副詞節: as soon as ...
ときを表す副詞節
以下では「as soon as」の使い方を、より詳しく、わかりやすく解説します。
1. 「as soon as」の意味
「as soon as」は「~するとすぐに」「~すると同時に」というタイミングを表す接続詞です。ある出来事が起こった直後に、もう一方の出来事が続いて起こることを表します。
例:
- As soon as she comes, we will begin.
(彼女が来たらすぐに始めよう。)
2. 副詞節としての時制
「as soon as」は副詞節(時間を表す副詞節)の一種です。英語では「時」や「条件」を表す副詞節では、たとえ未来のことを指していても現在形を用います。これは、未来の話でも副詞節の中で “will” などの助動詞を使わないという英文法上のルールによるものです。
したがって、以下のようになります。
- 副詞節(as soon as ~)内:現在形
- メインの文(主節):未来形、または他の適切な時制
例:
- As soon as she comes, we will begin.
(副詞節:she comes → 現在形、主節:we will begin → 未来形)
下線部の she comes は内容としては「彼女が(これから)来る」ことを指しているにもかかわらず、形は現在形を使います。
3. 副詞節が先に来る場合のコンマ
「as soon as~」で始まる副詞節が文頭に来る場合、必ずコンマ(,)で区切ります。ただし、副詞節が文の後半に来る場合にはコンマを省略することも多いです。
例:
- As soon as she comes, we will begin.
- We will begin as soon as she comes.
どちらも意味は同じですが、文頭に副詞節がある場合はカンマで区切るのが一般的です。
4. さまざまな時制での使い分け
「as soon as」は、未来の文脈だけでなく、過去の出来事を説明する際にも使うことができます。
過去の出来事
例:As soon as I got home, my phone rang.
(家に帰ったとたん、電話が鳴った。)現在形(習慣や一般的状況)
例:As soon as I wake up, I check my email.
(起きるとすぐにメールをチェックする。)
ただし「未来を表す場合の副詞節で“will”を使わない」というルールは共通です。
5. まとめ
- 「as soon as」は「~するとすぐに」を意味する接続詞。
- 時や条件を表す副詞節であるため、未来のことでも現在形を使う。
- 副詞節を文頭に置く場合はカンマで区切り、主節のほうで“will”などの未来形を使う。
- 過去や現在など、さまざまな時制にも応用できる。
これらのポイントを押さえれば、「as soon as」を使った文を的確に書けるようになります。ぜひ練習に活用してみてください。