最終更新日:2025/12/04

〈C〉〈U〉標準,基準,水準,規範 / 〈C〉(度量衡の)基本単位 / 〈U〉〈C〉(貨幣制度の)本位 / 〈C〉旗,軍旗;(主義・主張などの)旗じるし / 〈C〉支桂,ランプ台,しょく台

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元となった辞書の項目

standard

名詞

〈C〉〈U〉標準,基準,水準,規範 / 〈C〉(度量衡の)基本単位 / 〈U〉〈C〉(貨幣制度の)本位 / 〈C〉旗,軍旗;(主義・主張などの)旗じるし / 〈C〉支桂,ランプ台,しょく台

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解説

以下では、英単語 “standard” (名詞) について、できるだけ詳細に解説します。


1. 基本情報と概要

意味(英語)

• “standard”: a level of quality or achievement that is considered acceptable or desirable; a rule or basis for comparison.

意味(日本語)

• 「基準・標準・水準」のことを指します。ある物事を測る目安となるレベルや品質を意味し、何かを判断したり比較したりするときの基本となる概念です。

→ 例えば「品質の基準」や「行動規範」など、何かを決定する際に参照する共通の目安として使われます。

品詞

• 名詞 (countable/uncountable の両用あり。ただし多くは可算名詞として用いられることが多い)

例: “We have high standards.”(ここでは複数形で可算)、

“Meeting a certain standard is important.”(不可算っぽく抽象的に扱う場合)

活用形

• 名詞のため、複数形は “standards” となります。

他の品詞

• 形容詞: “standard” → 「標準の」「一般的な」など

例: “standard procedure” (標準手順)

• 動詞としては通常使われませんが、関連表現として “standardize” (動詞: 基準化する、標準化する) が存在します。

CEFRレベルの目安: B1〜B2 (中級〜中上級)

• 日常会話やビジネスにおいて広く使われる単語です。英語学習の中級レベルあたりで覚えておきたい重要単語です。


2. 語構成と詳細な意味

語構成

• “standard” は特定の接頭語や接尾語を含まない単語ですが、 「stand (立つ)」との遠い類縁はあります。細かな接頭辞・接尾辞の解析は一般にはしませんが、動詞形 “standardize” には接尾語 “-ize” がついています。

詳細な意味


  1. ある基準に照らし合わせ評価するときの「基準・標準」として

  2. 旗・旗印 (歴史的・軍事的文脈)

  3. 通貨の基準(“gold standard” のような用法)

関連・派生語

• “standardize” (動): 標準化する

• “standardization” (名): 標準化

• “substandard” (形): 基準未満の・標準を下回る

よく使われるコロケーション(共起表現)10選


  1. “meet a standard” → 「基準を満たす」

  2. “set a standard” → 「基準を設定する」

  3. “raise the standard” → 「水準を引き上げる」

  4. “industry standard” → 「業界標準」

  5. “quality standard” → 「品質基準」

  6. “safety standard” → 「安全基準」

  7. “gold standard” → 「最高基準・金本位制(比喩的にも使われる)」

  8. “double standard” → 「二重基準」

  9. “standard practice” → 「標準的なやり方/慣習」

  10. “adopt a standard” → 「基準を採用する」


3. 語源とニュアンス

語源

• ラテン語や古フランス語の “estandart” を起源とし、中世英語で「旗印」あるいは「軍の旗」などを意味していました。

• 軍旗や旗印は軍勢や集団の立ち位置を明らかにする「目印」であり、これが「判断のよりどころ(基準)」という派生的な意味に広がりました。

ニュアンス・使用時の注意

• 「基準」として使う場合は、ある程度フォーマルからカジュアルまで幅広く使われます。

• 「旗・旗印」の意味はやや古風または文献的・文学的です。日常でこの意味はあまり使われません。

• フォーマルでもカジュアルでも使えるため、ビジネスや日常会話など、広範囲で使用されます。


4. 文法的な特徴と構文


  1. 名詞として用いる場合


    • 可算: “We must adhere to the highest standards.” (複数形で具体的な複数の基準)

    • 不可算: “Meeting a certain standard is crucial.” (抽象的に扱う)


  2. 形容詞として


    • “standard procedure” (標準的手順)

    • “standard model” (標準モデル)


イディオムや表現

• “fall below the standard” (求められる基準を下回る)

• “by modern standards” (現代の水準からすれば)


5. 実例と例文

(1) 日常会話での例文


  1. “I always try to keep my room to a certain standard of cleanliness.”


