最終更新日:2025/11/01

Were it not for air, no creatures could live.

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空気がもしなかったら、生物は生きることができないでしょう。

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B2.2

were it not for ...

「もし…がなければ」(倒置表現)

空気がもしなかったら、生物は生きることができないでしょう。

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説明

以下では、仮定法表現「were it not for ~」について、なるべく詳しく、わかりやすく解説します。


1. 基本的な意味と形

were it not for ~ は、「もしも~がなければ」という意味を表す仮定法の表現です。

同じ意味をもつ if it were not for ~if を省略し、主語と動詞が倒置(Were + 主語 + not ~)された形です。


例:

・(If it were not for) → Were it not for your support, I couldn’t do this.

(もしあなたの支えがなければ、私はこれができないだろう)



2. 仮定法過去のポイント

「were it not for ~」は仮定法過去を用いた表現で、現在の事柄を“もし~でなければ”という仮定のもとに述べる際に使われます。仮定法過去と聞くと「過去のことか」と思いがちですが、実際は「今起きていない状態」を想定するために動詞の形として“過去形”を使うのです。英語では「現実とは違う仮定」を伝えるときに過去形を使うというルールがあります。

また、この表現は「現在のこと」にも「過去のこと」にも使われることがあります。たとえば過去を前提とする場合も、締めくくりの助動詞を適切な形に変えれば問題ありません。


例:

・Were it not for his advice at that time, I would have failed.

(もしあのとき彼のアドバイスがなかったら、私は失敗していただろう)



3. 倒置構文の仕組み

もともと「if it were not for ~」だったのをifを省略すると、文頭に“Were”が来ます。これを倒置と言います。主語(it)の前に動詞(were)が来るため、以下の形になるのが特徴です。


「Were + 主語 + not + 前置詞 + 名詞...」


英語の仮定法では、if を省略するとこの倒置がよく行われます。たとえば「If I were you, I would...」を倒置して「Were I you, I would...」とするのも同じパターンです。


4. 言い換え表現

「were it not for ~」は、ほかにもいくつかの表現で置き換えられます。


  1. if it were not for ~


    • 元の形をそのまま使うパターン。


  2. Without + 名詞


    • 「~がなければ」というニュアンスを短い表現で表すことができる。

    • 例: Without your help, I wouldn’t have succeeded.


  3. But for + 名詞


    • 「もし~がなければ」「もし~がなかったら」という意味で使える。

    • 例: But for your support, I would have given up.



例:

・Were it not for your kindness, I would be lost.

 → If it were not for your kindness, I would be lost.

 → Without your kindness, I would be lost.

 → But for your kindness, I would be lost.



5. まとめ


  • were it not for ~ は、主に「もし~がなければ」という意味で、if it were not for ~ から if を省略して倒置させた仮定法過去の表現。

  • 「仮定法過去」だからといって常に過去の話をしているわけではなく、“現実と異なる仮定”を表すために過去形を用いる。

  • Without ~But for ~ でも言い換えが可能で、いずれも条件がなければ実現しない、という仮定を表す。

  • 文脈次第で「現在または過去に~がなければどうなっていたか」を示すことができ、その場合は助動詞の形(would/could + have + 過去分詞 など)を調整して使う。

このように、仮定法の中でも倒置表現にあたる「were it not for ~」は、英語でよく使われる印象的なフレーズの一つです。習得しておくと、条件を表す文章表現に幅をもたせられるでしょう。

準上級英文法問題(B2)

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