元となった文法の項目
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B1.2-B2.1
will have 過去分詞
未来完了形
説明
以下の文章は、もとの解説をより詳しく、わかりやすくしたものです。
未来完了形(will have + 過去分詞)とは?
「未来完了形」は、will have + 動詞の過去分詞を使って、ある動作や状態が“未来のある時点までに完了している”ことを表す時に用いられます。
例文
- I will have finished the work by noon.
(その仕事は昼までに終わっているでしょう。)
この例文からわかるように、「昼まで」という未来のある時点までに完了するだろう、というニュアンスを伝えるのが未来完了形の特徴です。
未来完了形の特徴
完了のタイミングが未来
完了形というと過去・現在のイメージが強いかもしれませんが、未来完了形では「ある未来の時点」でその動作・状態が完了していることを表します。したがって、完了する“時点”自体がまだ到来していない点が特徴です。動作の開始時点は過去・現在・未来いずれでもOK
未来完了形では、いつ行動を始めたかは重要ではありません。過去や現在、あるいは未来のある時点から始まった動作や状態が、特定の未来の時点で完了する、ということを示します。「by + 時」をともなうことが多い
「いつまでに~している」という意味を表すために、- by noon(昼までに)
- by the time you arrive(あなたが着く頃までに)
のように、byを用いて“終わりの時”を限定するパターンがよく使われます。
- by noon(昼までに)
未来完了形の使い方・ニュアンスの違い
- will finish との違い
- I will finish the work by noon.
(正午までにその仕事を終えるつもりだ。) - I will have finished the work by noon.
(正午までに仕事は終わっている状態だろう。)
- I will finish the work by noon.
「will finish」は単に“未来に仕事を終える”という宣言ですが、「will have finished」は“正午を迎えるころには、その仕事が完了している”という“完了の状態”を強調します。
- by the time の構文
次のように「by the time + 主語 + 動詞」を使って、具体的に“何かのタイミングまでに完了している”ことを示すことがよくあります。
- By the time you get home, I will have cleaned the entire house.
(あなたが家に着く頃には、家じゅうを片付け終わっているでしょう。)
- By the time you get home, I will have cleaned the entire house.
学習のポイント
- 未来完了形はあまり頻繁に使われる時制ではありませんが、「未来のある時点で完了していること」を明確に表したい場合にとても便利です。
- 「完了している」状態を強調し、特定の“未来の時点”を示すことで、より正確に時の流れや予定を伝えることができます。
- 「by + 時点」を使って、いつまでに完了しているかをはっきり示すパターンを覚えておくと、実際の英作文や会話で役立ちます。
以上が「will have + 過去分詞」を使った未来完了形の詳しい解説です。未来の、ある時点までに完了している状態を表すのにぴったりの表現なので、時を提示する表現(by など)とセットで覚えておくと、より正確に伝えられます。