最終更新日:2025/11/05

If I were you, I wouldn't do it.

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もし僕が君だったら、そんなことはしないよ。

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元となった文法の項目
187
B1.1-B2.2

仮定法過去(if節内動詞が過去)

現在の想像や仮定は、過去形で表す

もし僕が君だったら、そんなことはしないよ。

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説明

仮定法過去とは? ~「もしそうだったら…」という、事実ではない仮定を表す表現~

英文には大きく分けると直説法仮定法の二種類があります。


  • 直説法(Indicative Mood):実際に起こっている事実や、確かだと考えられている内容を表すときに使う

  • 仮定法(Subjunctive Mood):現実とは異なる想像や、条件付きで「もし~だったら」と仮定するときに使う


直説法の特徴


  • ふだん目にする英語文のほとんどは直説法で書かれています。

    例)I am a student.(私は学生です)

  • 真実・事実・確信をもって述べる内容は、原則として直説法で表現します。


仮定法過去の特徴

仮定法にはいくつかの形がありますが、その中でも「仮定法過去 (Past Subjunctive)」は、現実にはそうではない状態を「もし~ならば」と想定して話をするときに用います。特に、以下の点が大切です。


  1. If節(条件節)の動詞を過去形にする


    • 現在の事実に反することを仮定するときでも、なぜか過去形を使うのが英語のルールです。

    • 例)If I were you, I wouldn’t do it.


      • 「もし私があなたなら、そんなことはしないだろう」

      • 実際に自分が相手になることはできないので、現実では起こりえない仮定を表しています。



  2. 主節(結果節)も過去形(助動詞の過去形)を使う


    • 仮定法過去では、If節に続く文(主節)に would / could / might などの過去形助動詞を用います。

    • 例)If I had more time, I would travel around the world.


      • 「もし時間がもっとあったら、世界中を旅するのになあ」

      • “had” と “would” はどちらも過去形の形をとっていますが、実際は“今”の仮定をしている表現です。



  3. ”If I were…” の形


    • 仮定法過去では、be動詞は人称や単数・複数にかかわらず “were” が使われることが多いです。

    • 例)If I were a bird, I would fly to you.(もし私が鳥なら、あなたのもとへ飛んで行くのに)

    • 日常会話では “If I was…” という言い方をする人もいますが、文法的には “If I were…” の方がより正式です。



日本語との違い


  • 日本語で「もし~なら…するだろう」と言うとき、私たちは現在のことなら現在形を、過去のことなら過去形をと、素直に使い分けます。ところが英語では、現在の仮定でも過去形を使うのが仮定法過去の特徴です。

  • これは「過去形にすることで“現実から離れた状態”を表す」という、英語独特の発想と覚えておくとわかりやすいでしょう。


まとめ


  • 仮定法過去は「今現在の事実とは異なる仮定」を表すとき、If節と主節の両方に過去形(または過去形の助動詞)を用いる文の形です。

  • 「過去のことを話しているのではなく、現実にはそうではない想像の世界を扱っている」と心得ましょう。

  • 代表的な例 “If I were you, I would…” を、一つのテンプレートとして覚えておくと使いやすいです。

以上を踏まえて、英語の仮定法を使うときは実際の時間軸に注意しつつ、「過去形表現=現実とは違う仮定を表す」という感覚をしっかり理解しておくことが大切です。

準上級英文法問題(B2)

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