    • 部屋を一定の清潔基準で保とうとしてるんだ。


  2. “Is homemade cooking now the standard for your family meals?”


    • 家庭料理が家族の食事の標準になっているの?


  3. “Surprisingly, he has very high standards when it comes to fashion.”


    • びっくりだけど、彼はファッションに関してとても高い基準を持っているよ。


(2) ビジネスでの例文


  1. “Our new policy must meet the international safety standards.”


    • 私たちの新しい方針は国際的な安全基準を満たさなければなりません。


  2. “We set a new performance standard to improve productivity.”


    • 生産性向上のために新たな業績基準を設定しました。


  3. “It’s standard practice to review all contracts before signing.”


    • 契約書に署名する前にすべて確認するのは通常の慣行です。


(3) 学術的/専門的な文脈での例文


  1. “According to academic standards, all sources must be cited properly.”


    • 学術基準によれば、すべての出典は適切に引用されなければなりません。


  2. “Comparative studies help establish a standard for evaluating research findings.”


    • 比較研究は研究成果を評価するための基準を確立するのに役立ちます。


  3. “This protocol has become the standard in environmental testing.”


    • この手順が環境検査の標準となっています。



6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)


  1. “benchmark” (基準・指標)


    • “benchmark” は特定の基準値や比較の参考データとしてよく使われます。


  2. “criterion” (判断基準)


    • 主に判断・評価のための項目や基準を指します。


  3. “norm” (normativeな意味での常識的基準)


    • 社会的・文化的に普通とされる姿や規範。


→ これらの単語は “standard” と似ていますが、 “standard” はより広範で一般的です。“criterion” は学術や評価の文脈でフォーマル度合いがやや高く、“norm” は社会文化的な一般水準を表す際に使われやすいです。

反意語 (Antonyms)

• “exception” (例外) など


  • 基準から外れるものや特別なケースを示す場合に使われます。


7. 発音とアクセントの特徴

IPA表記

• アメリカ英語: /ˈstændərd/

• イギリス英語: /ˈstændəd/ (末尾の “r” が明確に発音されないことが多い)

強勢(アクセント)

• 最初の音節 “STAN” に強勢があります。 “STAN-dard”.

よくある発音ミス

• 後半の “-dard” の “d” を重ねすぎたり、最後の “d” が曖昧に聞こえたりする点に注意すると良いです。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス


    • “standerd” や “standart” としてしまうミスが多いです。

    • “stan” + “dard” と区切って覚えると良いでしょう。


  2. 「旗」の意味を知らずに使う


    • 現代の一般的用法は「基準・標準」です。古風な意味を知らないと文脈によって誤解を生む可能性があります。


  3. 試験対策


    • TOEICや英検などでもビジネス文脈や「基準を満たす/設定する」の表現で頻出します。会話文にも出やすい単語なので、熟語やコロケーションごと覚えると効果的です。



9. 記憶に残るヒントやイメージ

• “Stand” (立つ) という部分を思い出すと、「目立つ旗」や「評価のための立場」という具合にイメージをつなげやすいです。

• 「世の中の“旗印”になるもの=多くの人が従う“基準”」というストーリーで覚えると印象に残りやすいでしょう。

• スペリングは “stan-dard” と2つの塊に分けて、繰り返し書く・声に出すことで定着させてください。


以上が、名詞 “standard” の詳細な解説です。日常会話からビジネス、学術的文脈など用途が幅広い、とても便利な単語ですので、関連するコロケーションや例文とともにしっかり身につけるとよいですよ。

意味のイメージ
standard
意味(1)

〈C〉〈U〉標準,基準,水準,規範

意味(2)

〈C〉(度量衡の)基本単位

意味(3)

〈U〉〈C〉(貨幣制度の)本位

意味(4)

〈C〉旗,軍旗;(主義・主張などの)旗じるし

意味(5)

〈C〉支桂,ランプ台,しょく台

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