元となった文法の項目
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A2.2-B1.1
助動詞: be able to
能力を表す助動詞としてのカタマリ
説明
助動詞: be able to の使い方
「be able to」は「~することができる」という意味で、助動詞の「can」とよく似ています。しかし以下のように、微妙な違いや使い方のポイントがあります。
1. 「be able to」と「can」の違い
能力に重点を置く
- 「can」は「能力」や「可能性(推測)」など広い意味を表せますが、特に「能力」を強調したいときは「be able to」を使います。
- 例:
- I can run fast. (私は速く走ることができる)
→ 「ある程度速く走れる」という能力の意味合い。 - I am able to run fast thanks to my training. (トレーニングのおかげで速く走れるようになった)
→ 能力を獲得したことや、努力による力をより強調。
- I can run fast. (私は速く走ることができる)
- 「can」は「能力」や「可能性(推測)」など広い意味を表せますが、特に「能力」を強調したいときは「be able to」を使います。
時制への対応
- 「can」は現在形と過去形「could」しかありませんが、「be able to」はさまざまな時制で使えます。
- 未来形 → will be able to
- 現在完了形 → have been able to
- 過去完了形 → had been able to
- 未来形 → will be able to
- 例:
- I will be able to join the party tomorrow.
(明日はパーティーに参加することができるだろう) - I have been able to speak English since I was a child.
(子供の頃からずっと英語を話すことができています)
- I will be able to join the party tomorrow.
- 「can」は現在形と過去形「could」しかありませんが、「be able to」はさまざまな時制で使えます。
2. 主語に関して
- 一般的に「be able to」は「人」を対象に使われるケースが多いですが、実際には人以外(機械や道具など)でも用いられることがあります。たとえば、
- This machine is able to detect even the smallest movement.
(この機械は非常に小さな動きさえ検知することができる)
- This machine is able to detect even the smallest movement.
- ただし「人以外」に使う場合は「そのモノが何かをできるほどに機能する」というニュアンスが強いため、文脈によっては「can」を使うことも多いです。
3. 「will be able to」の使い方
未来を表す文で「can」をそのまま使った場合、しばしば「推測」や「現在の能力を未来に投影して話す」ニュアンスになります。しかし、「助動詞(will)+助動詞(can)」と2つの助動詞を並べることはできません。そのため、未来における「できる」をはっきり表すには「will be able to」を使います。
- 例:
- × I will can go there tomorrow. (助動詞が2つ並んでいるので誤り)
- ○ I will be able to go there tomorrow.
(明日はそこへ行くことができるでしょう)
- × I will can go there tomorrow. (助動詞が2つ並んでいるので誤り)
4. まとめ
- be able to=「~できる」:
「can」と同じ意味合いだが、特に「能力」「努力して身に付けた力」を強調したい場合や、さまざまな時制で能力を表したい場合に便利。 - 主語:
原則は「人」だが、人以外のものにも機能面で「be able to」を使うことは可能。 - 未来形:
「will + can」という形はつくれないため、未来形にしたいときは「will be able to」を使う。
このように、「be able to」は「can」を補う形で幅広い時制・文脈で活躍します。文章中で使い分けを意識すると、より正しく豊かな英語表現ができるようになります。