have/get + 目的語 + 過去分詞
「~してもらう」と表現する使役動詞
以下では、英文法「have/get + 目的語 + 過去分詞」の文型について、より詳しく、わかりやすく解説します。
1. 基本の意味
「have/get + 目的語 + 過去分詞」は、
「(自分ではなく他の人に)目的語を~してもらう」
という意味を表します。
例)
I had my hair cut.
→「髪の毛を切ってもらった」
(cut は過去分詞)I got my car washed.
→「車を洗ってもらった」
(washed は過去分詞)
このように「have」と「get」はどちらも意味としてはほぼ同じですが、
「get」のほうが「手配する・手続きを踏む」など、若干カジュアルなニュアンスを帯びることがあります。
2. 目的語には「モノ」が来やすい
この構文では、「誰かに~してもらうもの」として、以下のように「モノ」が目的語に入るパターンがよく見られます。
- have/get my phone fixed
→「スマートフォンを修理してもらう」 - have/get my watch repaired
→「時計を修理してもらう」
もちろん、「人」を目的語にする例もありますが、日常会話では「モノ」を目的語にして使うほうが一般的です。
3. 使われ方のバリエーション
(1) 時制
「have/get + 目的語 + 過去分詞」は、さまざまな時制で使えます。
- 過去形: I had my smartphone fixed.
→「スマートフォンを修理してもらった」 - 現在形: I usually get my hair cut once a month.
→「月に一度は髪を切ってもらう」 - 未来形: I will have my house painted next year.
→「来年、家を塗り替えてもらうつもりだ」
(2) 疑問文・否定文
- 疑問文: Did you get your bike repaired?
→「自転車、修理してもらったの?」 - 否定文: I didn’t have my hair cut last month.
→「先月は髪を切ってもらわなかった」
4. 「受け身」のような使い方との違い
「I had my hair cut」のように過去分詞を使っているため、一見「I cut my hair(私は髪を切った)」と混同しそうですが、この文型では「私が切った」のではなく「誰か他の人に切ってもらった」という意味に強調点があります。
- “I cut my hair” →「私が自分で髪を切った」
- “I had my hair cut” →「他人に髪を切ってもらった」
5. 「嫌な出来事」にも使われる
「have/get + 目的語 + 過去分詞」は、自分が望まないアクションを受けた場合にも用いられます。
- I had my wallet stolen.
→「財布を盗まれた」
(“誰かに~された”という受け身的な出来事も表せる)
6. まとめ
- 「have/get + 目的語 + 過去分詞」は「目的語を~してもらう」という意味。
- 目的語には人よりモノが来ることが多い。
- 現在・過去・未来など、さまざまな時制で使える。
- “I had my hair cut” は「髪を切られた」ではなく「髪を切ってもらった」という意味。
- 「望まない出来事」を苦情や報告の形で伝えるときにも使える。
この文型を理解しておくと、日常生活のさまざまな場面で「誰かに~してもらう」状況を表現するのに役立ちます。ぜひ積極的に使ってみてください。