などフォーマルな文脈でも、日常レベルの話し合いでも使用されるが、やや真面目な印象。

  • 感情的な響き: 交渉や協議を意味するため、堅実かつ慎重な状況を示すことが多い。

  • 使う場面: ビジネスの価格交渉、労働条件の話し合い、外交交渉など幅広い。


4. 文法的な特徴と構文


  • 自動詞/他動詞の区別:


    • 多くの場合「negotiation」をするときは「negotiate (with 人) about/over 事柄」の形で目的語を取るので、他動詞的に使われます。

    • また、「We need to negotiate for better conditions.」のように前置詞を伴う用法も一般的です。


一般的な構文


  1. negotiate + 目的語(契約や条件)

    例: They negotiated the terms of the contract.

  2. negotiate with + 相手 / about + 話題

    例: She is negotiating with the supplier about the pricing.

  3. negotiate for + 求めるもの

    例: We are negotiating for higher wages.

イディオム


  • “negotiate from a position of strength”

    …強い立場から交渉する、優位性を持って交渉する。


5. 実例と例文

A. 日常会話での例文(3つ)


  1. “I had to negotiate with my parents for a later curfew.”

    (門限を遅くするように親と交渉しなければなりませんでした。)

  2. “She tried to negotiate a fair price at the market.”

    (彼女は市場で適正な値段になるよう交渉しました。)

  3. “If you want a bigger room, you should negotiate with your roommate.”

    (もっと大きい部屋が欲しいなら、ルームメイトと話し合ったほうがいいよ。)

B. ビジネスシーンでの例文(3つ)


  1. “We need to negotiate a new contract with our supplier.”

    (サプライヤーと新しい契約を交渉する必要があります。)

  2. “They negotiated a reduction in the cost of raw materials.”

    (原材料費の引き下げを交渉しました。)

  3. “Our team successfully negotiated the merger terms.”

    (私たちのチームは合併条件をうまく交渉でまとめました。)

C. 学術的な/フォーマルな文脈での例文(3つ)


  1. “The professors negotiated the research grant allocation with the university board.”

    (教授たちは研究助成金の配分について大学評議会と交渉しました。)

  2. “In diplomatic circles, ambassadors often negotiate peace treaties.”

    (外交の場では、大使たちがしばしば平和条約を交渉します。)

  3. “The NGO sought to negotiate humanitarian aid channels in the conflict zone.”

    (そのNGOは紛争地域で人道支援のルートを交渉しようとしました。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)


  1. bargain(値段や条件を交渉する)


    • より日常的で価格交渉にフォーカスする場合が多い。


  2. discuss(話し合う)


    • 一般的な「話し合う」。交渉より広範で、必ずしも合意を目指す場面だけでない。


  3. mediate(仲裁する)


    • 当事者同士の間に入って調整するニュアンスが強い。


反意語 (Antonyms)


  1. refuse(拒否する)


    • 交渉に応じない、あるいは要求を断る。


  2. yield(譲歩する)


    • ニュアンスとしては「成果を求めて交渉を続ける」ことに反し、「折れる」という方向性。



7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号(IPA): /nɪˈɡoʊ.ʃi.eɪt/ (米), /nɪˈɡəʊ.ʃi.eɪt/ (英)

  • アクセント: 「go」の部分にストレスが来ます (ne-GO-ti-ate)。

  • アメリカ英語とイギリス英語の違い:


    • アメリカ英語: “nɪˈɡoʊ.ʃi.eɪt”(ゴウの部分が「ゴウ」)

    • イギリス英語: “nɪˈɡəʊ.ʃi.eɪt”(ゴウの部分が「ゴウ」または「ゴウ(おう)」)


よくある発音の間違い


  • “ne-gO-tiate” の「o」を「a」と発音してしまうケースや、「shi」を「si」と発音してしまうケース。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: 「negociate」と誤って“ti”の前に「o」を入れてしまうミスが見られます。正しくは“negotiate”です。

  • 同音異義語との混同: 特に形容詞“negotiable”との混同やスペリングのズレに注意。

  • 試験対策: TOEICやビジネス英語の試験などで「条件交渉に関する文章」が出題される際には頻出単語です。「どのような条件を提示しているか」を把握するうえで重要。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 語源から覚える: 「仕事・取引 (nego) + する (ate)」→「交渉する」。

  • イメージ: 「テーブルをはさんで相手と条件をすり合わせる」情景を頭に思い浮かべる。

  • 勉強テクニック: 自分の日常で「値段を交渉する」「予定を交渉する」など、ちょっとした場面でも “negotiate” を意識して使ってみる。


以上が、動詞「negotiate」の詳細な解説です。条件交渉や意見のすり合わせなど、ビジネスや日常生活の幅広い場面で役立つ語彙なので、ぜひ覚えて活用してみてください。

意味のイメージ
negotiate
意味(1)

〈小切手・手形・証券など〉‘を'売却する,換金する

意味(2)

《話》〈障害・困難〉‘を'うまく乗り越える,切り抜ける

意味(3)

(人と物事について)取り決める,協定する《+with+〈人〉+about(for,on,over)+

意味(4)

(人と)〈物事〉‘を'取り決める,協定する《++with+〈人〉》

基礎英単語(NGSL) / 英訳 / 4択問題

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